白飯海鮮丼を食す 「海鮮丼は酢飯と白飯どっちが正当か論に終止符を打つ!」(続)2025年05月04日 11:33

白飯海鮮丼を食す 「海鮮丼は酢飯と白飯どっちが正当か論に終止符を打つ!」(続)
 行きつけの居酒屋で、白飯の海鮮丼を食べた。
寝返ったわけではない。そもそもが自分は酢飯絶対視派ではない。
あえて言うなら、「丼を名乗るなら、酢飯でなくてもいいから、ご飯に何か味を付けてほしい派」。
 この居酒屋では、醬油とみりん、日本酒を合わせ、2分の1ぐらいまで煮詰めたものに昆布や鰹の出汁を使ったオリジナルのタレをかけている。
 よく海鮮丼白飯派が言う屁理屈に、天丼や牛丼に酢飯を使わないのと同じで、海鮮丼も白飯を使うのが正しいというものがある。いや、天丼などの白飯には甘い丼つゆをかけるんだから、酢飯にしたらけんかするに決まってる。
そんなのソースのかかったとんかつに、さらにマヨネーズやドレッシングをかけるようなもの。味は1つでいい。
 丼飯の上にただ具材を乗せただけでなく、ごはんに味がついているのが丼物の醍醐味だ。

まとめ

1)海鮮丼のルーツには北国で定食屋が地場の新鮮な魚介を丼の白飯に乗せて出したものと、江戸前の寿司屋でちらしから派生した酢飯のものと2つがあり、出自の違うものに同じ名前が付いてることが混乱を招いている。どっちが特に王道ということはない。
2)ちらしと酢飯の海鮮丼は同じではない。ちらしは半端や手クズも含め、大きさや形に決まりのない具材に飾り切りなどの技を入れ、酢飯の上に散らしたもの(江戸前の場合。関西では酢飯に具材を混ぜ込む)。海鮮丼は形や大きさをそろえて切っただけの具材を酢飯の上に盛りつけたもの。両者の特徴が混ざったようなものはどちらとも言え、店によって呼び方が違う。
3)プロの料理人は、温かい白飯に生の海鮮を乗せることや冷えた白飯を使うことには否定的。

写真はオリジナルのタレを使った白飯海鮮丼。具は、メジナとイシガキダイ。

◆海鮮丼は酢飯と白飯どっちが正当か論に終止符を打つ!
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