16-19歳の80%超新コロナ感染済み(3月時点)2024年08月29日 15:02

16-19歳の80%超新コロナ感染済み(3月時点)
 これだけの人数が病院に来たらとっくにパニックになっているはずだから、ほとんどの高校生たちが自覚症状のない感染だろう。もうほとんど風邪だ。

(*)新型コロナウイルスの抗体検査には、ワクチン接種とウイルス感染のどちらでもできるS抗体と、ワクチン接種ではできないN抗体がある。
厚労省のこの調査はN抗体の保有率で、実際の新型コロナウイルスに自然感染歴があることを示している。

https://www.mhlw.go.jp/content/001251912.pdf

◆新コロの抗体量検査に何度も来るのを見て看護士はきっと「こいつアホか」と思っていたに違いない
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2024/08/26/9711945

新コロの抗体量検査に何度も来るのを見て看護士はきっと「こいつアホか」と思っていたに違いない2024年08月26日 12:06

新コロの抗体量検査に何度も来るのを見て看護士はきっと「こいつアホか」と思っていたに違いない
 新型コロナワクチンを接種してから1年間で10数回抗体検査を受けてみたのだが、記事に使うチャンスがあるとは思ってなかった。
 クリニックの院長から「何の目的ですか?」と不審がられ、「ただの趣味です」。
「ずいぶん金のかかる趣味ですね」
「いやいや、パチンコや競輪競馬に何十万円も使って人生終わってる人よりはるかに有意義で金のかからない趣味ですよ」
 本当は4回目以降のワクチンも打って継続しようと思っていたのだが、めんどうになって終わってしまった。
 知人に「経費で落ちるのか」と聞かれたが、認められるわけがない。バブルの頃のドサクサならできたかもだが。
 ちなみに、写真の被験者は亡母。これも使うとは思ってなかったが、とりあえず何でも写真を撮っておくというのは重要だ。

◆新型コロナウイルスの抗体検査を体験してみた
https://www.asahi.com/edua/article/15390851

はしかワクチン接種済が返って流行源 半端な免疫 何故30,40代2023年05月18日 18:19

はしかワクチン接種済が返って流行源 半端な免疫 何故30,40代  麻疹ワクチンは1978年から定期接種になった。厚労省の2001年度の調査で20歳以下(今の40歳以下)の麻疹ワクチンの接種率は各年齢80%を超えている。当時の25、30歳ぐらい、つまり、今の40代半ばから50代だと50%前後だ。  問題は、ワクチンを1回しか打ってない人が多い20-40代だ。接種1回だけだと獲得免疫が中途半端になることがある。接種済みでもはしかに感染するのだが、修飾麻疹といって、体中に赤い発疹が出るような典型症状が出ない。軽症ではしかだと気づかず、元気に出歩いてそこら中に感染を広げてしまう。
麻疹ワクチンは1978年から定期接種になった。厚労省の2001年度の調査で20歳以下(今の40歳以下)の麻疹ワクチンの接種率は各年齢80%を超えている。当時の25、30歳ぐらい、つまり、今の40代半ばから50代だと50%前後だ。
 問題は、ワクチンを1回しか打ってない人が多い20-40代だ。接種1回だけだと獲得免疫が中途半端になることがある。接種済みでもはしかに感染するのだが、修飾麻疹といって、体中に赤い発疹ができるような典型症状が出ない。軽症ではしかだと気づかず、元気に出歩いてそこら中に感染を広げてしまう。

◆はしかは何度もかかる 常識変わるかも
http://kajiyan.asablo.jp/blog/2023/05/18/9587028

はしかは何度もかかるかも 常識変わる可能性2023年05月18日 12:02

はしかは2度とかかる 常識覆るかも
はしかは一度かかれば2度がかりはない。麻疹ワクチンも2回接種すればほぼ終生免疫。というのがこれまでの医学の常識だった。
しかし、近年の研究で異説も出てきているそうだ。
人類の歴史ではしかは定期的に常に流行していたので、一度かかった人には数年おきにしょっちゅうブーストがかかっていた。コロナの追加接種みたいなものだ。そのため、2度とかからなかった。
だが、現代のように何十年も流行がないと獲得免疫の記憶が薄れ、さらに高齢化などで免疫が弱まると、再び感染することがあるのではないかという説だ。

諦めた方が良いのでは インフルmRNAワクチン2023年05月15日 13:09

諦めた方が良いのでは インフルmRNAワクチン
>>同ワクチンが、承認済みのワクチンに匹敵する予防効果があるかどうかを検証する試験を行っているが、ワクチン成功の可否を判断するデータが不十分で、現在のインフルエンザ流行期中に十分な情報を蓄積できるかどうか不明だと説明した。

そりゃそうだろう。
新型コロナワクチンに比べてでも条件が悪すぎる。

1)コロナウイルスはRNAウイルスとしては例外的に変異の遅いウイルスだが、それでも半年かそこらでワクチンの効果がかなり下がるという話もある。ましてやコロナよりずっと変異が激しく速いインフルではなおさらワクチンがうまくいきにくい。
2)新型コロナはほかの風邪のコロナと違って人類が初めて経験するウイルスだったので、新型コロナを未経験な人とワクチンを打った人で比べることができた。インフルは大人のほとんどがすでに免疫を持っている。なので、インフルで症状が出にくく、ワクチンを接種した人としてない人の差がなおさら少ない。
3)インフルはコロナと違って非常によく効く薬がたくさんある。あまり効かないとはいえ既存の安い不活化ワクチンもあるのに、ワクチン界のランボルギーニ/マクラーレンと呼ばれる高価なmRNAワクチンをインフルのためにわざわざ有料で打つ需要がどれぐらいあるのか。コロナの収束で投資した設備などが稼働しなくなると困るのかもしれないが。
ワクチンの効果がはっきり出て、はっきり分かるのは、一度かかったら二度がかりはないとされるはしかや天然痘などのウイルス。ほとんど変異しないから初感染や初ワクチンでできた獲得免疫が終生免疫になるからだ。そして、インフルやコロナは効果があったかどうかの検証もしにくいという壁もある。はしかは免疫のない人が感染すると必ず発病し、しかも、素人にもはしかだとはっきり分かる典型的な症状が必ず出る。インフルのように無症状の人が多く、症状が出ても風邪と区別がつきにくく、その上、ほっといても勝手に治ってしまう病気ではワクチンが効いたかどうか確かめるのが非常に困難なのだ。

◆米モデルナのmRNAインフルワクチン、後期試験で早期成功基準満たせず
https://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2023/04/440809.php

コロナ[パキロビッドが優れた薬]その訳は2023年02月03日 12:57

コロナ[パキロビッドが優れた薬]その訳は
>>高齢者や持病がある人は、もし新型コロナウイルス感染症にかかったら、抗ウイルス薬、特に「パキロビッド」という飲み薬をもらえないか、医師に聞いてみてください――。東京都で発熱患者などへの訪問診療を続ける医師が、インターネットでこう呼びかけています。
https://mainichi.jp/premier/health/articles/20230106/med/00m/100/018000c

●パキロビッド以外は弱い抗がん剤みたいな薬

 最初に出たメルク(MSD)の飲み薬ラゲブリオ(モルヌピラビル)、2番目のファイザーのパキロビッド(ニルマトレルビル合剤)、点滴薬ベクルリー(レムデシビル)。承認されなかったアビガン。このうち、パキロビッド以外はみな同じ効き方の薬だ。まあ、抗がん剤の親戚のようなもので、RNAの部品(ヌクレオチド)によく似た薬剤。似ているので、ウイルスや細胞が間違えて取り込み、RNAを作れなくなる。そのため、コロナだけでなく、インフルにもエボラにも効き、細胞やがん細胞にも効いて傷害を与える。結局、何にでも効く薬というのは毒性も出てしまうので、毒性を抑えるため効き目はよくない。パキロビッド以外が今一なのはたぶんこのせいだろう。抗インフル薬のタミフルやC型肝炎の特効薬ハーボニーは、20年ぐらいかけて特定の種類のウイルスのみに害を与えるよう選りすぐられたものだ。結局、ウイルスごとに特化した薬でなければダメなのではないかと抗ウイルス薬のプロは言っている。パキロビッドは、たんぱく質分解酵素という酵素にくっついてその機能を妨げる薬。この酵素が分解するたんぱく質はウイルスの種類によって千差万別だ。そのため、酵素自体の形もウイルスの種類によって違うし、人間の細胞の酵素とも形が違う。なので、薬剤の流用は効かず、ウイルスの種類ごとに専用に作る必要がある。新型コロナウイルスに特化した薬剤を探すのは普通なら何年も何十年もかかる。

●なぜこれほど早く作れたのか

 実は、新型コロナウイルスはSARSコロナウイルスと同種で、これら2つのウイルスは、この酵素の薬剤がくっつく場所の構造が全く同じなのだ。そのため、SARSコロナウイルスに効果があることが分かった化合物からSARS治療薬として開発されていた薬剤がそのまま使えた。新型コロナとSARSコロナという特定のウイルスのみに強いダメージを与えられるので、当然、効き目はよくなる。この記事では、臨床試験の結果からパキロビッドが優れているとしているが、それ以前の段階から優れているであろう事が予想できる。東大によるこれらの薬剤のオミクロン変異株に関する効果の試験では、対オミクロンの効果だけを書いていて、それだとラゲブリオ>ベクルリー>パキロビッドかのように見えてしまう。しかし、優れているかどうかは、ウイルスを壊す破壊力そのものではなく、ウイルスに大打撃を与えるのに十分な濃度と細胞を傷つける濃度の比。オミクロン株と細胞をそれぞれ「半殺し」にする濃度の比を比較すると、ラゲブリオは14倍超、ベクルリーは16倍超程度なのに対し、パキロビッドは140倍超。つまり、ラゲブリオなどはウイルスに強烈なダメージを与えるためにウイルス半殺しの10倍ぐらいの濃度にすると細胞も無事では済まない。これに対し、パキロビッドは100倍以上の差があるので、10倍ぐらいは大丈夫ということになる。ただし、パキロビッドはこの仕組みの薬にありがちな欠点があって、体内への吸収が非常に悪く、血中濃度を上げるため大量に飲まなければならず、それもあって肝臓に負担をかけやすいのがネックだ。それで現場から敬遠されるという話もあったが、評価が変わってきたようだ。

オミクロンはマウスで生まれたかも PNAS2022年10月19日 05:31

オミクロンはマウスで生まれたかも PNAS
 オミクロン株がマウスの中で生まれたかもしれないことを示唆する結果とのこと。
◆Structural basis for mouse receptor recognition by SARS-CoV-2 omicron variant
https://www.pnas.org/doi/full/10.1073/pnas.2206509119
 コロナは、細胞表面のACE2という受容体にスパイクたんぱく質が結合することで感染する。スパイクの変異によってACE2との相性(親和性)が変化する。オリジナルの新型コロナ(武漢株)はマウスのACE2との相性があまりよくないのだが、変異株の中には相性のいいものがあり、人などからマウスに感染した株があったと考えられるという。

オミクロンワクチン 飛びつくのは考え物2022年09月13日 12:15

オミクロンワクチン 飛びつくのは考え物
◆オミクロン対応ワクチン、来週にも高齢者ら接種へ 厚労省が承認
https://digital.asahi.com/articles/ASQ9D55ZYQ99UTFL022.html

 これはファイザー/ビオンテックから出ていた「承認事項一部変更申請」を特例承認したということなのだろう。「一部変更」と言っても1月のRTU製剤化「食塩水で薄めて使っていたのを、原液のまま使えるようにしました」というめんつゆのような規格変更とは違う。従来の武漢株のスパイクたんぱく質とは違うオミクロンのたんぱく質を体内で作るmRNAを混ぜた。インフルの不活化ワクチンだって毎年違う株のたんぱく質で作っているが、何十年も続けてきて、同じ製法でつくっていれば株が変わっても安全性に特に問題が生じないことが分かっている(有効性については????)。しかし、新型コロナについても、mRNAワクチンという新技術に関しても、そんな経験値はまだない。従来株のワクチンに関しては世界中で何億人にも打った結果、少なくとも短期的には重大な健康被害はほとんどないと分かっている。オミクロン株対応2種混合ワクチンに関しては、従来製品のときのような数万人規模の安全性有効性試験はしていない。
 その辺、どういう議論だったのか、専門部会の様子の詳しい記事が読みたいものだ。

ちょっとたんぱく質の構造が変わるぐらいなのでたぶん大丈夫だろうが。自分だったら、1億人ぐらいが打って半年ぐらいたつまでは様子を見る。

◆オミクロン対応ワクチン、来週にも高齢者ら接種へ 厚労省が承認
https://digital.asahi.com/articles/ASQ9D55ZYQ99UTFL022.html

押谷教授意味不明{インフル数十年の大変異コロナは数カ月}2022年04月09日 12:01

押谷教授意味不明{インフル数十年の大変異コロナは数カ月}
「インフルエンザで数十年に1回しか起こらないような大きな遺伝子変異が、新型コロナウイルスでは数カ月ごとに起きている」
 押谷教授はウイルスが専門ではないとはいえ、何を言ってるのか意味不明だ。インフルで数十年に1回と言うからには、Aソ連型やA香港型など新しいインフル(亜型)が登場して世界的パンデミックを起こす大変異(不連続変異)の事を指すと考えられる。これは鳥インフルとヒトインフルが同時感染したブタの中で両者のRNAが混ざり合うなどして、全く新しいインフルが生まれる現象。新亜型の登場に匹敵するのはコロナで言ったらSARS-Cov-1(サーズウイルス)とSARS-Cov-2(新型コロナ)のRNAが混ざってハイブリッドが生じるぐらいの大変異。もしそうなら、2019年に分離された武漢株のRNA配列で開発されたワクチンなんて全く効かなくなるはず。そんな大変異が数カ月ごとに起きてるなんて、一体何の話をしてるのか????だらけ。
 押谷さんは最初のころはまともなことを言っていたのだが。途中から・・・。
ある雑誌に(欧米は新型コロナを戦争のメタファーで語り、悪しきものを徹底的に殲滅するイメージがあるが)「⽇本は⼈知の及ばない強⼤な⼒があることを認め、ある程度は受け⼊れてきた」「天然痘を疱瘡神という神として祀った神社や寺があり、神として認めている。ある種の諦念を含んだ関係が、⽇本やアジアの社会の中にはあるのではないか」などと書いていた。前線に立つ医者が独特の社会観で諦めとか宗教家みたいなこと言っちゃっていいんだろうか。

◆論点「新型コロナ 第6波までの教訓」
https://mainichi.jp/articles/20220406/ddm/004/070/006000c

オミクロン株は肺炎になりにくいと言うけども2022年01月27日 13:44

オミクロン株は肺炎になりにくいと言うけども
 気管支の細胞と肺の細胞を使った比較実験で、オミクロン株は、気管支の細胞だとデルタ株や従来株の70倍も増殖効率が高いが、肺の細胞だと逆に10分の1以下になるとの結果。もし本当なら次のようなメカニズムが考えられる。新型コロナウイルスが細胞に侵入するための鍵穴(リセプター)に構造が少し違う2種類がある。一方は肺の細胞に主にあり、もう一方は気道(のど)の細胞に多い。デルタや従来株はどちらにもソコソコよくくっつく。オミクロン株は変異で鍵(スパイクたんぱく)の形が変わり、のどの細胞の鍵穴には非常によく結合するようになったが、肺の細胞の鍵穴にははまりにくくなった。
 しかし、こういうメカニズムは、鳥インフルについてかじった事のある人なら誰でも思いつくような事だ。そういう予断に基づいた仮説を立てて実験すると、故意か無意識か分からないが、そういう結果になりやすいという事が医学生物の世界ではよくある。誰かがそういう論文を書くと、また、それに引きずられて、似たような実験結果が集まってくるということもある。特に、新型コロナ現象のようなニワカ参入者が多いと起きやすい現象。鵜呑みにするのは、医科研あたりが、分子レベルで受容体とスパイクの結合の変化を解析するぐらいまで待った方がいいかと思う。
 それに、これはこのグループも言及しているが、肺炎はウイルスが肺の組織に感染して起きるとは限らず、むしろ、免疫の過剰反応でサイトカインが異常に分泌し、それが血液で全身に巡り、肺に炎症を起こすということもあるので、肺に感染しなければ肺炎にならないとは言えない。
◆HKUMed finds Omicron SARS-CoV-2 can infect faster and better than Delta in human bronchus but with less severe infection in lung
https://www.med.hku.hk/en/news/press/20211215-omicron-sars-cov-2-infection