サンダーバード1号発進シーンのような2022年09月06日 13:14

サンダーバード1号発進シーンのような
 実家の玄関に続く階段が狭くて急。なので、文明の利器を導入。サンダーバードの頃は空想の産物だったものが、今は民家に設置できる時代。近所の子どもがいたずらしないよう鍵がついているが、私らがガキの頃ならともかく、今時、こんなものを珍しがって遊びたがる子どもなんているのかどうか。

人によっちゃ納豆もカップ麺も野菜である 野菜・果物で死亡リスク低下2022年09月08日 12:01

人によっちゃ納豆もカップ麺も野菜である 野菜・果物で死亡リスク低下
 19世紀のアメリカで、「トマトはベジタブルかフルーツか」という裁判があり、最高裁でベジタブルという判決が出たそうだ。その理由の一つにデザートで出されることがないからというのがあったとかで、今だと判決が覆るかもしれない。トマトは植物学的にはフルーツという見方もある。日本でも野菜と果物の分類はカオスだ。生産者側の農水省の統計ではイチゴ、メロン、スイカは野菜。市場側の経産省や消費者側でも分類が変わる。そんな中、私が決定版ではないかと最も感銘を受けた分類法は「マヨネーズでいけるかどうか」。一見、非科学的だが、発想としては極めて科学のセンスがあると思う。

1)個人によって分類が違うことを無理なく説明できる
 トマトに何も付けない私にとってはトマトはフルーツ。観測者によって事象が異なるという現代物理の根本にもつながる。物事をその対象物ではなく、観察者がどう反応するかで定義しようという逆転の発想は科学において非常に重要な視点です。

2)野菜と果物(非野菜)の分類を拡張できる
 分類のツールにマヨネーズを導入することで、植物性に限らず、あらゆる食材・食品を野菜と果物(非野菜)に分類できる。ある人にとっては、納豆もクレープもカップ麺も野菜。。ちなみに私はお好み焼きは野菜ではなく、果物ですが、店に行くと強制的に野菜にされてしまう。また、マヨネーズが苦手な人はツールをサラダドレッシングに変えることもでき、さらにあらゆる調味料を使うか使わないかで分類を拡張できる。イチゴをそのまま食べる私にとっては果物だが、練乳をかける人は野菜。有機物の最初の定義は生物が作る化合物だったが、ナイロンやアスピリンのような天然には存在しない人工化合物であっても有機物に含まれるよう定義が変更され、有機化学は化学の大きな柱に成長した。定義の拡張、一般化は科学の進歩と理解に大きく関わっている。
 ちなみにこんなアホな事を最高裁まで争ったのは、フルーツに認定されると関税がかからないんだそうだ。

◆果物・野菜、死亡リスク減 多く食べる人、1割弱低下―9.5万人追跡調査・がんセンターなど
https://www.yokohama-cu.ac.jp/news/2022/20220908gotoatsushi.html
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/8961.html

オミクロンワクチン 飛びつくのは考え物2022年09月13日 12:15

オミクロンワクチン 飛びつくのは考え物
◆オミクロン対応ワクチン、来週にも高齢者ら接種へ 厚労省が承認
https://digital.asahi.com/articles/ASQ9D55ZYQ99UTFL022.html

 これはファイザー/ビオンテックから出ていた「承認事項一部変更申請」を特例承認したということなのだろう。「一部変更」と言っても1月のRTU製剤化「食塩水で薄めて使っていたのを、原液のまま使えるようにしました」というめんつゆのような規格変更とは違う。従来の武漢株のスパイクたんぱく質とは違うオミクロンのたんぱく質を体内で作るmRNAを混ぜた。インフルの不活化ワクチンだって毎年違う株のたんぱく質で作っているが、何十年も続けてきて、同じ製法でつくっていれば株が変わっても安全性に特に問題が生じないことが分かっている(有効性については????)。しかし、新型コロナについても、mRNAワクチンという新技術に関しても、そんな経験値はまだない。従来株のワクチンに関しては世界中で何億人にも打った結果、少なくとも短期的には重大な健康被害はほとんどないと分かっている。オミクロン株対応2種混合ワクチンに関しては、従来製品のときのような数万人規模の安全性有効性試験はしていない。
 その辺、どういう議論だったのか、専門部会の様子の詳しい記事が読みたいものだ。

ちょっとたんぱく質の構造が変わるぐらいなのでたぶん大丈夫だろうが。自分だったら、1億人ぐらいが打って半年ぐらいたつまでは様子を見る。

◆オミクロン対応ワクチン、来週にも高齢者ら接種へ 厚労省が承認
https://digital.asahi.com/articles/ASQ9D55ZYQ99UTFL022.html

サザンカは大変2022年09月25日 22:37

サザンカは大変
 実家の垣根はサザンカ。つぼみは落ちるわ、たまに、毒蛾が発生するわ。近所迷惑なので、ぎりぎりまで枝を刈ってもらうのだが、1年たつともっと枝分かれしてたくましくなる。

ヤジ排除なんかするから隙を突かれる2022年09月26日 18:11

ヤジ排除なんかするから隙を突かれる
ヤジ排除違法判決のせいで銃撃事件の警備が不完全になったなどとバカげた事を言っている人がいるらしい。どこまで、日本の警察をなめているのだろうか。もしも本当にヤジを排除したのが警護の人員なのだとしたら、むしろ逆で、ヤジなんかにかまけているから肝心の時に警護対象を守れなかったのだ。要人を暗殺しようなどともくろむ者は、なるべく目立たないように気をつける。ごく普通のどこにでもある車に乗り、どこにでもいるような服装をし、一般人に紛れる。ヤジを飛ばすなどという最も目立つ行為をするわけがない。もし、ヤジを飛ばしているのが銃撃グループの一味だとしたら実行犯から注意をそらすための陽動だ。要人を警護する者は、騒ぎがあったら、そちらに気を取られたりせず、警護対象の周囲に怪しい動きをする者がないかよりいっそう警戒しなければならない。もしも、持ち場を離れて何の害もないヤジを飛ばした人間をどけに行ったのだとしたら、「絶対、攻撃など起きない」と日頃からたるみきっている証拠だ。

始まりの星の痕跡初発見 なぜプロは素人に意味不明な矛盾を書いてると気づかないのか2022年09月29日 12:48

始まりの星の痕跡初発見 なぜプロは素人に意味不明な矛盾を書いてると気づかないのか
 始まりの星(ZERO-METAL星)と呼ばれる種族3(PopⅢ)の恒星が爆発して飛び散った痕跡をアメリカや東大の研究グループが初めて発見したという。恒星は生まれた時代によりMETAL(*)の含有量が違う。ビッグバンでは水素、ヘリウム、リチウムなどの軽い元素しか創生せず、恒星の材料となる水素のガスには最初、重い元素が含まれない。恒星が生まれ、その中心部で核融合によって炭素、酸素やそれより重い元素がつくられ、さらに超新星爆発によって鉄より重い重金属が生成し、宇宙にばらまかれる。そのため、新しい恒星ほど水素ガスに含まれるMETALの比率が大きい。種族1は太陽(50億歳)など比較的新しい恒星でmetalの含有率が高く、種族2は古い星でmetalの含有率が低い。そして、種族3がmetalの含まれない始まりの星だ。種族3はこれまで見つかっていない。
 今回、グループは新たに観測したのではなく、ジェミニ望遠鏡が過去に観測した約131億年前のクエーサー(宇宙の始まりから7億年後ぐらいのもの)のデータを再利用した。天文学の世界ではよくあること。グループはクエーサーの輝線スペクトルからmetalの存在比を決める新たな方法を考案し、このクエーサーの周りのガスの鉄とマグネシウムの比が太陽の10倍以上も大きい事がわかった。鉄とマグネシウムの比率がこのような異常な値になるのは、太陽の300倍程度の質量で、金属を含まない「始まりの星」が爆発する以外にないという。超新星の質量によってどのような元素の組成になるかは日本の野本グループとアメリカのグループが計算していて、その結果と照らし合わせると、太陽の300倍程度のゼロメタル星の爆発以外ありえないそうだ。

◆なぜ専門家は自分たちだけが分かっている事が素人には理解不可能な事に気づかないのか

 と、この発表を読んで、いつもながらの感想。「ZERO-METAL星(PopⅢ)を見つけた」と言いながら、「鉄/マグネシウムの比率が太陽より10倍も大きいのがZERO-METAL星の証拠」。これが素人には意味不明だということを一般向けのプレスリリースを書いていてなぜ気づかないのか。ビッグバン直後のZERO-METALの水素ガス雲から生まれたZERO-METAL星でも時間がたつと核融合によって中心部に金属が生じる。マグネシウムや鉄もできる。しかし、観測できるのは恒星の表面だけで、表面の水素ガスは生まれた時のZERO-METALのまま。なので、表面上、始まりの星はZERO-METAL星として観測される。という説明がないと意味不明。質量の大きい恒星の中心部では鉄ができるまで核融合が進み、その後に超新星爆発が起きる。爆発のエネルギーでも鉄やマグネシウムができる。そして、太陽の数十倍の質量のこれまで知られた超新星爆発では中心部にブラックホールが残るため、中心部にあった鉄の一部しかばらまかれないけど、100数十倍を超えるような恒星だと爆発ですべて吹き飛ぶため、鉄の含有比率が上がるそうだ。こんな巨大な質量の超新星の痕跡が見つかったのも初めてという。

*注 ここでいうメタルは本来の金属だけでなく、炭素、酸素などビッグバンでは創生されない元素一般を指す。

https://www.newscientist.com/article/2339828-light-from-a-quasar-shows-hints-of-one-of-the-universes-first-stars/
https://noirlab.edu/public/news/noirlab2222/

先生と呼んでもいいのは2022年09月30日 18:35

先生と呼んでもいいのは
 放送作家歴も長い小林信彦が小説の中で、テレビの世界で「先生」というのは蔑称に近いという事を書いている。なんて呼んだらいいのか分からないが、とりあえず先生と言っとけば怒る奴はいないだろうぐらいの感覚。呼んでる方からすると「おい、そこのボケナス」と言ってるのと大差ないと。自分は先輩から「医者や弁護士(作家や議員も)を先生と呼ぶな。先生と呼んでいいのは、(生徒を教える)学校の先生だけだ」と習った。なので、年賀状などでも、小中高の教員や学生を指導している教授などのみTPOに応じて「先生」と付けている。しかし、社会部記者なんかはそれですら「科学部はなぜノーベル受賞者などの教授連中を先生と呼ぶのか」と違和感を覚える人もいるようだ。学生に講義をし、ゼミや論文指導をする教授を「先生」と呼ぶのは本来の使い方であって、代議士や芸能人を先生と呼ぶのと同じ拒否反応を示すのはどうかと思う。そういう狭量な偏った正義感みたいなものがいろいろ問題を起こす元なのではないかと。

◆議員を「センセイ」と呼ばないで 呼称巡り大阪府議会が職員らに通知
https://digital.asahi.com/articles/ASQ9X64CJQ9XOXIE01P.html