ハイブリッドベトナム変異 珍妙な用語がまた生まれた いい加減にしろ2021年05月30日 22:20

ハイブリッドベトナム変異 珍妙な用語がまた生まれた いい加減にしろ
インドの「二重変異株」とか「変異種」とかおかしな用語がようやく駆逐されたと安心したら、次から次へといい加減にしてほしい。ワイドショーに出るような自称専門家が目立ちたいために耳触りのいいだけの適当な事を言ってるのと同じレベルだ。ハイブリッドというのは、混血、交雑種、合の子のこと。つまり、この場合は異なる変異株が混ざり合って新しい変異株が生まれることだ。そんな事は簡単に起きない。インフルエンザウイルスは、鳥インフルエンザとヒトインフルエンザなど異なる変種が同時感染し、細胞の中で双方のRNAが混ざって、ハイブリッド新型インフルエンザがよく生まれる。それは、インフルエンザウイルスの遺伝子RNAが8個に分かれているため、簡単に混ざるからだ(図ではめんどうなので4本にしたが)。しかし、コロナウイルスのRNAは1本につながっているので、ハイブリッドになるためには、2つの変異株のRNAが途中でちぎれて、クロスしてつなぎ直さないとだめ。しかも、ちぎれる場所が同じでないと長さが合わなくなる。あり得るが、そんな簡単じゃない。本当にそんな現象を見つけたら大発見だ。今回は騙される日本のメディアは少ないと思うが。今回のベトナムで分離された株は、L452Rという変異やE484Qという変異を持つインド由来の株が、たまたま英国由来で有名になったN501Y変異を起こしただけだろう。N501Y変異は英国と無関係なブラジルや南ア由来の株にも起きているんだから、別に不思議はない。
 それと、変異はあまり重ねすぎるとアレもコレもとアブハチ取らずになってしまい、返って弱体化する。

◆インド型と英国型のハイブリッド変異株、ベトナムで発見
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-vietnam-idJPKCN2DA05O


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