東大卒より中高一貫進学校の方が価値が高い？: かじヤンの科学する心

中高一貫校を中心とするトップ集団の東大シェアが落ちていることをどう見るか。
　18歳人口は200万人を超えた1990年から現在はほぼ半分になった。東大の募集定員はほとんど同じだから難易度はかなり下がっている。
　一方、中学受験が少数派だった70年代80年代に比べ、中高一貫進学校への競争ははるかに厳しくなった。ところが、かつては東大合格者200人超えがあったり、100人超えが５、6校あったりだったトップ10集団のシェアが950人余りから2024年は800人足らずと下がっている。
　背伸びしすぎてトップ校に入った深海魚問題や進学校の分散化などもあるとは思う。
　しかし、この現象は、超進学校の生徒や親において、そんなに必死になって東大を目指さなくても、社会に出て成功者になる方法はある、むしろ社会人になってから東大に大してメリットがない、というような価値観が広まってきているのではなかろうか。

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