コロナでテレビは儲からない そんな常識もないとは: かじヤンの科学する心

「経済に痛手を与えているコロナでテレビが潤っていることをどう思うか」と質問される。ダウンロード課金システムと勘違いしてるのだろうか。コロナでワイドショーの視聴率がいくら上がったってテレビ局は増収にはならない。そんなことも知らないとは。コロナが始まる前から、民放各局は売上高、利益を落としてたが、20年度はさらに落ち込んでいる。番組制作費や人件費を削りまくって何とか利益を確保してるようだが。中でもフジテレビの純利益79％減というのは突出。純利益の額でテレ東にすら負けてる。
　バブルの頃のような売り手市場なら、視聴率が上がればCM料金も高くできるだろうが、コロナ不況で買い手が付かなければ値上げも思うようにいかないだろう。最近は副業も多くなっているとはいえ、テレビ局の収入の大半がスポンサーによるCM。大口スポンサーの業界がコロナ不況で業績不振になれば、当然、広告代を出せなくなり、テレビ局の収入も減る。コロナ不況は民放テレビ局にとっても痛手だ。
　大不況でも空前の利益を上げているのはNHKだけ。国民から税金のように強制的に視聴料を徴収しているから景気は関係ない。収入が減ったら安くなる税金の方がまだまし。

◆不安あおって高視聴率　ディレクター語るテレビの今後は
https://digital.asahi.com/articles/ASN933JLSN80IIPE00T.html