「餃子はおかずか主食か論争」に終止符を打つ2025年12月17日 17:41

餃子はおかずか主食か論争に終止符を打つ
 「中国などでは餃子を主食にするため、ご飯と餃子を食べる日本人を不思議がると聞く。では、中国では餃子を主食にしたらおかずは何になるのか?」
こんな質問があったので、こんな逆質問を考えた。
 「東京などではお好み焼きを主食にするため、ご飯とお好み焼きを食べる大阪人を不思議がると聞く。では、東京ではお好み焼きを主食にしたらおかずは何になるのか?」
 答は「餃子やお好み焼きや焼きそばは主食でもおかず(副食)でもないから、おかずもご飯も必要ない」だ。
 「食べ物には、主食と副食(おかず)のどちらかに分類できないものがある」。そのことは栄養学や食品学の世界で昔から認識されていた。しかし、それを表す用語がないため、上記のような混乱が起きるのだ。
 主食と副食が合体し、一つで両方を兼ねた食品。これを自分は「混合食」と呼ぶべきと主張している。
 主食はエネルギー源となる炭水化物(糖質)を取るための食品。米、小麦、トウモロコシ、ジャガイモが世界4大主食だ。
副食(おかず)は主菜と副菜に分かれる。主菜は体を形作るたんぱく質を取るための食品。肉や魚などだ。
 副菜はビタミン、ミネラル、食物繊維などを取るための食品。野菜やキノコなどだ。
 小麦でできた主食のパンとおかずの肉や野菜を別々に食べるのがめんどうだから、はさんでしまったのが混合食のサンドイッチ。
 小麦の皮で肉や野菜を包んだ餃子や小麦の生地に肉や野菜を混ぜたお好み焼きも混合食だ。
 主食でも副食でもない混合食は無数にある。
天丼、牛丼などの丼もの。
具材豊富なラーメン、焼きそば、うどん、蕎麦、パスタなど麺類。
チャーハン、五目釜飯など混ぜごはん、炊き込みごはん、炒めごはん。
具の入ったおにぎり。
握り寿司や巻き寿司などの寿司。
サンドイッチ、ホットドッグ、ハンバーガー、カレーパンなどの総菜パン。
ピザやお好み焼きなど麺類以外の粉モン。
餃子、焼売、小籠包など点心類。
 これらにおかずは普通つけない。
しかしながら、大阪のお好み焼き定食に限らず、これら混合食を主食のご飯やパンと一緒に食べる習慣は各地にある。ミートソースや牛肉のラグーソースが乗っているパスタ類といっしょにパンを食べる人もいる。
 たんぱく質、脂質、糖質の摂取比率をPFCバランスと言う。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」はカロリー換算で2:3:5か2:2:6程度を勧めている。
 お好み焼きは文科省の食品標準成分表で換算すると15:42:43。脂質がやや過剰だが、主食のご飯だけ足すと今度は炭水化物過剰になってしまう。
 醬油ラーメンはたんぱく質と炭水化物の比率が大きく、炒飯は脂質の比率が大きいので、この2つを組み合わせると非常にバランスがよくなる。カロリー過剰は量で調整を。
 餃子や唐揚げなど単体でもおかずでも満足感が得られるものには主食成分が少ない(衣や皮が薄い)混合食が多い気がする。
 ところで、残った問題(謎)は「ジャガイモに小麦粉という主食の塊であるコロッケをおかずにするのは何故なのか」。
 このつけ麺は、麺が主食、付け汁の肉や卵、野菜がおかず(副食)だが、混ぜてぶっかけにしてしまえば混合食だ。