サイエンスセンターでなくインチキ占いの館と名乗るべき ― 2024年07月01日 09:20
まだ、こんなエセ科学を流している人たちがいるとは、本当に嘆かわしい。
世界中で血液型性格学なんて信じているのは日本人と日本の影響を受けた韓国、台湾だけ。
調査的な仕事をしているとき、「調査のネタが何かないか」と言われ、「血液型と性格は関係ないという統計的調査はどうでしょうか?」と提案したら、「関係ないことを証明するのに予算は使えない」と即却下。
血液型と性格検査だけでなく、「血液型性格学を信じるかどうか」のアンケートと、IQ検査(*)も加えれば興味深い結果が得られると思っただが。
つまり、「血液型性格学を信じてない」と血液型と性格テストの相関がなく、信じていると相関が出るという自己暗示的効果がみられること、また、血液型性格学を信じている集団は信じてない集団に比べ明確にIQが低いことなどが証明できると予測したのだ。
科学としてなぜお話にならないかは枚挙に暇がない。
1)性格は非常にあいまいであり、主観も入り込みやすい。性格を数値化する明確な指標がなく、そもそも統計処理になじまない。
2)血液型は4つと言っても、因子はAとBの2つのみであり、たったそれだけで性格を類型に分けるのは雑すぎる。
3)性格は環境など後天的な要素も大きく作用し、年齢によっても変わる。
4)赤血球表面のわずかな糖鎖の修飾が脳内の神経系とどう相関するのかまったくメカニズムが不明。
(*)かつて、IQとは生まれつきの物みたいに言われていたが、今の考え方ではIQは年齢とともに変化する物というとらえ方だ。年齢に応じた知性の発達段階というものがあり、その年代の平均に比べて上なのがIQが高い、下なのがIQが低い。つまり、IQが低いというのはその年齢として期待される平均的な知性を獲得できてないという意味だ。
3歳で九九ができればIQの高い天才と言われるが、20歳で九九ができても普通のIQだ。同様に3歳で血液型性格学を信じていても普通のIQだが、20歳で血液型性格学を信じているようではIQが低いというわけだ。
◆「血液型と性格」を最新AIと300万人のデータで実証――『B型女性はなぜ人気があるのか』の著者が語る英語論文プロジェクトの裏側
https://prtimes.jp/story/detail/wxGOELUaDPx
世界中で血液型性格学なんて信じているのは日本人と日本の影響を受けた韓国、台湾だけ。
調査的な仕事をしているとき、「調査のネタが何かないか」と言われ、「血液型と性格は関係ないという統計的調査はどうでしょうか?」と提案したら、「関係ないことを証明するのに予算は使えない」と即却下。
血液型と性格検査だけでなく、「血液型性格学を信じるかどうか」のアンケートと、IQ検査(*)も加えれば興味深い結果が得られると思っただが。
つまり、「血液型性格学を信じてない」と血液型と性格テストの相関がなく、信じていると相関が出るという自己暗示的効果がみられること、また、血液型性格学を信じている集団は信じてない集団に比べ明確にIQが低いことなどが証明できると予測したのだ。
科学としてなぜお話にならないかは枚挙に暇がない。
1)性格は非常にあいまいであり、主観も入り込みやすい。性格を数値化する明確な指標がなく、そもそも統計処理になじまない。
2)血液型は4つと言っても、因子はAとBの2つのみであり、たったそれだけで性格を類型に分けるのは雑すぎる。
3)性格は環境など後天的な要素も大きく作用し、年齢によっても変わる。
4)赤血球表面のわずかな糖鎖の修飾が脳内の神経系とどう相関するのかまったくメカニズムが不明。
(*)かつて、IQとは生まれつきの物みたいに言われていたが、今の考え方ではIQは年齢とともに変化する物というとらえ方だ。年齢に応じた知性の発達段階というものがあり、その年代の平均に比べて上なのがIQが高い、下なのがIQが低い。つまり、IQが低いというのはその年齢として期待される平均的な知性を獲得できてないという意味だ。
3歳で九九ができればIQの高い天才と言われるが、20歳で九九ができても普通のIQだ。同様に3歳で血液型性格学を信じていても普通のIQだが、20歳で血液型性格学を信じているようではIQが低いというわけだ。
◆「血液型と性格」を最新AIと300万人のデータで実証――『B型女性はなぜ人気があるのか』の著者が語る英語論文プロジェクトの裏側
https://prtimes.jp/story/detail/wxGOELUaDPx
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