松本ダメ出しにマジ下げが笑えたM1 自分が劇中歌を変えさせた過去を思い出す2019年12月23日 13:40

今年のM1で一番面白かったのは、トップバッターのニューヨークに悪い点を付けた松本人志のコメントに対するニューヨークのマジ落ち込みぶりだ。「好みだけど、俺はツッコミが笑っているのは嫌い。ツッコミはもっと怒ってて欲しい」と言われたとたん、食い気味に「最悪だ」と顔色が変わり、松本が話を続けられないほど騒いでいた。このやりとりだけはドキュメンタリーだった。漫才師たちは松本を笑いの神だと思っているから、ほかの6人の審査員が高得点を付けた事が全く慰めになってなかった。
 さて、昔、ある劇団の大御所俳優(バラエティーにもよく出ていた人)の自作脚本、主演のコメディーを見に行った事がある。銀座という場所柄か客層は結構高齢だった。で、その中のワンシーン。主役が「あなたが噛んだ小指が痛い」と口ずさんでいた。終演後、劇団の制作の知りあいがいたので、立ち話。何の気もなしに「あういう昔の歌を使うのはお客さんの年代に合わせているんですか?」と尋ねたら「そんなことはないです」
 ところが、その後に見に行った人に聞いたら、「小指の思い出」が「天城越え」に変わっていた。いやいや、かの扇田昭彦とかが言ったんなら分かるが、私なんかのどうでもいい世間話で変えるか? しかも、小指の方が劇の内容に沿う歌詞なのだ。ベッキーや北川景子にインタビューした事があるといっても、私の専門はあくまでもサイエンス。演劇なんてど素人だ。30年前の歌を15年前の歌に変えても大して新しくないじゃないかというツッコミは置いといて。
私如き無名の文士の言う事さえしょうもない影響を与えてしまうのだ。漫才の鬼神の如く崇められている松本の言葉が今後、ツッコミ芸人に及ぼすハレーションは計り知れないだろう。ニューヨークが落ち込まず、むしろ、これは目立てたんだとポジティブに受け止めるといいのだが。「笑いすぎと叱られたツッコミです」と明るく言って、ボケに「おまえは二度とヘラヘラするなって言ったろ」とツッコマれるネタにするぐらいやってほしい。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://kajiyan.asablo.jp/blog/2019/12/23/9192910/tb