有田とザキヤマの特別な関係 どっちからなのか知りたい2019年12月02日 13:02

 土曜の朝から甥っ子と前夜のDNNでの電撃的アンタッチャブル復活の話題でLINEが盛り上がった。
さて、今回の件はくりぃむしちゅー有田とアンタッチャブル山崎の特別な関係(師弟というか舎弟というか例えや例示が難しいが)があったればこそ成立したのは間違いないが、裏話としてぜひ知りたいのは、どっちからの話なのか。3パターンが考えられる。

1)有田が「おれの番組でアンタッチャブル復活しろよ」と持ち掛けた。
2)ザキヤマが「有田さんの番組でアンタッチャブルの復活やらせてください」と持ち掛けた。
3)番組(DNN)スタッフが思いつき、ザキヤマと特別な関係がある有田に話を持ち込んだ。あるいは、有田の了承のもと、直接、ザキヤマに、申し込んだ。

さて、11/29夜のこの放送を見て、涙ぐんだという業界関係者も多いようだが、出演者が誰ひとり泣いていないことに感心した。柴田は泣くんじゃないかと思ったが、多少、瞳の水分が多めになったぐらいだった。演者の多くがアンタッチャブル復活の価値を理解してないからではないかという意見もあるが、女優の新木優子は、尼神の自転車ケツ止めを「やります」と手を挙げ、サンマを感動させたことがニュースになるほどの芸人好きだ。新木とアナウンサーは、知らなかったために、あまりの驚きで泣けなかったのだろう。事前に聞いていたら感極まって泣いたと思う。

 *アンタッチャブルとは、吉本と大阪・朝日放送(ABC)主催のM1で、東日本勢初、吉本芸人を破って優勝したコンビだ。M1で優勝するより何年か前にマネージャーにアポを申し込んだが、すでに多忙で無理だった。

逆に新木が可哀想 アンタ復活功労と勝手に誤報され 台本上の小手の代わりは誰?2019年12月03日 09:32

 女優の新木優子が「アンタッチャブル復活のきっかけを作った」というネットの書き込みがけっこうある。ネタ元は、スポーツ報知や読売のサイトに載っている記事らしい。記事を真に受けている反応が多いのには呆れた。テレビの内容はほとんどが嘘だという事がいまだに分かってない人がこんなにいるとは。あの番組はゲストの芸人(今回でいうと、アンタッチャブルの柴田)以外の出演者は全員事前に綿密に打ち合わせた通りの発言をしている。新木がアンタッチャブルのファンというのも台本に書いてある事で、本当かどうかは分からない。新木は尼神インターの自転車ケツ止めというキツイ持ちギャグを「やります」と手を挙げ、サンマを感動させた事がニュースになるぐらいだから、お笑い好きなのは本当だろうが。
 まさか、俳優の小手がザキヤマの代わりに柴田と漫才をしている最中、ネタが飛んだフリをしたのも、ホントだと思っているのだろうか?
あれぞ、俳優の演技なのに、気の毒すぎる。
 それにしても、これを書いた記者は番組(DNN)をマジだと思っているのか、嘘だと分かっているのにワザとああ書いてミスリードしたのか。どちらにしても罪な行為だ。バカなアンチに新木が「復活の手柄を捏造した」などと責められたらどうするのだ。
 甥っ子に指摘されたのだが、この記事の「きっかけ」はコントに入る合図という意味で、功労者という意味ではないと逃げられるように書いている。読者がそう取らないのが分かっていてワザと見出しに取っている。ブログならまだしも、新聞がこういう卑怯姑息な書き方をするのは嫌いだ。

 私の趣味の一つに、「バラエティーのどこまでが嘘で、どこからが本当か」を推理して楽しむというのがある。今回のDNN、柴田とアナウンサーと新木と各識者コメンテーターが事前にザキヤマの事を知らされてなかったというのだけが本当で、それ以外はすべて嘘というのが、私の見立てだ。とすれば、新木やアナウンサーに配られた台本には俳優・小手の代わりに誰が登場すると書いてあったのか知りたい。
 あの日の番組には3つの台本があったはずだ。柴田が渡された何が起きるか書いてない台本。ほかの演者が綿密に打ち合わせた、ザキヤマが出てくるまではほんとの台本。スタッフと有田だけが知っているザキヤマ登場のほんとの台本。ただし、秘密を守るため、3つ目は配ってないかも。

https://hochi.news/articles/20191130-OHT1T50082.html
>新木は、同番組で「アンタッチャブルさんが好きで。でも最近アンタチャッブルさんの漫才を見る機会が少なくなってきたというか、残念というかせっかくだから見たいですね」と明かし、復活のきっかけを作った。

比企谷八幡は犬神明 ネタバレ無し だってまだ読んでないもん オレガイルは平成のウルフガイ・シリーズ2019年12月08日 15:26

 ついに「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」(通称・俺ガイルシリーズ)が完結した。で、これから最終巻を読む前に書いておこうと思った。それにしても、まさか完結が可能とは。まっとうな終わり方は「サヨナラを2回言えばいいだけ」(オフコースの小田さんじゃない方の歌詞)なのだが、そんなの誰も望んでいない。
 この主人公の物語になぜ惹かれるのか。伏線は見事だし、心理描写の面倒さもいい塩加減だし、そりゃよく出来ているが、それだけでは理由にならない。ある時、突然気づいた。比企谷八幡は、子どもの頃夢中になって読んだアダルトウルフガイ・シリーズ(平井和正)の主人公・犬神明なのだ。比企谷のセリフや懊悩苦悩の一つ一つが思い当たる。
 実は、10巻以前にも犬神明のジレンマが脳裏に浮かんだシーンがあった。比企谷が奉仕部での他者との関係性をどう保持するか道しるべを見失い、葉山・リア充グループがどうやっているのか必死で観察しようとあがくシーンだ。
 俺ガイルの読者で平井和正を読んでいる人はほとんどいないだろうから、概要説明。
 アダルトウルフガイの犬神明はマフィアやCIAが絡んでくるような危険な取材をこなすフリーのルポライター。その正体は、太古から続く人狼の一族・犬神と人間の混血だ。ファンタジー系にありがちな設定とか言わないように。それって、マドンナを見てレディ・ガガみたいと言うような物。平井和正から直接間接の強い影響を受け、マネしたりしてるのは今のラノベ作家の方だから。
 で、犬神明の比企谷との共通点

1)主人公は孤独である

 人類社会の中に紛れ込んではいるが、所詮は別種。人間とあえて深く関わろうとはしない。

2)過去、仲間を探し、受け入れてもらおうとしたが、酷い拒絶に遭った

 犬神族は絶滅寸前の種だが、人間との争いは好まず、隠れ里に住んでいる。犬神明はかつて若き日、仲間を求めて、人間には近寄れない犬神の里を見つけ、近づいた過去がある。だが、受け入れられるどころか、人間の血が混じった者を同族とは認めない一族の拒絶に遭い、酷い追い払われ方をした。それは大変なトラウマだが、どこか心の奥底で真の仲間を求める思いは消えていない。

3)人間の群れの残酷さを嫌い、冷めた目で人間社会を見ている

 犬神明は慈悲深きオオカミの一族であることに強い誇りがある。哺乳類(脊椎動物全体?)の中で、同種同士で殺し合うのは人間とネズミだけ。犬神の者は決して同族同士の殺し合いはしないし、他種も無意味に殺したり、傷つけたりしない。戦争や無意味な殺戮を好み、憎しみで他者を殺す人間の性質を犬神明は軽蔑している。

4)庇護を必要としている者を放っておけない

 人間を軽蔑し、人間社会を煩わしい物と思っているのに、弱っている者、困っている者、自分の庇護欲をくすぐる者に手を差し伸べずにいられない。だが、助けようとしても悲惨な結末を迎えることが多く、それがさらなるヒト族への絶望につながる。

5)ある条件下で卑怯なまでに強力な特異能力を発揮する

 満月前後の3日間ほどは不死身、パワーはロボコップ並みになる。どんな傷を受けてもたちまち再生してしまう。聴力、視力、嗅覚なども絶大。

 「人狼であるから人間社会に暮らしていても、決して人類と同化することはない」という構図を、「ボッチだから高校生活を送っていても決してリア充と同化することはない」に置き換えれば、上記の特性や境遇は比企谷の初期値そのものだ。
 しかし、人間社会に関わっていくうちに、犬神明は初期値からずれていく。そして、比企谷と同じくそのずれは己の存在自体を脅かすほどにまで大きくなる。犬神明は気づかざるを得ない。自分には半分人間の血が流れていることを。激しい憎しみで人を傷つけ、復讐の歓喜で他者を殺す人間の本性が自分にもあることを。
 それを知った時、犬神明は不死身なのに死にかける。それほどのアイデンティティーの崩壊を来す。
俺ガイル・アニメ2期のエンディングの歌詞に「孤独という強さ」とあるが、まさに犬神明や比企谷が無敵の超人だったのは孤高だったからこそ。
 いまや比企谷は瀕死。己の掘った落とし穴にはまって身動きが取れなくなっている(13巻まで)。
リア充グループのうわべだけの関係を、掛け替えのない物として守ることに必死なリーダー的存在・葉山。それに対し、自分は彼らとは違う、彼らのようにはならないと、観察者の立場だった比企谷。本当は知っているのに、本質的な問題からあえて目を背け、誰も選ぼうとせず、誰にも選ばれないようにしている葉山の生き方を「ごまかし」と断じる比企谷がいざ自分が当事者になった時、同じまやかしの中に逃げるわけにはいかない。
 生死の境から犬神明は復活する。いま(13巻まで)は瀕死の比企谷もきっと復活することだろう。犬神明の復活後のそれからについてはファンの間では賛否両論なのだが。

最も政権寄りフジが最も政権批判ネタの村本を使う皮肉 権力批判漫才が逆に新鮮な日本 お笑いは本来ペーソスとアイロニー2019年12月09日 18:31

 フジテレビのTHE MANZAI、全般的にイマイチだった。ベテランが新ネタで頑張っているのは分かるが、新機軸を出そうとして空回っているというか。ほとんどのコンビが以前のネタの方が面白い。観客を素直に笑わすためでなく、他の芸人たちに感心してもらうネタを作っているように見えた。
 そんな中、ウーマンラッシュアワーの村本は、2年前と全く同じ原発の話を始めたので、どうしたのかと思ったら、そのネタをやった後にネットで叩かれた事をネタにしていた。各地の原発の町から呼ばれて、このネタをやると地元の人たちはみんな泣きながら笑っていると。
 渥美清の「うれしくてやがて悲しき道化かな」という言葉があるが、お笑いとは本来、ペーソス(哀愁)とアイロニー(皮肉)の産物。村本のようなネタは当たり前なのだが、今の日本では、権威権力批判ネタをする芸人はいても、テレビではほとんど使われないので、逆に新鮮。原発も辺野古問題もただの批判ではなく、皮肉と自虐が効いていてネタとしてもよく出来ている。素直に笑えた。
 さて、村本はTHE MANZAIを年に1回、自分の言いたい事をテレビでしゃべる場と位置づけている。もっとも政権寄りなフジテレビがほかのテレビ局も使わない村本を出すのも皮肉だ。2年前に原発ネタが炎上してから有名になったが、実際にはそれ以前から権威権力批判ネタをやっていた。出すなという圧力もありそうで、それなりに現場が頑張っているのだろう。村本のウーマンラッシュアワーはTHE MANZAIが5年間だけM1と同じ漫才日本一を決めるコンテストだった時の優勝者。漫才の最高峰を集めるという祭典に、自局の大会でたった5組しかいない優勝コンビを呼ばないというのは筋が通らない。たとえ、上層部が苦々しく思っていてもTHE MANZAIのスタッフは村本を呼び続けるだろう。

仮面ライダーを激怒させた日 一文字隼人・佐々木剛に話を聞きに行った(後編)2019年12月12日 17:22

 仮面ライダー2号・一文字隼人を演じた佐々木剛に会いに行った話の続き。その最後の方で、調子に乗った私はとんでもない失言。してはならない質問をしてしまったのだ。それまであの独特の低音で物静かに半生を語っていた佐々木さんの空気が変わった。
「それについてはこれまで色々とウソを言ってきました。本当の事を言った事は一度もない。言う必要もないっ!」。
 いや、もうね、ショッカー戦闘員をにらみで威圧しながら、「ヘンシンッ」って見えを切る時と同じ声。あまりの迫力に、目の前で仮面ライダーに変身しちゃうんじゃないかと思いましたよ。火花が散りそうなぐらいピリピリとした空気にメチャメチャびびりながらも、私は心のどこか片隅でつぶやいていた。「カッコイイー」。
 「いやあ、あの、別に本当に訊きたいわけじゃなくて、よく上司に何でそういう事訊いてないんだって言われるんで」。パニックのあまり意味不明な言い訳。その慌てふためく姿に一瞥をくれる。佐々木さんの目は、憤怒の色から、フッと悲しみの色に変わった。
 「だって、もしも僕が本当の事を言ったら、誰かが傷つく、誰かが不幸になる事だから」
後頭部から首筋にかけて、今も残る火傷と皮膚移植の痕。人間でありながら人間でない。改造人間・仮面ライダーの悲哀と重なった。
 1982年。仮面ライダーの主演から10年、順調なはずの役者人生は暗転した。
アパートの部屋で消し忘れたストーブから出火。顔や体に火傷を負い、生死の境をさまよった。「新人の扱いで構わない。どんな役でもやります」と復帰しようとしたが、「名前と顔が売れていて無名の新人より返って使いづらい」と仕事がなかった。
 ちり紙交換、竿竹売り、障子の張り替え、清掃業。車で寝泊まりしながらあらゆる職業を転々とした。「生きているのも面倒になった」。
 ある日、親友の青春スター・石橋正次と呑んでいて、石橋さんが座長を務める劇団の芝居に出てみないかと誘われた。酒の勢いで「おう、出せ、出せ」と受けたが、酔いがさめたら怖くなった。舞台の経験はない。何より、芝居自体もう何年もやってない。
「それで逃げたんです。ホームレスみたいな生活だから、こちらから連絡しない限り、探しようがない。しばらく姿を消せば彼もあきらめるだろうと」
 日がたち、「もう十分ほとぼりが冷めただろう」と訪ねると、石橋さんたちは佐々木さんの写真をチラシに刷り込んで、待っていた。「これ以上、姿を現さなかったら本当に大変な事になるタイミングでした」。
 石橋さん本人より、石橋さんの奥さんに、メチャクチャ叱られた。
「どんなに境遇が変わっても、変わらない友情はあるが、家族はそうでない場合がある」と、佐々木さんは言う。「『あの人、何でまた来てるの』っていう顔をされるんです。そういう友人とは外では呑んでも、家には絶対近づかない」。だが、石橋さんの奥さんは違った。
「正次とは男の友情がある。でも、ドン底のときも家族のように接してくれた奥さんには、正次に対する以上に感謝しています」
 火事から9年。再起の台本を手にしたら、気力がみなぎってきた。「人間としても役者としても中途半端。もう少しまともな役者になって死にたい」。
 舞台は恐かった。だが、稽古や舞台の後、若い役者たちと呑んで芝居の話をするのが楽しくてしょうがない。
 「演じていておもしろいのは敵役。いつまでもヒーローを演じることはできないが、残された人生を一文字の心で生きて見せます」
 繰り返し言おう。仮面ライダー歴代シリーズの中で、役者としても、その生き様も、最もカッコいいのは佐々木剛であると。
 私が何を尋ねたか。それはご想像に任せる。

*関連

・ISSAが泣いたのはなぜ 聞きたくて会いに行った 昔の話ですが 仮面ライダーな役者たち
・テレビの常識変えた紅白の(イタイ)プロデューサー 仮面ライダーな役者たち2
・仮面ライダーの戦いは正義のためでない 市川新一の遺言
・番組を愛したが友のため去った男 仮面ライダー2号一文字隼人に話を聞きに行った(上)
http://kajiyan.asablo.jp/blog/cat/maskedrider/

*一文字隼人の東京MX登場は年明け放送の14話から。9、10話で藤岡弘の声が別人になっていたり、11話から千葉真一の実弟の千葉治郎がFBI捜査官滝和也役で投入されたりと、改めて見ると苦労の痕が。

詫びのワイン届く 営業の電話がウザいと評判の輸入販社から2019年12月16日 18:50

 セールスの電話がしつこくてウザいとネットで噂になっているワインの輸入販売会社から「詫びのワイン」が届いた。
 10年ぐらい前からたまに買うようになったが、かかってくるのは年に2、3回なので特にウザいとは思ってない。ディスカウンターのように安くはないけど、好みに合うワインなので特に不満もなく。まあ、いらない時はきっぱり断る人間なのでいいのかも。ただ営業の担当が誰になっても、電話の前置きが余計で、セールストークが薄長いのにはウンザリ。イラチな私は、「こういうワインがいくらだ、買うの、買わないの、どっち?」ぐらい手短にしてほしい。
 さて、いつものように営業の担当から電話がかかってきた。ちょうど2週間後ぐらいにホームパーティの予定があったので、保存用も含めて12本注文することに。いつもは赤だけだが、白が好きな人もいるので、一部は白に。
 その週の土曜に届くというので、土曜に宅配を待っていたが、届かなかった。土曜は会社と連絡がつかない。日曜も一応待ったが、届かず。日付を勘違いしたかと思って、週明け月曜に電話すると、担当は「いや、ちゃんと土曜に届くよう手配がされているはずです」と驚き、「調べます」。しばらくして、折り返しがあり、「手違いで出てませんでした」。
 担当が言うには、届けられるのは最短でも1週間遅れの次の土曜。ただし、先に出せるのは半分の6本で、残りは後日になるとの事。しかも、半分は同じ蔵のややグレードの高い物しかなく、値段も少し高くなるとの事。
 本来、最初の取引であれば送料(1080円)1回分で済んだはずが、2回に分けて送るため、送料が2回分になるというが、驚いた事に、それを当然のように私に負担させると言うのだ。
 ホームパーティーがなかったらキャンセルにしてたが、仕方ないのでその条件で承知した。
私の受けた迷惑をまとめると、

1)土日、届かない宅配をムダに待たされた
2)本来、1回分の送料だったのに倍の2回分負担しなければならなくなった
3)一部のワインの内容と値段が少し変わった

 これだけの事をしておきながら、言葉で謝るのみで、何のフォローもない。

 さらに驚く事があった。
1週間遅れでワインが届くのを待っていたら、同社から電話あり。また何か手違いがあったのかとウンザリして出たら、全く別な社員から全く別なワインのセールスの電話。注文したワインがトラブって約束の日に届かなかったのを待っている最中になんという無神経な事をするのかと言ったら、その別な社員はトラブルの事を全く知らなかった。客に迷惑をかけている情報を社内で共有せず、知らないまま電話するとか信じられない。
 とりあえず、支払いを保留して、何かフォローがあるのを待っていた。そのうち、すっかり忘れてしまい、しばらくして担当から「支払いがまだです」という電話があった。やはり、「この前は済みませんでした」の一言もない。なぜか、2回に分けて送られた一方には振込用紙がついていたのに、もう一方には振込用紙が同梱されてない。一方だけ払うと、また、担当が「もう一つあります」と電話をかけてきた。「どうして2つあるんでしたっけ?」とヒントを出したのだが。改めて振り込み用紙を送ってきて、いつまでに払いますかと。自発的気づきに期待したのだが、これは、もうダメだなと。で、サイトのカスタマーサポートの問い合わせフォームに書き込むと、担当の上司から電話があり、「事実関係はすべておっしゃる通りで、2度目の送料負担はおかしい」と認めた。で、2度目の送料はまからんのか聞いたが、無理。お詫びの印として、送料の3倍ぐらいのワインを送ると。
 好みでもない中途半端なワインを送られても大して嬉しくないが、でも、ブログのネタにはなるなと。

どっちが暴力団? 警視総監が山口組に情報を漏らすぐらいあり得ない話2019年12月21日 12:14

>>鈴木副社長はNHKへの不満をなお隠そうともせず、その取材を「暴力団と一緒」とも語った。
 郵政の処分情報を総務省の官僚トップが副社長に漏らすなんて、警察庁長官や検事総長が山口組の若頭に捜査情報を流すようなもの。いくら役所の先輩でも天下ったらタダの民間人。官僚のモラルが低下してるとはいえ、普通は考えられない。何か弱みでも握られてるのでは。それにしても、これで懲戒免職にならないって、どんだけ身内に甘いのか。停職3カ月なんて辞めたら関係ないし。退職金はもらえるし。懲戒免職で退職金無しは可哀想って事なんだろうけどね。
https://digital.asahi.com/articles/ASMDN76MLMDNULFA03L.html

松本ダメ出しにマジ下げが笑えたM1 自分が劇中歌を変えさせた過去を思い出す2019年12月23日 13:40

今年のM1で一番面白かったのは、トップバッターのニューヨークに悪い点を付けた松本人志のコメントに対するニューヨークのマジ落ち込みぶりだ。「好みだけど、俺はツッコミが笑っているのは嫌い。ツッコミはもっと怒ってて欲しい」と言われたとたん、食い気味に「最悪だ」と顔色が変わり、松本が話を続けられないほど騒いでいた。このやりとりだけはドキュメンタリーだった。漫才師たちは松本を笑いの神だと思っているから、ほかの6人の審査員が高得点を付けた事が全く慰めになってなかった。
 さて、昔、ある劇団の大御所俳優(バラエティーにもよく出ていた人)の自作脚本、主演のコメディーを見に行った事がある。銀座という場所柄か客層は結構高齢だった。で、その中のワンシーン。主役が「あなたが噛んだ小指が痛い」と口ずさんでいた。終演後、劇団の制作の知りあいがいたので、立ち話。何の気もなしに「あういう昔の歌を使うのはお客さんの年代に合わせているんですか?」と尋ねたら「そんなことはないです」
 ところが、その後に見に行った人に聞いたら、「小指の思い出」が「天城越え」に変わっていた。いやいや、かの扇田昭彦とかが言ったんなら分かるが、私なんかのどうでもいい世間話で変えるか? しかも、小指の方が劇の内容に沿う歌詞なのだ。ベッキーや北川景子にインタビューした事があるといっても、私の専門はあくまでもサイエンス。演劇なんてど素人だ。30年前の歌を15年前の歌に変えても大して新しくないじゃないかというツッコミは置いといて。
私如き無名の文士の言う事さえしょうもない影響を与えてしまうのだ。漫才の鬼神の如く崇められている松本の言葉が今後、ツッコミ芸人に及ぼすハレーションは計り知れないだろう。ニューヨークが落ち込まず、むしろ、これは目立てたんだとポジティブに受け止めるといいのだが。「笑いすぎと叱られたツッコミです」と明るく言って、ボケに「おまえは二度とヘラヘラするなって言ったろ」とツッコマれるネタにするぐらいやってほしい。

言葉が見つからなかった2019年12月25日 17:58

 一応、物書きの端くれ。物書きとは言葉を探す仕事だと思う。
知りあいの研究者の20代の長女が突然亡くなったと知らせがあった。詳しい事は分からない。家族が見つけた時には倒れて冷たくなっていたという。予期せぬ突然の心疾患らしい。
 仕事上の知りあいだが、その研究者は家で花見の会を開いていて、毎年、20人、30人の友人が集まっていた。たまたま近所に住んでいたBOØWYのドラムスが来ていた事もあるそうだが、浮世離れした学者たちなので誰だか分かってなかったという。その会で奥さんにも、小学生だった娘さんたちにも何度も会った事がある。
 たまたま東京を離れていたので、葬儀には出られなかった。もし参列したら奥さんたちにどんな顔をして会ったらいいのか分からない。
 生まれて初めて弔電を打つ事にした。全く言葉が見つからない。率直に「言葉が何も見つかりません」とご冥福をお祈りしたが、定番の家族への言葉がなかった。
 NTTに電話し、短いメッセージを伝えると、オペレーターが「家族の皆様におかれましてはご自愛を・・・と付けると、やわらかになりますが」と助言。そのまま従った。

盗聴見破ったら毒盛られ 在外大使館は恐ろしい2019年12月26日 12:29

 在ソ連日本大使館の活動の一端が公開されたそうだ。この記事には載っていないこんな話を鍛治壮一から聞いたことがある。
 30年前の旧ソ連時代。日ソ漁業交渉が好調に進み、モスクワの日本大使館の会議室で「今日はうまく行った」「もっと譲歩できるけど」などと祝杯気分で話していたら、次にソ連側と会ったとき、相手はものすごく不機嫌。前回より厳しい要求を次々と突きつけてきた。
 こちらの話を聞かれていたとしか考えられない。そこで、六本木の防衛庁から盗聴対策の専門家を呼んで会議室を調べると盗聴器が見つかり(というかザクザクと売るほど出てきたようだ)、ケーブルをたどると、大使館のソ連側警備の詰め所に続いていた。
 ケーブルを切断し、その日は「今日は外に出るのはやめよう」と大使館内で食事をすると、その日本から来た担当者が食べたとたん苦しみ始めた。殺さない程度に毒を盛られたようで、ただちに護衛をつけて空港に運び、乗る便がバレないよう飛行機も予約せず日本に送り返した。
 料理を作ったメイドはソ連側の紹介で雇った人間で、それっきり姿を消したそうだ。
不法な事をして損害を与えている方が見せしめ・報復をするという国家の逆切れのような。日本のような甘ちゃん国家には考えられない。

https://digital.asahi.com/articles/ASMDL53V5MDLUTFK00S.html?iref=comtop_8_06

トルコ、サウジ判決に不満 記者殺害事件
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019122301085&g=int
 盗聴は旧ソ連だけの特技ではないだろう。トルコ筋から出てくる報道を見る限り、トルコ政府は明らかに治外法権であるサウジ大使館内を盗聴していた(外部との電話の傍受だけであんなに詳しい事が分かるはずない)。どこの政府もやってて当然な事だが、明確な国際法違反だからやっている事は絶対に認めない秘密のはずなのに半ば公然と明かしちゃって大丈夫なのかと。トルコ政府が殺害王子関与の決定的な証拠を明言しないのは、サウジとの関係を完全に壊したくないからだみたいな報道が目立ったが、そもそも証拠を出したら、盗聴してる決定的な証拠になるからできないんじゃないかと。そういう観点からの解説などがどこの新聞にも出てないのはなんか分かるようで分からないような。