コロナ重症化は円谷特撮状態 怪獣よりウルトラマンの迷惑の方が大きい2021年01月14日 14:06

 季節性インフル感染者の致死率は0.1%とされるのに対し、新型コロナウイルスは0.5~1%と少し高めだ。しかし、ウイルス自体の粗暴性はインフルの方が上の印象がある。
 新型コロナウイルスは本来コソ泥のような気弱なウイルスで、空き巣に入ったところを近所の人で取り押さえればおとなしく捕まるような小悪党。ところが、長年の楽園だったコウモリの体内と違い、人体は初めて来る国なので、右も左も分からずそこら中の警報器や火災報知機を踏みまくり。免疫の方も、これまで侵入を受けた事がない未知の敵性勢力が現れたと大騒ぎになり、機動隊と自衛隊が出動。武器も持たないコソ泥1人に、戦車砲をぶち込むわ、ガンシップからスティンガー発射するわ、周辺の住宅ごと吹き飛ばしている。「やさしい怪獣よりウルトラマンやウルトラ警備隊の破壊行為による街の被害の方が大きい」状態。それが、おそらく重症化の主因だ。新型肺炎もウイルス自体が肺に侵入して感染、増殖して起きるのではなく、免疫の過剰反応(サイトカインストーム)で全身を巡る炎症性物質が血液を通して到達し、肺炎を起こしているのではないかとみられている。重症患者に見られる血栓もいかにもな症状だ。そのため、免疫を抑制する薬がよく効き、免疫を抑えた事でウイルスの活動が高まって悪化するという報告もあまり見られない。
 感染を繰り返すうちに、ウイルスと免疫双方の馴れが生じる事で、やがては風邪のような常在ウイルスと化し、穏やかに終息するのだろう。

◆コロナ入院患者の致死率はインフルの3倍 仏の研究結果
https://digital.asahi.com/articles/ASP1D66VGP19ULBJ00Q.html?iref=pc_ss_date_article

コロナ免疫 長期or短期 矛盾する欧中と日米の研究2021年01月13日 14:06

 新型コロナウイルスに関して、主にヨーロッパと中国から、一度治癒してウイルスが消えても、すぐに再感染する例が多数あり、免疫は長続きしないという研究報告がある一方、日米からは、患者は回復後、ウイルスを攻撃する獲得免疫の免疫記憶が長期にわたって高水準に保たれているという矛盾する研究報告が出ている。
 コロナウイルスは、インフルのように免疫記憶が無効になる大変異が突然起きる事はないし、免疫記憶があるのに、それをすり抜ける性質があるなんて北里柴三郎以来の免疫学、ウイルス学の常識に反する。妥当な判断としては、マクロ的には日米の報告が実態を反映していて、欧中の報告は、何かの理由で免疫がつかなかった全体から見れば少数の症例を集めただけなのではないかと。特定のウイルスに対して世界的にこれほど細かく症例研究がされた例がないだけで、インフルでもすぐに再感染している例が今まで考えられてきた以上に多いのかもしれない。

◆Rapid generation of durable B cell memory to SARS-CoV-2 spike and nucleocapsid proteins in COVID-19 and convalescence

There have been some studies reporting that the Bmem cell response to SARS-CoV may not be long-lived (54, 55), however, our results indicate that SARS-CoV-2 infection generates long-lasting B cell memory up to 8 months post-infection that could be protective against systemic disease upon reinfection.
https://immunology.sciencemag.org/content/5/54/eabf8891

変異種 変異型 変異株 同じ事に違う言葉を使うな2020年12月29日 14:08

新型コロナウイルスの変異で同じ事を言ってるんだから、統一するべきだと思う。
改めてまとめると、

1)種が違う 新型コロナウイルスと風邪のコロナウイルスの違い、インフルエンザのA型とB型の違い、などに相当する

2)同種だが、亜種、変異種、亜型の違い 新型コロナウイルスとSARSウイルスの違い、インフルエンザA型のA香港型、A新型、Aソ連型の違い(亜型の違い)などに相当する

3)株の違い インフルエンザA香港型のシドニー株、パナマ株、ニューヨーク株などの違い。

 現在見つかっている新型コロナウイルスの変異は3)のインフルの株の違いと同程度か、もっと細かい差異

 同種でも、2)の違いは、遠い先祖が共通というだけで、感染を続けているうちに一方が他方に変わるという事はない。長年共存してきた宿主の動物や人間に媒介した動物などの出自が違うからだ。
 例えば、インフルエンザA型の高病原性鳥インフルエンザ(AH7N9型)は、人間には直接感染する事はめったにない。しかし、ブタは両方に感染するので、ブタに人間のインフルエンザA香港型(AH3N2型)と高病原性鳥インフルエンザ(AH7N9型)が同時感染すると、混血が起こる。例えば、インフルエンザAH7N2型という人間に感染しやすい新しい亜型が生まれ、これが人間に感染すると、これまでの免疫やワクチンが効かないのでパンデミックを起こす。過去のスペイン風邪などのパンデミックもこういうインフルの混血による新亜型が原因と考えられている。香港型もソ連型も最初はそういう感染爆発を起こした。やがて、ウイルスが行き渡ると集団免疫が生じ、比較的おとなしい季節性インフルエンザとして定着した。
 インフルのこのような亜型の違いは、感染を繰り返しているうちに、少しずつ変異して生じる事はないので、「不連続変異」(大変異)と言う。現在、新型コロナウイルスに見つかっている変異は、A香港型の株の違いと同じ「連続変異」(小変異)だ。

https://digital.asahi.com/articles/ASNDX7D1RNDXULBJ010.html?fbclid=IwAR0MNx8bnYv9wmMYeiFe3sHbfXqcBemREiXAIK0EtwTZhA-wOE7RBIeKDJA

コロナ微少変異をインフルと混同 恐怖を煽るワイドショー2020年12月24日 13:40

 新型コロナウイルスのちょっとした変異が見つかるたびにワイドショーが大騒ぎする。まるで、変異ウイルスは、一度かかって回復した人にも襲いかかり、ワクチンも効かない凶悪犯かのようだ。インフルの変位速度は非常に速いが、同じRNAウイルスでもコロナウイルスは例外的に変異しにくいウイルス。変異の主な原因であるRNAの複製ミスの頻度は一般的RNAウイルスの15分の1以下という論文がある。
 今、非常に細かい変異を見て、無数に分けているだけ。問題は、その変異によって、以前に新型コロナウイルスを経験した免疫(獲得免疫)が同じウイルスだと認識できなくなり、有効な攻撃をできなくなるかどうかだ(抗原性が違うと言う)。
 ワイドショーなどは、インフルのA香港型にかかってもAソ連型やA新型にもかかるのと同レベルの違いと勘違いしてるが、全く違う。A香港型とA新型の違いは、コロナで言えば、新型コロナウイルスとSARSウイルスぐらいの差があり、香港型用のワクチンはソ連型や新型には全く効かないようにSARSのワクチンは新型コロナウイルスには効かない。
A香港型にかかったばかりの人が同じ季節にA新型にかかることはよくある。しかし、変異の速いインフルでも同じ季節に同じA香港型に2回かかることは極めてまれ。
1年たつとかなり変異が大きくなり、前の季節にかかったA香港型にまたかかるということはよくある。
 このインフルのA香港型の変異や株の違いは、今、新型コロナウイルスで事細かに取りざたされている変異に比べたらずっと大きな変化。
新型コロナウイルスに一度かかった場合、その獲得免疫はインフルよりは長く保たれる可能性が高いだろう。
ワクチンに関しても同様だが、ワクチンの場合、さらに、新型コロナウイルス用のmRNAワクチンがインフルで使われている不活化ワクチンに比べずっと効果が高いという要素もある。
ウイルスの変異によって免疫の質的効果が下がっても、免疫が非常に強く誘導されていれば量でカバーできる。例えれば、抗体1人1人がダメ兵士でも大量動員すれば敵を倒せる。
 これまでのワクチンの常識は、実際にその病気にかかる事が最強のワクチンであり、ワクチンで得られる免疫は実際のウイルスに感染した場合に比べて弱いというものだ。しかし、mRNAワクチンは、これまでの研究だと免疫を刺激し、誘導する効果が非常に高く、下手したら、本物の新型コロナウイルスに感染した場合よりも強いかもしれないぐらいだ。常識を覆すワクチンだが、逆に強すぎる事による害が心配ではある。

モデルナワクチンの「感染」予防効果は63%?2020年12月19日 12:30

「2回目の接種前の検査で、無症状だが陽性判定された人が偽薬グループで38人いた。一方、ワクチングループでは14人にとどまったため、1回接種後、無症状感染者からウイルスが広がるのを減らせる可能性を示したという」
計算上、感染予防効果は63%。雑な言い方をすれば、感染者(の増える速度)を3分の1ぐらいに減らせるかもしれない。しかし、サンプルの人数が少なすぎる。また、1回目と2回目の間の間隔は4週間だが、感染していたけど検査で検出可能になる前の空白期間だった人が含まれていた可能性がある。それと効果がどれぐらい続くのかも分からない。

 ただ、楽観材料もある。

 3)ワクチンは発病を95%以上抑えるという。新型コロナウイルスは発病する前の潜伏期無症状感染者から他人への感染は多いが、最後まで無症状なままの人からは感染しにくいというデータ*1があるので、ワクチンで発病しなくなった感染者からは感染は広がらないかもしれない。ただし、このデータはそれほど証拠能力の強いものではないが。
 4)コロナウイルスはRNAウイルスとしては例外的に変異しにくいウイルスなので、ワクチンの効果が長続きするかもしれない。インフルでは同じ季節にA香港型とA新型とB型にかかることがあり、これはSARSやMARSにかかって治っても新型コロナウイルスには無効なのと同じ事だ。しかし、インフルでも同じ季節に同じA香港型にかかるということは極めてまれ。それでも1年ぐらい立つとかなり変異して、前年にかかったA香港型にまたかかることがある。それに比べると新型コロナウイルスは変異の度合いが少ない可能性がある。当初言わ
れたS型にかかってもL型にはまたかかるというのはワイドショーが元論文をねじ曲げていて、実際はそういう事はないだろうというのがウイルス学者の見方。

◆無症状者からの拡大抑制か モデルナワクチン週内許可
https://www.muromin.jp/news.php?id=18841
◆コロナワクチン効果は発病予防でやはり感染予防ではない
http://kajiyan.asablo.jp/blog/2020/11/26/9320689
◆誰か先に使うのを待つチキンレース コロナワクチン
http://kajiyan.asablo.jp/blog/2020/12/15/9327127
◆感染は止められない? ファイザーのコロナワクチン
http://kajiyan.asablo.jp/blog/2020/11/10/9315160
◆何かあっても責任取らない? FDA 分かりづらいワクチン承認
http://kajiyan.asablo.jp/blog/2020/12/16/9327382

*1  Contact Tracing Assessment of COVID-19 Transmission Dynamics in Taiwan and Risk at Different Exposure Periods Before and After Symptom Onset
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2765641

コロナは高温多湿に弱いと専門家は言わない 情報の出方をコントロールするのも使命だから?2020年05月26日 14:42

コロナは高温多湿に弱いと専門家は言わない 情報の出方をコントロールするのも使命だから?
 WHOには、情報の出し方をコントロールして、パニックなどを防ぐという裏の使命があると言われている。例えば、致死率を実際の感触より多めや少なめに言って、騒動が落ち着いてから修正したり。専門家会議も同じなのでは。
 連休中に、気温が25度を超えた辺りから、コロナの勢いは衰えた感がある。しかし、専門家でそれをあえて言う人はほとんどいない。言うと、浮かれ出す愚か者が出るのだろう。猛暑の間は黙っていて、9月末ごろになって、急に「これまで抑えられていたのは高温と高湿度の影響が考えられ、気温が下がるこれからの警戒を高めなければならない」とか言い出すのではと疑っている。
 さて、コロナウイルスの風邪は冬が中心。また、インフルの動物実験で、温度と湿度を上げると感染しにくくなるという結果がある。経験則から常識だが、なぜ、インフルやコロナが高温多湿で感染しにくくなるのか、明確な説明を見た事がない。おそらく、まだ分かっていないのでは。

アビガンやはり残念そう 厚労省はどうする?2020年05月20日 13:35

アビガンやはり残念そう 厚労省はどうする?
 以前に、アビガンの新型コロナウイルスに関するデータを見る限り、用量を20倍ぐらいに増やさないと効かない計算になると書いた。

<アビガン濃度20倍!にすれば効くかも コロナ 大丈夫か?>
http://kajiyan.asablo.jp/blog/2020/03/07/9221674

また、試験管内で効果が見られないことも。

<アビガンで残念なお知らせ まだ希望はあるが>
http://kajiyan.asablo.jp/blog/2020/04/26/9239404

そして、昨夜の共同通信のニュース
<治療薬アビガン、有効性示せず 月内承認への「前のめり」指摘>
https://www.47news.jp/news/4827439.html

 予想通りの結果になりそうだ。
アビガンの開発元がやっている本命の臨床試験ではなく、藤田医大などがやっているもの。アビガンの投与時期による効果の差を見るというので、薬の最終試験である無作為化比較試験ではないようだ。
 開発元の富山化学がやっている試験は6月に結果が出るそうだが、1日に使う量はインフルの時に比べて少し多いだけ。しかも目標人数が100人なので、仮に少しぐらい効果があっても、統計的に証明できるとは考えにくい。
 5月中の条件付き早期承認、200万人分の備蓄を目指すなど、有効という結果が出ると信じ込んでいるかのように突っ走ってしまった政府・厚労省はどうするのだろう?
 ウイルスや薬は権力に忖度しないから、何がどうなるか科学知識だけで大体予想がつくが(このデータじゃ、臨床で効きそうにないなあ、とか)、霞が関と永田町の生物の行動は予想がつかない。
 研究不正につながらないか心配。

コロナとインフルの型や種をイヌやネコに例えると2020年05月16日 14:08

コロナとインフルの型や種をイヌやネコに例えると
 コロナウイルスやインフルエンザウイルスの型や種について以前に書いたが、相変わらず分かりずらいと思っている人が多いようなので、改めてまとめてみる事にした。
 コロナウイルスをネコ科の動物、インフルエンザウイルスをイヌ科の動物に例えたとしよう。
 ネコ科にはネコ、ライオン、トラなどの種がいる。イヌ科にはイヌ、キツネ、タヌキ、ジャッカルなどの種がいる。
 これまで知られていた風邪の原因のコロナウイルスと新型コロナウイルスは、ライオンとトラのように種が違う。インフルエンザもA型とB型はイヌとキツネのように種が違う。
 これに対し、SARSのコロナウイルス(正式名 SARS-Cov)と新型コロナウイルス(正式名 SARS-Cov-2)は同種のウイルスとされる。また、インフルエンザA型の中には、A香港型(AH3N2型)やA新型(AH1N1pdm09)がある。同じA型の中での違いは亜型と呼ぶ。亜型の違いは動物の亜種のようなもの。イヌとオオカミの違い、あるいはトラで言えば、ベンガルトラとマレートラの違いだ。
 種が違うと子孫を残す事ができない。例えば、動物園でライオンとトラを無理やり掛け合わせたライガーというものがつくられたことがある。ライガーには生殖能力がないので、子孫をつくれない。だが、イヌとオオカミは子孫を残せるし、トラの亜種も同様。
 ウイルスは生殖はしないが、例えば、インフルエンザウイルスのA香港型(AH3N2型)とAソ連型(AH1N1型)が同時に感染し、混じり合って、AH1N2型という新しい亜型が出来たとされている。
 同種のウイルスでも亜型が違うと、例えば、A香港型にかかって抗体が出来ても同じ季節にA新型にもかかる。SARSのコロナウイルスにかかって免疫のある人も新型コロナウイルスには免疫がないとされる。
 さらに、A香港型の中でも流行しているうちに変異し、株の違いが出てくる。これはイヌでいえば、犬種(品種)に相当するような違いだ。少々の違いなら免疫はあるが、違いが大きくなると、同じA香港型でも免疫が効かなくなってくる。同じイヌでもチワワとシェパードでは見た目が全然違うようなものだ。
 新型コロナウイルスもA、B、Cの3種類の変異に大別されているが、これもまあ犬種の違いのようなものだろう。どの程度違うかはまだはっきりしないが、Aにかかったばかりの人がすぐにBにもかかるといったことはないだろう。インフルエンザでもA香港型にかかったばかりの人は多少変異してもすぐまたA香港型にかかるというのは極めてまれだ。
 ワイドショーなどで一時言われたL型、S型はそのような種類分けに使うほどの違いではない。

新型コロナは3系統 チワワとケルピーみたいか
http://kajiyan.asablo.jp/blog/2020/04/16/9236070
<インフルやコロナの型をイヌに例えると 新フルは狼(亜種)、新コロはジャッカル(別種>
http://kajiyan.asablo.jp/blog/2020/04/03/9231092

検査減れば感染者増加減るの当然? とはいえコロナの勢い落ちた感2020年05月07日 21:25

検査減れば感染者増加減るのは当然? とはいえコロナの勢い落ちた感  連休前、「連休中はPCR検査数が減るんだから、陽性判明者数が減るのは当たり前。それで、感染者が減ったというのは政府のごまかしだ」と息巻いている人がいたので計算してみた。都の陽性判明者数と検査実施人数を1週間ごとにまとめて陽性率を出すと、緊急事態宣言翌週の62.5%から、連休直前の35.2%まで下がってるが、連休中は再び44.3%に上がっている計算になる。判明日と検査実施日にタイムラグがあるので、陽性率にブレがあるだろうが、検査実施数は曜日で上下しやすいので1週間で平均化すればそんなにずれた値ではないだろう。   期間  陽性数 検査人数 陽性率 4/02-4/08 0751 2140 35.1% 4/09-4/15 1105 1767 62.5% 4/16-4/22 0994 2113 47.0% 4/23-4/29 0668 1897 35.2% 4/30-5/06 0643 1451 44.3%  ちなみに、厚労省の都道府県全体だと、   期間  陽性数 検査人数 陽性率 4/03-4/09 2387 29877 08.0% 4/10-4/16 3814 36316 10.5% 4/17-4/23 3337 35280 09.5% 4/24-4/30 2169 29626 07.3% 5/01-5/07 1375 24421 05.6%   しかし、数字は別として、気温が24度、25度を記録するようになってから、新型コロナウイルスの勢いが落ちている感覚がある。根拠となるデータはないが。ただ、科学的にはあり得ること。まず、インフルでも風邪のコロナウイルスでも、気温と湿度が上昇すると勢いをなくす。真夏の南半球でも流行していたというのがWHOなどの反論だが、そうは言ってもねえ。夏でもインフルはあるけど、やはり勢いが違う。それと、ウイルスは一般的に感染を繰り返すと病原性と増殖能力が下がることがよくある。下がらないものもあるが。  おでんのレシピ ①輪切りにした大根を米ぬかで炊く。ぬかがなければ白米でも大丈夫。 ②昆布を水につけておき、その水で鰹節をゆで、出汁を取る。 ③練り物(げそ巻き、いか巻き、ウズラ巻き、ゴボウ巻、きつみれ、ちくわ、野菜ボールなど。今回、薩摩揚げ、海老巻きが入ってない)を取った出汁②で煮る。しょう油とみりんで味付け。 ④練り物を煮た出汁③の一部を取り、しょう油、みりんで濃いめの味付けをし、大根、厚揚げ、がんもどき、玉子、里芋など練り物以外の具を別々に煮込む。里芋は濁りやすいので、食べる直前にほかの具と一緒にする。
 連休前、「連休中はPCR検査数が減るんだから、陽性判明者数が減るのは当たり前。それで、感染者が減ったというのは政府のごまかしだ」と息巻いている人がいたので計算してみた。都の陽性判明者数と検査実施人数を1週間ごとにまとめて陽性率を出すと、緊急事態宣言翌週の62.5%から、連休直前の35.2%まで下がってるが、連休中は再び39.6%に上がっている計算になる。判明日と検査実施日にタイムラグがあるので、陽性率にブレがあるだろうが、検査実施数は曜日で上下しやすいので1週間で平均化すればそんなにずれた値ではないだろう。

期間 陽性数 検査人数 陽性率
4/02-4/08 0751 2140 35.1%
4/09-4/15 1105 1767 62.5%
4/16-4/22 0994 2113 47.0%
4/23-4/29 0668 1897 35.2%
4/30-5/06 0643 1625 39.6%

ちなみに、厚労省の都道府県全体だと、

期間 陽性数 検査人数 陽性率
4/03-4/09 2387 29877 08.0%
4/10-4/16 3814 36316 10.5%
4/17-4/23 3337 35280 09.5%
4/24-4/30 2169 29626 07.3%
5/01-5/07 1375 24421 05.6%

 しかし、数字は別として、気温が24度、25度を記録するようになってから、新型コロナウイルスの勢いが落ちている感覚がある。根拠となるデータはないが。ただ、科学的にはあり得ること。まず、インフルでも風邪のコロナウイルスでも、気温と湿度が上昇すると勢いをなくす。真夏の南半球でも流行していたというのがWHOなどの反論だが、そうは言ってもねえ。夏でもインフルはあるけど、やはり勢いが違う。それと、ウイルスは一般的に感染を繰り返すと病原性と増殖能力が下がることがよくある。下がらないものもあるが。

おでんのレシピ
①輪切りにした大根を米ぬかで炊く。ぬかがなければ白米でも大丈夫。
②昆布を水につけておき、その水で鰹節をゆで、出汁を取る。
③練り物(げそ巻き、いか巻き、ウズラ巻き、ゴボウ巻、きつみれ、ちくわ、野菜ボールなど。今回、薩摩揚げ、海老巻きが入ってない)を取った出汁②で煮る。しょう油とみりんで味付け。
④練り物を煮た出汁③の一部を取り、しょう油、みりんで濃いめの味付けをし、大根、厚揚げ、がんもどき、玉子、里芋など練り物以外の具を別々に煮込む。里芋は濁りやすいので、食べる直前にほかの具と一緒にする。

悪玉抗体て 変な言葉作るの止めて,ワイドショー2020年05月06日 15:36

悪玉抗体て 変な言葉作るの止めて,ワイドショー  連休中、ワイドショーを見たら、「善玉抗体」「悪玉抗体」「役立たず抗体」という言葉を普通に使っていて、頭痛が。もうやめて。  今後、新型コロナウイルスのワクチンができたとして、ADE(抗体依存性感染増強、もしくは、抗体介在性感染増強)と呼ばれる現象が、その実用化で足かせになるのは間違いない。間違いないんだけど。  一言で言うと、免疫が中途半端だと、返って重症化してしまう現象だ。 細胞の表面には鍵穴に相当するたんぱく質(糖鎖たんぱくなど)が突き出ていて、ウイルスには鍵に相当するたんぱく質(コロナの王冠のスパイク)が突き出ている。細胞の種類によって鍵穴(リセプター)が違い、ウイルスは自分が持っている鍵(リガンド)が合う細胞にしか感染できない。HIVは、CD4という鍵穴を使うので、白血球の中でもCD4陽性リンパ球(いわゆるヘルパーT細胞)に専門的に感染する。コロナもインフルもノドに分布する細胞に感染するが、コロナの鍵穴はアンギオテンシン変換酵素2(ACE2)、インフルはシアロ糖鎖で違う。  体内に異物のたんぱく質(抗原)が侵入すると、1種類の抗原に対していろいろな抗体ができる。その抗体の中で、抗原のたんぱく質としての機能を失わせるものを中和抗体と言う。ウイルスの場合、普通は、ウイルスの鍵にくっついて、ウイルスが細胞に感染できなくさせるものを指す。中和抗体以外にも、コバンザメのようにただくっつくだけの抗体もできる。抗体自体には抗原を破壊する機能はない。なので、ワイドショーなどではこれを「役立たず抗体」と呼んでる。  ウイルスに感染した後、十分な中和抗体があるうちは、同じウイルスに再感染しない。ところが、中和抗体が少ないと、免疫細胞(樹状細胞やマクロファージ)に対して、抗体がむしろ架け橋になって感染が成立する。これがADE現象。  抗体のY字形の二股の部分がウイルスにくっつくのだが、その反対側の棒の部分はマクロファージなどの免疫細胞がくっつくようになっている。抗体は役に立たないだけでなく、むしろ、積極的に免疫細胞とウイルスを近づけて離れないようにしてしまう。この抗体をADE抗体と呼ぶ。  ADE抗体が、通常は感染相手でない免疫細胞に感染させ、ウイルスを増やすだけでなく、感染された免疫細胞の中で遺伝子発現が暴走し、サイトカインやケモカインなどの免疫物質の大量分泌が起きる。この免疫細胞の暴走も加わってさらに重症化する。  デング熱は初めてかかった時より2回目にかかった時の方が重症化することが知られていた。2016年から2017年にかけ、フィリピンでフランスの製薬企業サノフィのデング熱ワクチン「デングワクシア」を数十万人に接種し、60人とも70人とも言われる子どもの死者が出た。ワクチンによるADEが原因とされる。デング熱には免疫的に4種類のウイルスがあり、同じ種類のウイルスに対しては一度かかると終生免疫になるが、しばらくすると、他の種類のウイルスに対しては、中和活性がなくなり、再び感染した時、ADE抗体が架け橋になって重症化すると考えられている。サノフィはワクチンで4種類全部を中和する抗体を誘導させたつもりだったが、実際には不十分だったという事のようだ。  フランス企業の実験台にされたとフィリピン国民の怒りは凄まじく、有効で必要性の高いはしかワクチンの接種率まで下がるという悪影響を及ぼした。  ADEはエボラウイルスの病原性や増殖能力にも関わっていると考えられている。新型コロナウイルスで起きるかどうかは分からないが、動物のコロナウイルスやSARS、MERSを使った動物実験ではADEと見られる現象が起きている。  実際に起きるかどうかは別として、ワクチンが出来たはいいけど、実戦で使うとなると相当な勇気が必要だろうね。仮に日本人10万人の命を救えるワクチンだとしても、ワクチンの副作用で10人でも死んだら大騒ぎになるだろう。弱めのワクチンを恐る恐る使った場合、副作用もないけど、抗体価が上がらないから効果もないということになるだろうし。  ところで、ワイドショーは、中和抗体を善玉抗体、ADE抗体を悪玉抗体と呼んでるが、これが定着するのは勘弁して欲しい。
 連休中、ワイドショーを見たら、「善玉抗体」「悪玉抗体」「役立たず抗体」という言葉を普通に使っていて、頭痛が。もうやめて。
 今後、新型コロナウイルスのワクチンができたとして、ADE(抗体依存性感染増強、もしくは、抗体介在性感染増強)と呼ばれる現象が、その実用化で足かせになるのは間違いない。間違いないんだけど。
 一言で言うと、免疫が中途半端だと、返って重症化してしまう現象だ。
細胞の表面には鍵穴に相当するたんぱく質(糖鎖たんぱくなど)が突き出ていて、ウイルスには鍵に相当するたんぱく質(コロナの王冠のスパイク)が突き出ている。細胞の種類によって鍵穴(リセプター)が違い、ウイルスは自分が持っている鍵(リガンド)が合う細胞にしか感染できない。HIVは、CD4という鍵穴を使うので、白血球の中でもCD4陽性リンパ球(いわゆるヘルパーT細胞)に専門的に感染する。コロナもインフルもノドに分布する細胞に感染するが、コロナの鍵穴はアンギオテンシン変換酵素2(ACE2)、インフルはシアロ糖鎖で違う。
 体内に異物のたんぱく質(抗原)が侵入すると、1種類の抗原に対していろいろな抗体ができる。その抗体の中で、抗原のたんぱく質としての機能を失わせるものを中和抗体と言う。ウイルスの場合、普通は、ウイルスの鍵にくっついて、ウイルスが細胞に感染できなくさせるものを指す。中和抗体以外にも、コバンザメのようにただくっつくだけの抗体もできる。抗体自体には抗原を破壊する機能はない。なので、ワイドショーなどではこれを「役立たず抗体」と呼んでる。
 ウイルスに感染した後、十分な中和抗体があるうちは、同じウイルスに再感染しない。ところが、中和抗体が少ないと、免疫細胞(樹状細胞やマクロファージ)に対して、抗体がむしろ架け橋になって感染が成立する。これがADE現象。
 抗体のY字形の二股の部分がウイルスにくっつくのだが、その反対側の棒の部分はマクロファージなどの免疫細胞がくっつくようになっている。抗体は役に立たないだけでなく、むしろ、積極的に免疫細胞とウイルスを近づけて離れないようにしてしまう。この抗体をADE抗体と呼ぶ。
 ADE抗体が、通常は感染相手でない免疫細胞に感染させ、ウイルスを増やすだけでなく、感染された免疫細胞の中で遺伝子発現が暴走し、サイトカインやケモカインなどの免疫物質の大量分泌が起きる。この免疫細胞の暴走も加わってさらに重症化する。
 デング熱は初めてかかった時より2回目にかかった時の方が重症化することが知られていた。2016年から2017年にかけ、フィリピンでフランスの製薬企業サノフィのデング熱ワクチン「デングワクシア」を数十万人に接種し、60人とも70人とも言われる子どもの死者が出た。ワクチンによるADEが原因とされる。デング熱には免疫的に4種類のウイルスがあり、同じ種類のウイルスに対しては一度かかると終生免疫になるが、しばらくすると、他の種類のウイルスに対しては、中和活性がなくなり、再び感染した時、ADE抗体が架け橋になって重症化すると考えられている。サノフィはワクチンで4種類全部を中和する抗体を誘導させたつもりだったが、実際には不十分だったという事のようだ。
 フランス企業の実験台にされたとフィリピン国民の怒りは凄まじく、有効で必要性の高いはしかワクチンの接種率まで下がるという悪影響を及ぼした。
 ADEはエボラウイルスの病原性や増殖能力にも関わっていると考えられている。新型コロナウイルスで起きるかどうかは分からないが、動物のコロナウイルスやSARS、MERSを使った動物実験ではADEと見られる現象が起きている。
 実際に起きるかどうかは別として、ワクチンが出来たはいいけど、実戦で使うとなると相当な勇気が必要だろうね。仮に日本人10万人の命を救えるワクチンだとしても、ワクチンの副作用で10人でも死んだら大騒ぎになるだろう。弱めのワクチンを恐る恐る使った場合、副作用もないけど、抗体価が上がらないから効果もないということになるだろうし。
 ところで、ワイドショーは、中和抗体を善玉抗体、ADE抗体を悪玉抗体と呼んでるが、これが定着するのは勘弁して欲しい。

おでんのレシピ
①輪切りにした大根を米ぬかで炊く。ぬかがなければ白米でも大丈夫。
②昆布を水につけておき、その水で鰹節をゆで、出汁を取る。
③練り物(げそ巻き、いか巻き、ウズラ巻き、ゴボウ巻、きつみれ、ちくわ、野菜ボールなど。今回、薩摩揚げ、海老巻きが入ってない)を取った出汁②で煮る。しょう油とみりんで味付け。
④練り物を煮た出汁③の一部を取り、しょう油、みりんで濃いめの味付けをし、大根、厚揚げ、がんもどき、玉子、里芋など練り物以外の具を別々に煮込む。里芋は濁りやすいので、食べる直前にほかの具と一緒にする。