大臣、ご謙遜を 「私の発言が直接、原因となったということはない」2019年11月01日 18:25

 まあ、英語新試験制度が穴だらけな事に関しては萩生田大臣直接の原因はないだろうが。
発言が延期決断に影響ないとか謙遜が過ぎる。
これまでの例であれば、動き出したら止まらない官僚システムに乗ってこの欠陥だらけの制度が強行され、多くの受験生が被害を受けてから、後の祭りで非難、不満が爆発していたはずだ。
 被害を未然に防げたのは、明らかに萩生田失言の功績だ。それまで、受験適齢期の生徒やその親、入試に関わる教育関係者しか興味を持っていなかった新制度の欠陥を大いに宣伝し、内閣支持率への悪影響を警戒させるほどの危機感を与党に与えた。それがなければ、延期を決断しようにも、文部官僚や文教族議員の抵抗をねじ伏せる事など不可能だろう。その意味で、やはり、「身の丈に合わせて」は歴史に残る名言だ。
 何もしないうちに辞めていく閣僚が続出している中、今のところ、唯一、国民のためになる業績を上げた新閣僚なのでは。最初からやろうとしなければいい事を止めただけだが、これが日本の政策では難しい。
 延期で迷惑する受験生や高校からは憎まれ、結果的に被害を免れた受験生には感謝してもらえないだろうが。