大臣、ご謙遜を 「私の発言が直接、原因となったということはない」2019年11月01日 18:25

 まあ、英語新試験制度が穴だらけな事に関しては萩生田大臣直接の原因はないだろうが。
発言が延期決断に影響ないとか謙遜が過ぎる。
これまでの例であれば、動き出したら止まらない官僚システムに乗ってこの欠陥だらけの制度が強行され、多くの受験生が被害を受けてから、後の祭りで非難、不満が爆発していたはずだ。
 被害を未然に防げたのは、明らかに萩生田失言の功績だ。それまで、受験適齢期の生徒やその親、入試に関わる教育関係者しか興味を持っていなかった新制度の欠陥を大いに宣伝し、内閣支持率への悪影響を警戒させるほどの危機感を与党に与えた。それがなければ、延期を決断しようにも、文部官僚や文教族議員の抵抗をねじ伏せる事など不可能だろう。その意味で、やはり、「身の丈に合わせて」は歴史に残る名言だ。
 何もしないうちに辞めていく閣僚が続出している中、今のところ、唯一、国民のためになる業績を上げた新閣僚なのでは。最初からやろうとしなければいい事を止めただけだが、これが日本の政策では難しい。
 延期で迷惑する受験生や高校からは憎まれ、結果的に被害を免れた受験生には感謝してもらえないだろうが。

50年前のBeatlesのチケット2019年11月07日 14:30

実家を整理するといろいろな物が出てくる。
 1966年6月、ビートルズの最初で最後の来日。母はその頃、夕食の支度をしながら毎日ラジオを聞いていた。ラジオの番組はプロ野球ばかりだが、文化放送だけは洋楽を流していた。しょっちゅうリクエストがかかっていたのはビートルズだった。
 武道館公演には当然、学芸部から人が行く。だが、何か事件が起きるかもしれないので、社会部からも行く。今も昔も、社会部の人間ほど社会を知らないものはない。行かされそうな若手たちは「何だビートルズって?」「学芸が行くんだから、どうして社会部が行く必要があるんだ」といかにも気が進まない様子。家に帰って、その話を父が母にすると、「ばかね、手挙げて絶対行くべきよ。今毎日ラジオでかかってる世界的に有名なグループよ」
 そこで、翌日、「誰か行きたい人?」と問われ、父は取られてはまずいと思い、勢い込んで「はいっ、はいっ、僕が行きます」と手を挙げたら、ほかに誰も志願者がなく、シラケた空気が漂ったという。
 感想を聞かれた父は、「三島由紀夫が来ていた。女の子がキャーキャー騒ぐから聞こえなかった」。
演奏が終わった後の引き上げる速さにも驚いたとか。
 さて、有名な話だが、来日のお土産はPaperback Writer。世界で初めて演奏すると言ったそうだ。
このライブのビデオを見た事がある。Johnがネイティブの発音でNowhere Manとか曲紹介しても、当時のファンには通じなくてポカンとしてるが、He's a real・・・と始まった途端、ギャーとものすごい雄叫びに包まれる。この静謐と喧噪のギャップが笑える。

Beatlesチケットの裏面は歯磨き粉広告2019年11月09日 12:26

 53年前のビートルズ武道館公演のチケット。なぜか、裏面に歯磨き粉の広告が印刷されている。気にも留めなかった。連ドラのひよっこに出てくるビートルズが当たるダイアナ歯磨って、このライオン歯磨のダイヤ歯磨のことだという。友人に教えられるまで知らなかった。連ドラ見ないんで。

50年前のBeatlesのチケット
http://kajiyan.asablo.jp/blog/2019/11/07/9173939

ラグビーはサッカーから生まれたは人が猿から生まれたと同じ間違い2019年11月15日 12:50

>>フットボールの試合中に1人の生徒がボールを持って走り出した。そこから新たなスポーツ、ラグビーが生まれた。

 「ラグビーはサッカーから生まれた。サッカー選手が試合中にボールを持った」。伝説をそう間違って覚えている人が多い。私もこれまでそう思い込んでいた。
 それって、チンパンジーから人間が生まれたと思っているのと同じ間違いだそうだ。
本当は、イギリスに、サッカーでもラグビーでもない原初フットボールとでも言うべき物が生まれ、そこから枝分かれしたのがサッカーとラグビーだと。人間でもチンパンジーでもない原初人猿もどきがいて、それから人間、チンパンジーなどが分かれて行ったのと同じ。
 原初フットボールには手を使ってはいけないというルールはなく、というより、アイルランド、スコットランド、イングランドなど各協会でルールが違ったそうだ。ラグビー高の選手は手を使ったのが反則なのではなく、手に持ったまま走った事が反則。バスケットのトラベリングみたいなもんだろう。
 協会間の統一ルールができて、原初フットボールがだんだんに手を使わないサッカーに進化していく段階で、手を使う派が分岐したのがラグビーで、どっちが先祖とか先とかないわけだ。

https://digital.asahi.com/articles/ASMCC5T48MCCULZU015.html?iref=pc_ss_date

愛人を女優にしたんだ感覚2019年11月18日 12:06

 「桜を見る会」問題の何が悪いんだ?
大の大人なのに、こんな事を言ってるのが何人もいる事に衝撃を受ける。
中高で政経・公民の授業まったく聞いてなかったのかと問い詰めたい。
公選法違反などについて丁寧に教えてあげたが、それは略。
「それは分かったけど、そんな事はまあ別にいいじゃないか」
 公選法違反はそんな事ではない。
「これまでの首相や欧米の首相なら辞めてます」

 以前、これとは別のスキャンダルについて、お笑い芸人のコメンテーターがやはり「何が悪いのか分からない」と言っていた。
 何故分からないのか。
昔、映画会社新東宝の社長が自分の愛人を映画の主役級に何度も強引にねじ込む事が非難された。その社長の記者会見で、「記事に女優を妾にしたと書かれているが、これは間違いだ。女優を妾にしたのではない。妾を女優にしたんだ」と言い放ったそうだ。
 タレントたちが「何が悪いのか分からない」のはまさにこの感覚だろう。
彼らの生きてきた世界では、プロデューサーの愛人だったらいい役がもらえるのは当たり前なのだ。ましてや、首相の身内や親友や後援者だったら、国や政府、高級官僚からいろいろ特別な扱いをしてもらえるのは当然で、何が悪いのか分からないのだ。
 先々週、重盛さと美がダウンタウンの番組で「芸能界で生き抜いていくためには、エロい人にも悪い人にも好かれなきゃならない」と発言し、周りが「そんな事ない」と必死に打ち消していた。そのあわてぶりがむしろ「そうなんだろうな」と印象づけた。
 こういう芸能界の非常識な慣行に疑問を覚えないタレントを一般社会の事件に対するコメンテーターやキャスターとして使うのはどうかと思う。さらに困った事は一般社会に生きている人間まで、金持ち、有力者、有名人が行政から特別扱いを受ける事が間違っていると思わなくなってきている事だ。

写真であり得ない間違い2019年11月20日 12:12

なぜあり得ないのかの解説は後ほど。
ヒント 「写真に」ではない。「写真で」。

写真であり得ない間違いのあり得ない理由の答え2019年11月21日 18:07

「後列に人気俳優ハンフリー・ボガートの姿もある」(写真の説明)
 石原軍団の活動の宣伝写真で、裕次郎を後ろの隅に立たせるぐらいあり得ない。
(たけし軍団ならシャレでやりそう)
もしも、自分がこの写真を撮りに行って、あり得ない事にボガートが後ろに立っていたら、「何してるんですか(Are you kidding me, sir ? )。前の真ん中、奥さん(ローレン・バコール)の隣に来てください」と絶対言う。万が一、カメラマンが「ボガートが後ろで目立たない写真」を持って帰ったら、上司にどれほどシメられるか想像するだに恐ろしい。
「おまえ、なんでボガート中心で撮らねえんだよ。これさ、ボガート夫婦だけ切って使うかもしれないとかそういう事も考える脳もねーのかよ、バカヤロウ」。コンプライアンスのないあの時代だったら灰皿が飛んで来るかもしれない。
ちなみにボガードと訛る人が多いのも間違い。ボガートだ。

グラスは持ってるけど飲んでないっ!! もしかして、ギャグのつもり?2019年11月22日 18:23

>>飲み物については「承知していません」としたうえで、「食事しないということは、(飲み物も)ないのではないか」と述べた。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14266264.html?iref=pc_ss_date

 さて、うちの会社が出す賞の授賞パーティーがホテルで開かれるのだが、日頃お付き合いのある関係者を接待するため、駆り出される。その際、社員は一切飲み食いしてはいけない決まりになっている。
 最初の乾杯の時も腕組みをしていたら、我々を駆り集めた事務局の人から「乾杯のウーロン茶ぐらいはいいですよ」と言われたが、やはり、手に取らなかった。こういう写真を撮られたらイヤだから、手を出さなくて正解だった。
 しかし、よく考えたら、お祝いの乾杯で社員が腕組みして参加しないのは失礼では。来年から社員への注意書に「社員の飲食は禁止ですが、最初の乾杯だけソフトドリンクで参加してください」と書くよう提案しようかな。
 もちろん、禁止は我々下っぱ社員だけで、表彰状を渡したりスピーチしたりする幹部は乾杯に加わる。

父が笑った あたまもじD2019年11月28日 13:34

甥っ子たちと一緒に、父と病院に行った。コンビニの駐車場に停まっている車を見て、甥っ子が「すげえ、頭文字Dに出てくるような車だ」と言った。そこで、頭文字Dの定番ネタを。コミックスが50音順に並んでいる書店。頭文字Dがア行の所に置かれてるのを見たヤンキーが「ここの店員バカだな。かしらもじ(カ行)を、あたまもじだと思ってる」
 あたまもじで父が笑った。
帰り道、いつもあんみつやどら焼きを買う和菓子店にのぼりが。すごい、チョコレートと大福とどら焼き。父の好きな物3つが1つに。
甥っ子が「カレーハンバーグラーメンみたいだ」(カミナリのネタ)
豚カツ焼きそば南蛮みたいなもの?
 ちなみに、漫画に詳しくない人に説明すると、頭文字DはイニシャルD(ア行)が正解。

番組を愛したが友のため去った男 仮面ライダー2号一文字隼人に話を聞きに行った(上)2019年11月29日 12:45

 東京MXで仮面ライダーを放送中と教えたら、後輩2人が息子に見せて「教育」したいと言っていた。見たら、どうして「変身っ!」がないのか、何で急に主役が変わるのか驚くのではないかと。ライダーの正史(?)に載っている有名な話だが、仮面ライダー2号・一文字隼人を演じた佐々木剛本人から直接聞いた。
 「はい、佐々木です」。うわあ、一文字隼人だ。電話口から流れる、忘れもしない独特の低音にシビレた。会ったのは十数年前。どうやって連絡先を突き止めたのか。今となっては覚えてない。
 2号が登場したり、ましてや仮面ライダーがこんなに増える構想は、原作の石森章太郎にも制作の東映にもなかった。
 仮面ライダー1号本郷猛を演じた藤岡弘は、今週・来週放送の第9、10話の撮影で、ライダーの仮面とスーツを付けて演技中、バイクの事故で骨折。放映開始前に入院してしまった(これ以後、本人が変身後のライダーを演じるのはNGに。当たり前だ。いくら無名の新人でも主役にやらせる方がどうかしている*1)。
 しばらくは取り貯めした映像でつなげるにしても、藤岡弘での撮影続行は無理。代わりの主役を探さなければ、打ち切りの危機(*2)。
 昭和ライダーシリーズのプロデューサー、東映の平山亨から出演を頼まれた佐々木剛は最初断るつもりだった。その本当の理由は、「人気の高い子ども番組でイメージがついてしまい、役者として苦労した先輩を何人も見てきたからだ」と打ち明けた。戦隊ヒーローやライダーやウルトラマンの主演が一流役者への登竜門になったのは平成以降。
 「柔道一直線」という人気ドラマの敵役ですでに青春スターとして名前が売れ、NHKの連ドラにも出ていた佐々木さんとしてはそのまま大人向けの役者で行きたかったのだ。「子ども番組なんてイヤだ」とは言えないから口実を考えた。
 「劇団で同期の藤岡君が初めてつかんだ主役の座を奪うようなマネはできない」と断ったと正史にもある。
 平山プロデューサーも食い下がる。「違うんだ。代役ではない。これは藤岡君のためなんだ。藤岡君を必ず復帰させると約束する。打ち切りになったら藤岡君が戻る場所がなくなってしまう。藤岡君が戻って来るまででいいんだ。それまで番組を守ってくれ」。自分は古いタイプの人間なので男気に訴えるような頼み方をされると弱い。だから引き受けてしまったと語っていた。
 2号の登場は第2クール(14話)から。本郷猛はショッカーを追ってヨーロッパに渡り、本郷によってショッカーから救われた一文字隼人が新たに日本を任されたことにしている。ライダー2号から初めて変身ポーズが導入されると視聴率が上昇(*3)。佐々木さんは第2と第3クール、半年分の番組を1人で守った。
 第4クール(40話)、ついに藤岡弘が復活。1号本郷猛と2号一文字隼人のダブルライダーでさらに人気が沸騰し、視聴率は30%超え。制作サイドはこのままダブルライダーで続けたい考えだったが、佐々木さんは「藤岡君が戻るまでという約束だ」と強く固持した。「藤岡君で始まった番組なのに、僕がいたらいつまでも彼は主役に戻れない。彼のために身を引いたんです」。佐々木さんは続ける。「決して仮面ライダーという番組が嫌いだから降りたのではない。その証拠に、主役は降りたが、第1作とその後の仮面ライダーシリーズを通して僕は誰よりもゲスト出演の回数が多い」
 ネットで、昭和ライダーと平成ライダーのどちらがカッコいいかという不毛な論議を見た事がある。あえて言わせてもらおう。仮面ライダー歴代シリーズの中で、役者としても、その生き様も、最もカッコいいのは佐々木剛であると。

追記

 興味深い話だったが、終盤、調子に乗った私は大失態を犯した。ある一言が火を付けて、佐々木さんを大激怒させてしまった。平成のファッション誌モデル風イケメンライダーではなく、昭和のガチ硬派ライダーやってた人(空手・柔道有段者)が本気で怒ったらどれほど恐いか。それについては、またいつか。

 *注1)ちなみに、佐々木さんはライダーなのに当時バイクの免許を持ってなかったそうだ。
 *注2)三浦友和も2号役候補だったそうだ。受けていたら、山口百恵とのは結婚はなかっただろうと言われている。
 *注3)最初の設定ではライダースーツを着た本郷猛がバイクに乗ってベルトに風圧を受けると、胸のダクトが開き、取り込んだ風力エネルギーで小型原子炉のスイッチが入って、仮面ライダーになっていた。佐々木剛はバイクに乗れないので、演出上、変身シーンを取り入れたそうだ。