コロナ"治療薬"なら日本企業でも可能だろうが2021年09月27日 12:51

コロナ"治療薬"なら日本企業でも可能だろうが
 メルクのモルヌピラビルは元はインフル用とのこと。アビガンもレムデシビルなどそうだが、流用はイマイチというか、時間がかかってもやはりそのウイルス専用の抗ウイルス薬を作らないとダメだではないかと。
 抗体医薬は割と楽に開発できるがバカ高いという欠点の他、抗体の性質上、飲み薬にはできないという問題がある。点滴できる設備が必要。それで、経口投与、腸から吸収できる人口化合物の抗ウイルス薬が期待されてるわけだが。健康な人を数万人集めて、病気になるのを防げるかどうかをみるワクチンに比べれば(ファイザーの治験では2万人に偽薬を接種して発病したのはたった162人)、治療薬は数百人規模の患者を集めれば検証できるので、国内製薬企業でも開発できるお手頃感がある。しかし、コロナやインフルのように、何もしなくても99%ぐらいは勝手に治ってしまう病気で治療薬の効果を確かめるのは非常に困難だ。治療しなければ100%死に至るエイズの場合、死ななくなるから効果は明らか。また、C型肝炎のようにウイルスが肝臓に居座って、自然には絶対いなくならない病気なら、99%の感染者でウイルスが消える薬は特効薬と言える。
 タミフルの場合、「発熱から72時間以内に飲んで、症状がなくなるまでの期間が5日から4日にたった1日間縮まるだけ」と反対派に酷評された。それでも承認されたのは高病原性鳥インフルエンザのパンデミックを恐れたからだ。高病原性鳥インフルエンザは人にめったに感染しないが、感染すると非常に致死率が高い。臨床試験ではないので厳密性に欠けるが、早くタミフルを飲んだ人ほど死亡率が下がるというゆるいデータがある。季節性インフルの場合、健康な人なら72時間もすれば抗体が増えてきて、放っておいてもウイルスが減る。新型コロナウイルスも同様。おそらく、統計的に意味のある差が見られるのは、入院期間が短くなるというデータぐらいで、死亡率が下がるというデータは数百人程度では無理だろう。

◆軽症者が自宅で使える「コロナ飲み薬」開発大詰め…米、年内にも実用化
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20210913-OYT1T50207/

◆飲み薬のスピード開発、コロナ収束のカギ 世界が注視
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC107TD0Q1A910C2000000/

◆コロナ飲み薬、年内にも実用化 軽症者治療の切り札に
メルクやファイザー、治験最終段階
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1744F0X10C21A9000000/

◆国産ワクチン ズルはよくない
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/09/21/9425664

◆ズルでパスの国産ワクチン打ちたい人いる? 日本のワクチンの将来のため無償で実験台になる崇高な方々?
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/07/13/9397649

◆国産でも不活化ワクチンでは期待薄
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/09/24/9426569

答 1年で69以下の人口は111万減り、70以上は61万増えた2021年09月27日 20:47

答 1年で69以下の人口は111万減り、70以上は61万増えた
 65歳以上は前年の3618万人から3640万人に増えている。70歳以上は前年の2791万人から2852万人に増えている。65歳以上の人口から70歳以上の人口を引くと、65~69歳の人口で、昨年の827万人から788万人になり、39万人減っている。65~69歳の人口が減っていれば矛盾しない。何故減るのか。増える要素は、64歳の人が65歳になること。減る要素は、69歳の人が70歳になる事と死亡。例えば、今年65歳になった人が100万人、70歳になった人は120万人とすれば差し引き20万人。さらに19万人が死亡していれば、合算で39万人減る。一方、70歳以上の死亡者が59万人とすれば、差し引き61万人増える。
 つまり、
70歳以上の人口増 = 69歳から70歳になる人(120万) - 70歳以上の死亡者(59万)
65歳以上の人口増 = 64歳から65歳になる人(100万) - 65歳以上の死亡者(78万)

という風な感じで説明しておいた。
 ちなみに、69歳から70歳になる人と64歳から65歳になる人の人数は同じで、65~69歳の死亡者が39万人、逆に、死亡者は0で69歳から70歳になる人は139万人、64歳から65歳になる人は100万人としても計算は合う)
 さて、総務省の表から計算すると、昨年からの1年間で、0-15歳は22万人、15-64歳は50万人、65-69歳は39万人ずつそれぞれ減っている。これに対し、70代は15万人、80代は31万人、90代は15万人増えている。100歳以上は増減なし。トータルすると、1年で69歳以下の人口は111万人減り、70歳以上は61万人増えている

◆クイズ 70歳以上の人口増加数 > 65歳以上の人口増加数 これって矛盾してるか?
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/09/26/9427161