1650億で政府調達した薬が無駄に? 抗体医薬とワクチンの違い ― 2021年12月18日 12:13

菅前首相が1人分31万円、50万人分調達した抗体医薬ロナプリーブは「(感染を防ぐための)中和活性がオミクロン株に対しては保てていない」。1650億円の税金が無駄になりそうだ。まあ、もともと掛け捨て保険みたいな物かもしれないが。しかし、ワクチンの方は「ファイザー社を始め、複数の研究グループは、追加接種した人の体内で作られた抗体はオミクロン株にも有効という実験結果を示しており、感染や発症を防ぐ効果は期待できるとみられている」。この違い。体内に侵入したウイルスのたんぱく質に対して、そのたんぱく質の様々な部位に結合するいろいろな抗体ができる。抗体医薬は1種類の抗体のみを厳選して増やしたモノクローナル抗体。ロナプリーブは2種類のモノクローナル抗体を混ぜた物だが、オミクロン株でこの2つの抗体が結合する部位が変異して大きく形を変えてしまっていると手も足も出ない。ワクチンで体内にできる抗体は無数の物が混ざっているので、その中にオミクロン株でもあまり変化していない部位に結合して従来株と共通に効く物があるのだろう。
◆抗体カクテル療法「ロナプリーブ」、オミクロン株に「効力が低下」
https://digital.asahi.com/articles/ASPDK4WJNPDKULBJ007.html
◆ワクチン追加接種、オミクロン株に有効?不確実でも各国急ぐ3回目
https://digital.asahi.com/articles/ASPDK5R1KPDKULBJ015.html
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