押谷教授意味不明{インフル数十年の大変異コロナは数カ月}2022年04月09日 12:01

押谷教授意味不明{インフル数十年の大変異コロナは数カ月}
「インフルエンザで数十年に1回しか起こらないような大きな遺伝子変異が、新型コロナウイルスでは数カ月ごとに起きている」
 押谷教授はウイルスが専門ではないとはいえ、何を言ってるのか意味不明だ。インフルで数十年に1回と言うからには、Aソ連型やA香港型など新しいインフル(亜型)が登場して世界的パンデミックを起こす大変異(不連続変異)の事を指すと考えられる。これは鳥インフルとヒトインフルが同時感染したブタの中で両者のRNAが混ざり合うなどして、全く新しいインフルが生まれる現象。新亜型の登場に匹敵するのはコロナで言ったらSARS-Cov-1(サーズウイルス)とSARS-Cov-2(新型コロナ)のRNAが混ざってハイブリッドが生じるぐらいの大変異。もしそうなら、2019年に分離された武漢株のRNA配列で開発されたワクチンなんて全く効かなくなるはず。そんな大変異が数カ月ごとに起きてるなんて、一体何の話をしてるのか????だらけ。
 押谷さんは最初のころはまともなことを言っていたのだが。途中から・・・。
ある雑誌に(欧米は新型コロナを戦争のメタファーで語り、悪しきものを徹底的に殲滅するイメージがあるが)「⽇本は⼈知の及ばない強⼤な⼒があることを認め、ある程度は受け⼊れてきた」「天然痘を疱瘡神という神として祀った神社や寺があり、神として認めている。ある種の諦念を含んだ関係が、⽇本やアジアの社会の中にはあるのではないか」などと書いていた。前線に立つ医者が独特の社会観で諦めとか宗教家みたいなこと言っちゃっていいんだろうか。

◆論点「新型コロナ 第6波までの教訓」
https://mainichi.jp/articles/20220406/ddm/004/070/006000c

オミクロン株は肺炎になりにくいと言うけども2022年01月27日 13:44

オミクロン株は肺炎になりにくいと言うけども
 気管支の細胞と肺の細胞を使った比較実験で、オミクロン株は、気管支の細胞だとデルタ株や従来株の70倍も増殖効率が高いが、肺の細胞だと逆に10分の1以下になるとの結果。もし本当なら次のようなメカニズムが考えられる。新型コロナウイルスが細胞に侵入するための鍵穴(リセプター)に構造が少し違う2種類がある。一方は肺の細胞に主にあり、もう一方は気道(のど)の細胞に多い。デルタや従来株はどちらにもソコソコよくくっつく。オミクロン株は変異で鍵(スパイクたんぱく)の形が変わり、のどの細胞の鍵穴には非常によく結合するようになったが、肺の細胞の鍵穴にははまりにくくなった。
 しかし、こういうメカニズムは、鳥インフルについてかじった事のある人なら誰でも思いつくような事だ。そういう予断に基づいた仮説を立てて実験すると、故意か無意識か分からないが、そういう結果になりやすいという事が医学生物の世界ではよくある。誰かがそういう論文を書くと、また、それに引きずられて、似たような実験結果が集まってくるということもある。特に、新型コロナ現象のようなニワカ参入者が多いと起きやすい現象。鵜呑みにするのは、医科研あたりが、分子レベルで受容体とスパイクの結合の変化を解析するぐらいまで待った方がいいかと思う。
 それに、これはこのグループも言及しているが、肺炎はウイルスが肺の組織に感染して起きるとは限らず、むしろ、免疫の過剰反応でサイトカインが異常に分泌し、それが血液で全身に巡り、肺に炎症を起こすということもあるので、肺に感染しなければ肺炎にならないとは言えない。
◆HKUMed finds Omicron SARS-CoV-2 can infect faster and better than Delta in human bronchus but with less severe infection in lung
https://www.med.hku.hk/en/news/press/20211215-omicron-sars-cov-2-infection

VS.オミクロン 治療薬期待度ランキング2021年12月25日 12:04

VS.オミクロン 治療薬期待度ランキング
1 パクスロビド(ファイザー 飲み薬) 一番効きそう
2 モルヌピラビル(メルク 飲み薬) オミクロンでも効くはずだがもともと効果が弱そう
3 mRNAワクチン(ビオンテック/ファイザー、モデルナ) 感染阻止効果はかなり落ちるが、重症化防止はある程度効く
4 ロナプリーブ(抗体カクテル ロシュ) ほとんど効かない

 なので、オミクロン株軽症の際はパクスロピドをお勧めする。

 1)パクスロビド。プロテアーゼ阻害剤。細胞内でウイルスRNAの設計図を元につくられるウイルスたんぱく質はプラモデルの部品のようにつながって出て来る。これを切り離すカッターがプロテアーゼ(たんぱく質分解酵素)。パクスロビドはこのカッターにくっついてウイルスの組み立てを邪魔する。ウイルスごとに切るたんぱく質が違うため、カッターの形も違い、阻害剤は異なるウイルス間で転用できない。そのため、ウイルスごとに特化した薬がつくられ、活性が非常に高い。また、ウイルスの膜表面のたんぱく質が変異しやすいのに比べ、プロテアーゼは変異してしまうと本来の機能が果たせなくなり、ウイルスの増殖に支障が出るため、この薬が効かなくなるような変異は起きにくい。そのため、オミクロン株にもよく効く(はず)。
 2)モルヌピラビル。RNA合成酵素阻害剤。細胞内で、ウイルスのRNA合成酵素がRNAをつくるのを邪魔する。RNAの部品によく似た化合物で、RNA合成酵素が部品と間違えて使ってしまい、正常なRNAがつくれなくなる。レムデシビル、アビガンなども同じ。やはり、変異の影響を受けにくいはずだが、そもそもの効果に疑問符が付く。これら3つはいずれもインフルやエボラなど他のウイルス用に開発されていた薬の転用で、何にでも効くが切れ味はいまいち。モルヌピラビルも「入院・死亡リスクを約30%下げる」程度だと死亡率で有意差の出なかったレムデシビルと大差ない。
 3)mRNAワクチン。従来株のスパイクたんぱく質に対する抗体がスパイクたんぱく質の変異によってオミクロン株に結合しにくくなっていると考えられるが、変異していない場所に結合する抗体ががんばっているのだろう。
 4)ロナプリーブ。2種類の抗体を混ぜたものだが、効果が著しく落ちているということは、両方ともオミクロン株で大きく変異してしまった部位に結合する抗体なのだろう。なお、単体の抗体医薬ソトロビマブ(GSK)はそこそこ効くようdふぁ。

>>フランスは、22日、メルクの臨床試験の結果が当初期待していたほどではなかったとして発注をキャンセルし、代わりにファイザーの飲み薬を調達する方針を明らかにするなど、ヨーロッパでは対応が分かれています。
◆メルクのコロナ飲み薬 欧州で対応分かれる 厚労省あす承認審査
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211223/k10013401361000.html
>>ウイルスの増殖を抑える能力を示す「中和活性」がこれまでの変異ウイルスなどに比べて少なくとも1000分の1に低下したということです。
◆抗体カクテル療法 オミクロン株に効果期待できず 投与推奨せず
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211225/k10013403691000.html

オミクロンが凶悪化してる可能性は低い どんな株でもそうだが2021年12月03日 08:01

オミクロンが凶悪化してる可能性は低い どんな株でもそうだが
 お茶大の講座で、「ワイドショーは変異が多くなるほど攻撃力も防御力も最強の超凶悪スーパーウイルスになるかのように煽る」と話した。オミクロンもラスボスかのように大騒ぎするかと思ったら意外に冷静。
 例えば、戦闘機を改良するとしよう。攻撃に耐えられるよう装甲を分厚くする。火力を高めるため、大きな機関砲を積み、威力の大きいミサイルもたくさん搭載。重くなって飛べなくなるのでエンジンを強力なものに変える。すると、燃費が悪くなり、あっという間に燃料がなくなって墜落する。そこで燃料タンクを大きくして航続距離を伸ばす。こんな戦闘機は大きく重すぎて運動性が悪くなり、小回りの利く敵機の餌食だ。あれもこれもと欲張ると、結局どれも中途半端になってしまう。そんなすべてに秀でている変異株は人為的に淘汰してもなかなか生み出せないが、ましてや自然感染でたまたま生まれてくる確率は非常に低い。
百歩譲って、オミクロン株では、これまでのワクチンで出来たスパイクたんぱくに対する中和抗体の効果が著しく落ちたとしても、RNAポリメラーゼ阻害剤であるモルヌピラビルやプロテアーゼ阻害剤であるパクスロビドは有効。それら多剤にも耐性を得るため、RNAポリメラーゼやプロテアーゼまで変異を重ねたら、自己増殖サイクルの本分を保てるのかどうかはなはだ疑問。

mRNAワクチンでは重症化誘発は起きないという常識が崩れた? 日経サイエンスの阪大研究紹介2021年10月27日 18:11

mRNAワクチンで重症化誘発はない常識が崩れた? 日経サイエンスの阪大研究紹介
 日経サイエンス11月号のmRNAワクチン特集。カタリン・カリコ博士らの苦労物語に関してはネイチャーの9月の特集とほとんんど同じで目新しいことは書いてない。阪大の荒瀬教授が5月に発表した研究について詳しく書いていて、少し面白かった。
ワクチンでできる抗体には、感染や発病を防ぐ「中和抗体」と、感染を返って促してしまう「抗体依存性感染増強(ADE)抗体」がある。それ以外にどっちでもない役立たず抗体もあるが。これまでmRNAワクチンやベクターワクチンでは中和抗体しかできないので、抗体が感染を促進するADE現象は起きないとされてきた。しかし、mRNAワクチンでもADE抗体ができるという報告だ。
 ウイルスの表面には鍵のようなたんぱく質が突き出ており、細胞膜の表面に突き出ている鍵穴にその鍵を差し込むことで、細胞に侵入する。ウイルスでは、中和抗体とは「この鍵にくっついて細胞に感染できなくさせる抗体」とされている。コロナウイルスの場合、この鍵は王冠のギザギザ部分のスパイクたんぱく質にある。mRNAワクチンやベクターワクチンはこのスパイクたんぱく質専用の抗体をつくるワクチンだから、中和抗体しかできず、ADE抗体はできないという理屈だった。ここに落とし穴があって、鍵と言っても実際に鍵穴に働くのは先端部分のみ。スパイクたんぱく質を鍵と見なすのは、持ち手の部分やキーホルダーまで一体で鍵としていることになる。荒瀬研で見つけたのは、スパイクたんぱく質の持ち手部分やキーホルダー部分にくっつく抗体は感染を防ぐ効果がなかったり、場合によっては感染を後押ししてしまうことだ。

◆中和抗体の定義に問題

 以前から感じていたのだが、中和抗体の定義がぶれていてあいまいだ。北里柴三郎の伝統に則れば、中和抗体とは、病原体や毒物の機能を失わせ、無害化する抗体。当時は、ウイルスと抗体の具体的な形なんて分かってない。細かい形までわかるようになって、ウイルスでは表面の鍵にくっついて細胞に感染できなくする抗体という定義が生まれたわけだ。これらの中和抗体の役割によるマクロな定義と分子レベルの結合によるミクロな定義が一致していればいいが、当然ずれてくることがある。

◆mRNAワクチンでも感染重症化誘発は起き得るか?

 さて、ワクチン接種による抗体が返って重症化させてしまうADE現象はワクチンによる免疫が中途半端で中和抗体が少ない場合に起きるとされる。mRNAワクチンは免疫を強く刺激するので起きにくいはず。しかし、グループが懸念しているのは、鍵の先端部に変異が起きてしまった場合だ。ワクチンでできる従来株に対する中和抗体は鍵の先端部分に結合できなくなるので、中和抗体はないのと同じ。変異しないキーホルダー部分にくっつくADE抗体は従来株用でも変異株でも同じなので、ワクチン接種でこの変異株の感染が増強される恐れがあるというのだ。一理ある。ただし、鍵先端部の変異は鍵穴との相性も悪くしてしまうことが多いので、感染力が弱い雑魚キャラになる確率が高く、それほど心配することはないと思う。

http://www.biken.osaka-u.ac.jp/achievement/research/2021/154

マブマブ,舌かみそうなコロナ薬,命名の意味は2021年09月28日 12:55

マブマブ,舌かみそうなコロナ薬の意味は
カシリビマブ、イムデビマブ、ソトロビマブ。何で覚えにくい名前ばかりなのかと質問された。薬には一般名と商品名があって、一般名は主成分の化合物名なので、堅苦しい名前が付く。抗体医薬でも、がん免疫療法のキイトルーダやオプジーボ、乳がん・胃がんなどの治療薬ハーセプチンなど、古代神話の怪物やアニメのヒーローメカみたいな覚えやすい商品名。でも、一般名は、ペムブロリズマブ、ニボルマブ、トラスツズマブ。
 マブ(mab)というのはモノクローナル抗体(monoclonal antibody)の事で、抗体医薬には基本この語尾が付く。
 mabの直前のアルファベットは、その抗体がどの動物由来かを示す。
uは100%人間(human)、zuはほぼ人間に近い(humanized)、xi(キメラ 人とマウスなどが混ざっている)、i(サル)、o(マウス)などと決まっている。
 そして、そのさらに前のアルファベットは抗体医薬の攻撃対象のたんぱく質を表す。最近承認されたコロナ治療薬のようにウイルスのたんぱく質に対する抗体だったらviralのvi。抗腫瘍抗体だったらtumorのtu。
 ハーセプチンのTrastuzumabは、腫瘍(がん細胞)のたんぱく質を攻撃する大部分ヒト化された抗体だと分かる。キイトルーダのPembrolizumabやオプジーボのNivolumabのl、liは免疫に関連するたんぱく質を攻撃するという意味。
 阪大が開発したリウマチ薬で新型コロナウイルス感染の重症化防止にも使われるアクテムラ(Tocilizumab)も同様、免疫に関係するたんぱく質(サイトカインIL6受容体)に対するヒト化された抗体。

◆コロナ軽症用二つ目の治療薬「ソトロビマブ」を特例承認 厚労省
https://digital.asahi.com/articles/ASP9W4DW9P9WULBJ003.html

◆新なコロナ薬 なぜ抗体薬ばかりか
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/09/07/9420500

◆コロナ"治療薬"なら日本企業でも可能だろうが
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/09/27/9427442

コロナ"治療薬"なら日本企業でも可能だろうが2021年09月27日 12:51

コロナ"治療薬"なら日本企業でも可能だろうが
 メルクのモルヌピラビルは元はインフル用とのこと。アビガンもレムデシビルなどそうだが、流用はイマイチというか、時間がかかってもやはりそのウイルス専用の抗ウイルス薬を作らないとダメだではないかと。
 抗体医薬は割と楽に開発できるがバカ高いという欠点の他、抗体の性質上、飲み薬にはできないという問題がある。点滴できる設備が必要。それで、経口投与、腸から吸収できる人口化合物の抗ウイルス薬が期待されてるわけだが。健康な人を数万人集めて、病気になるのを防げるかどうかをみるワクチンに比べれば(ファイザーの治験では2万人に偽薬を接種して発病したのはたった162人)、治療薬は数百人規模の患者を集めれば検証できるので、国内製薬企業でも開発できるお手頃感がある。しかし、コロナやインフルのように、何もしなくても99%ぐらいは勝手に治ってしまう病気で治療薬の効果を確かめるのは非常に困難だ。治療しなければ100%死に至るエイズの場合、死ななくなるから効果は明らか。また、C型肝炎のようにウイルスが肝臓に居座って、自然には絶対いなくならない病気なら、99%の感染者でウイルスが消える薬は特効薬と言える。
 タミフルの場合、「発熱から72時間以内に飲んで、症状がなくなるまでの期間が5日から4日にたった1日間縮まるだけ」と反対派に酷評された。それでも承認されたのは高病原性鳥インフルエンザのパンデミックを恐れたからだ。高病原性鳥インフルエンザは人にめったに感染しないが、感染すると非常に致死率が高い。臨床試験ではないので厳密性に欠けるが、早くタミフルを飲んだ人ほど死亡率が下がるというゆるいデータがある。季節性インフルの場合、健康な人なら72時間もすれば抗体が増えてきて、放っておいてもウイルスが減る。新型コロナウイルスも同様。おそらく、統計的に意味のある差が見られるのは、入院期間が短くなるというデータぐらいで、死亡率が下がるというデータは数百人程度では無理だろう。

◆軽症者が自宅で使える「コロナ飲み薬」開発大詰め…米、年内にも実用化
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20210913-OYT1T50207/

◆飲み薬のスピード開発、コロナ収束のカギ 世界が注視
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC107TD0Q1A910C2000000/

◆コロナ飲み薬、年内にも実用化 軽症者治療の切り札に
メルクやファイザー、治験最終段階
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1744F0X10C21A9000000/

◆国産ワクチン ズルはよくない
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/09/21/9425664

◆ズルでパスの国産ワクチン打ちたい人いる? 日本のワクチンの将来のため無償で実験台になる崇高な方々?
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/07/13/9397649

◆国産でも不活化ワクチンでは期待薄
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/09/24/9426569

国産でも不活化ワクチンでは期待薄2021年09月24日 14:10

国産でも不活化ワクチンでは期待薄
>>発病を阻止する有効性については「一定の有効性が期待できる結果が得られた」としているものの、具体的な数字は示していない。

 何十年も使われている季節性インフル用と同じ不活化ワクチンだから、かなり安全であることは期待できる。しかし、インフルでも分かる通り、不活化ワクチンはほとんど効かない。中国製の不活化ワクチンはmRNAワクチンやウイルスベクターワクチンに比べ、かなり効果が低いとされ、不人気。
 国産ワクチンは数万人規模で偽薬と発病率を比べるまっとうな臨床試験を端折るため、先行ワクチンとの比較で審査される方針だ。中国やインドの不活化ワクチンにまっとうな臨床試験データはないので、mRNAワクチンやベクターワクチンのファイザーやアストラゼネカなどのデータと比べることになるだろう。
 しかし、抗体のでき方を比較しただけで正しく評価できるかどうか疑問。mRNAワクチンやベクターワクチンはコロナウイルスのたんぱく質に対する抗体ができる「液性免疫」だけではない。ウイルスが感染した細胞に免疫細胞が襲いかかり、乗っ取られた細胞ごと殲滅する「細胞性免疫」も誘導されている。細胞性免疫も働く事がmRNAワクチンやベクターワクチンの強さの秘密ではないかという説もある。不活化ワクチンや塩野義の遺伝子組み換えたんぱくワクチンにはこの効果はない。

 ・液性免疫 体内に侵入したウイルスが壊れて、そのたんぱく質がばらまかれる。落ちているウイルスたんぱくを巡回している免疫細胞が拾い食い。「こんなよそ者が紛れ込んでいる」とウイルスたんぱくの回状を回すと、専用に攻撃する抗体が量産体制になる。
 ・細胞性免疫 ウイルスの感染を受けた細胞は、ウイルスのたんぱく質を作る工場として使役される。感染細胞は、細胞表面にウイルスのたんぱく質を目印の看板にして「こんなよそ者に乗っ取られた」と掲げる。すると、その目印に特化した免疫細胞が作られ、襲いかかり、感染細胞ごと殲滅する。

◆KMバイオが最終段階治験 コロナワクチン、来月にも
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15051308.html

◆KMバイオ、コロナワクチン10月最終治験 22年度実用化
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC182CE0Y1A910C2000000/

◆ワクチン接種をためらっている人に朗報「KMバイオロジクス」が国産新型コロナワクチンの実用化を1年前倒し
https://maonline.jp/articles/kmbiologics_vaccine20210923

◆国産ワクチン ズルはよくない
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/09/21/9425664

◆ズルでパスの国産ワクチン打ちたい人いる? 日本のワクチンの将来のため無償で実験台になる崇高な方々?
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/07/13/9397649

横浜市長選IR反対派候補教授 間違い2021年06月23日 12:55

横浜市長選IR反対派教授 間違い
市長選に出る出ないでもめている横市の教授の新型コロナウイルスワクチンに関するインタビュー。明らかな間違いがある。また、これまで聞いてきた医学の常識と違う事も書かれている。教授が言い間違えたのか、インタビューアーの聞き間違え、勘違いなのか分かりらないが。この教授、経済出身で、院から理転。医療といっても統計解析などの専門家で、ウイルス学や免疫学そのものに詳しいわけではないようだ。

◆ワクチン、「かかった人」は受けるべきか 専門家に聞く
https://digital.asahi.com/articles/ASP2D36JPP27UTFL002.html

>>世界で行われているファイザー社やモデルナのワクチンの治験は、「感染したことのない人」を対象に行われているため、「1度感染した人は打たなくてもよいのか」ということについて、世界でもまだ定まった見解はありません。

 ファイザーのプロトコル(実験計画書のようなもの)を読めば明らかだが、ファイザーの臨床試験には感染歴がない場合と感染歴の有無を問わない場合の2つがある。ファイザーのプレスリリースには、「本解析において、2回目接種7日後から評価したSARS-CoV-2感染歴のない参加者の集団(1つめの主要評価項目)、SARS-CoV-2感染歴のある参加者と感染歴のない参加者を含む集団(2つめの主要評価項目)の両方において、ワクチンのCOVID-19発症予防効果は95%(p<0.0001)であることが示されました」と書かれている。定まった見解がないことはその通りだが。
◆ファイザーとBioNTech、COVID-19ワクチン候補の国際共同第3相臨床試験ですべての主要な有効性評価項目を達成
https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2020/2020_11_19.html

少なくとも「感染した事のない人を対象に行われている」は間違い。「感染した事のある人についてはまだ明確でない」ぐらいならぎりぎりOK。

>>水ぼうそうでは、感染して回復した人には免疫がつくので、ワクチンを接種する必要はありません。

なんで水ぼうそうなんかを例に挙げたのだろうか。無難にはしかとか風疹とか言っておけばいいのに。水ぼうそう(水痘)のヘルペスウイルスは回復しても体内に居座り続け、帯状疱疹の原因になる。水ぼうそうにかかったことがある成人に水痘ワクチンを接種することで帯状疱疹を予防できる事は今は医学の常識のはずだ。

◆水痘ワクチンによる帯状疱疹の予防
https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-sp/2433-related-articles/related-articles-462/8236-462r08.html

コロナの飲み薬 構造見る限り期待できそうにない2021年06月14日 18:35

経口コロナ薬 構造見る限り期待できそうにない  新型コロナウイルス初の飲み薬ということでニュースになっていたが、構造式を見る限りほとんど期待を持てない。このモルヌピラビルも、レムデシビルやアビガンも、元は抗がん剤だ。そして、帯状疱疹の特効薬アシクロビルも、C型肝炎の特効薬も、HIVのAZTも、みなそうだ。これらはDNAやRNAの合成を邪魔するため、がん細胞の増殖を抑える。同じ仕組みでウイルスのDNA、RNA合成も妨げる。原理は簡単で、DNAやRNAそれぞれの4種類の部品のどれかに似た化合物。DNAやRNAを作る酵素が正規の部品と間違えて作りかけのDNA、RNAにつないでしまうため、正常なDNA、RNAができなくなってしまう。しかし、正常な細胞の酵素のDNA、RNA合成も妨げ、細胞に対して毒性がある。そこで、ウイルスの酵素のみに作用するようにいろいろ工夫する。例えば、B型肝炎やHIVで使うFTCは、イオウ(S)やフッ素(F)で炭素(C)を置き換えている。何より、右手系と左手系を入れ替えている。細胞の酵素はこの鏡に映したような右手系左手系を厳密に区別するが、HIVの酵素は騙されてしまう。そのため、FTCは非常に毒性が低い。  ところが、モルヌピラビルは、構造はシチジンとほとんど同じ。これではウイルスの増殖を抑える濃度と細胞に障害を与える濃度の差を大きくできず、副作用が大きいのではないかと予想される。もともとインフル用だったが、異なるウイルスに幅広く効くということは結局いろいろ害をなすというのと裏腹だ。やはりコロナウイルス専用の薬剤を開発しないとうまくいかないではないか。
 新型コロナウイルス初の飲み薬(といっても、コロナで承認されている抗ウイルス薬はレムデシビルしかないが)ということでニュースになっていたが、構造式を見る限りほとんど期待を持てない。このモルヌピラビルも、レムデシビルやアビガンも、元は抗がん剤だ。そして、帯状疱疹の特効薬アシクロビルも、C型肝炎の特効薬も、HIVのAZTも、みなそうだ。これらはDNAやRNAの合成を邪魔するため、がん細胞の増殖を抑える。同じ仕組みでウイルスのDNA、RNA合成も妨げる。原理は簡単で、DNAやRNAそれぞれの4種類の部品のどれかに似た化合物。モルヌピラビルはRNAの部品A、G、U、Cのうち、Cのシチジンによく似た化合物です。RNAを作る酵素が正規の部品と間違えて作りかけのRNAにつないでしまうため、正常なRNAができなくなってしまう。しかし、正常な細胞の酵素のRNA合成も妨げ、細胞に対して毒性がある。そこで、ウイルスの酵素のみに作用するようにいろいろ工夫する。シチジンの類似化合物では、例えば、B型肝炎やHIVで使うFTCがあり、イオウ(S)やフッ素(F)で炭素(C)を置き換えている。何より大きな特徴は右手と左手で持つ物がシチジンと逆になっている。細胞の酵素はこの鏡に映したような右手系左手系を厳密に区別するが、HIVの酵素は騙されてしまう。そのため、FTCは非常に毒性が低い。
 ところが、モルヌピラビルは、構造はシチジンとほとんど同じ。これではウイルスの増殖を抑える濃度と細胞に障害を与える濃度の差を大きくできず、副作用が大きいのではないかと予想される。もともとインフル用だったが、異なるウイルスに幅広く効くということは結局いろいろ害をなすというのと裏腹だ。やはりコロナウイルス専用の薬剤を開発しないとうまくいかないではないか。
 この契約は、臨床試験の結果がよければ緊急使用許可 (EUA)か正式承認が出て、その場合は買うということ。レムデシビルと同様入院期間が短くなる程度で、死亡率が劇的に下がるとか考えにくい。何が起きるか分からないのが医学生物学だが。
 ちなみに、モルヌビラビルの 左の方にくっついているのは、細胞膜を透過させるための保護基(イソ酪酸エステル)で、細胞の中ではずれて、シチジンと同じOH基に戻る。結局、違いは、シトシン部分のNH2がNHOHになっているだけ。
◆Merck 社は,軽症から中等症の COVID-19 の治療のための経口抗ウイルス薬の治験薬候補であるモルヌピラビル(Molnupiravir)の米国政府との供給契約を発表
https://kitasato-infection-control.info/swfu/d/ivermectin_20210612_j.pdf