サカナ界大混乱 最大勢力の解体 ― 2026年02月01日 12:29
「スズキがスズキ目をクビになる」
最近、魚関係者(寿司店など)の間で話題になっている。
スズキ目はPerciformes(ペルカ目)の和訳。だが、リンネが名付けたこの分類名はスズキとは関係ない。英語名パーチ(perch)と呼ばれるヨーロッパでは身近な淡水魚を代表にした命名だった。
リンネの頃から長らく動植物の分類はその見た目の特徴で分けていた。それ以外に方法がなかったからだ。アンコウ目とかフグ目とか形状に大きな特徴がある魚はグループ化しやすかったことだろう。で、取り立てて特徴のない魚は何でもスズキ目に入れてしまった。伝統的な分類ではスズキ目の魚は約9300種。食用魚の多くがスズキ目。全脊椎動物の中で最大の勢力を誇っていた。
だが、見た目はあてにならない。同じ一族でも環境の違いで形態が大きく変わる適応放散、赤の他人でも似たような環境にいると空似が起きる収束進化(収斂進化)がある。
DNAの配列の違いの多さで近縁遠縁を決める分子進化学の発展。見た目に惑わされない分類の見直しが始まった。どの順番で枝分かれしたのかという系統樹づくりでいろいろな常識が覆った。
その結果、スズキ目はいろいろにばらけ、スズキ科スズキ属自体、新ペルカ目とは別なホタルジャコ目に移籍。タイ科、アジ科、サバ科などもスズキ目から独立。フグ目もなくなった。
旧ペルカ目の和訳をスズキ目にしたのは、たぶん、日本ではパーチもペルカもわからないので、同じ目にいたスズキを代表名にしてしまったのだろう。スズキ科はスズキ属のみ、スズキ属は3種のみ。こんな小さな組の組長を頭目に選んだのがそもそも間違いの元。
和訳をペルカ(ギリシャ語で斑紋のこと)にするのか、パーチにするのかも混乱していて、ペルカ目パーチ科ペルカ属のヨーロピアンパーチなんてこともあり得る。
分子系統解析というツールをこれまで対象になっていない種やグループに使えばいくらでも論文を書けるので、新しい論文が出るたびに系統樹が変わるかもしれない。なので、この新たな分類もすぐ古くなるかもしれない。
最近、魚関係者(寿司店など)の間で話題になっている。
スズキ目はPerciformes(ペルカ目)の和訳。だが、リンネが名付けたこの分類名はスズキとは関係ない。英語名パーチ(perch)と呼ばれるヨーロッパでは身近な淡水魚を代表にした命名だった。
リンネの頃から長らく動植物の分類はその見た目の特徴で分けていた。それ以外に方法がなかったからだ。アンコウ目とかフグ目とか形状に大きな特徴がある魚はグループ化しやすかったことだろう。で、取り立てて特徴のない魚は何でもスズキ目に入れてしまった。伝統的な分類ではスズキ目の魚は約9300種。食用魚の多くがスズキ目。全脊椎動物の中で最大の勢力を誇っていた。
だが、見た目はあてにならない。同じ一族でも環境の違いで形態が大きく変わる適応放散、赤の他人でも似たような環境にいると空似が起きる収束進化(収斂進化)がある。
DNAの配列の違いの多さで近縁遠縁を決める分子進化学の発展。見た目に惑わされない分類の見直しが始まった。どの順番で枝分かれしたのかという系統樹づくりでいろいろな常識が覆った。
その結果、スズキ目はいろいろにばらけ、スズキ科スズキ属自体、新ペルカ目とは別なホタルジャコ目に移籍。タイ科、アジ科、サバ科などもスズキ目から独立。フグ目もなくなった。
旧ペルカ目の和訳をスズキ目にしたのは、たぶん、日本ではパーチもペルカもわからないので、同じ目にいたスズキを代表名にしてしまったのだろう。スズキ科はスズキ属のみ、スズキ属は3種のみ。こんな小さな組の組長を頭目に選んだのがそもそも間違いの元。
和訳をペルカ(ギリシャ語で斑紋のこと)にするのか、パーチにするのかも混乱していて、ペルカ目パーチ科ペルカ属のヨーロピアンパーチなんてこともあり得る。
分子系統解析というツールをこれまで対象になっていない種やグループに使えばいくらでも論文を書けるので、新しい論文が出るたびに系統樹が変わるかもしれない。なので、この新たな分類もすぐ古くなるかもしれない。

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