武漢株はどうする? WHO国名禁止2021年06月01日 17:39

武漢株はどうする? WHO国名禁止
変異株は分離された地域名を付ける物なんだから、そもそも国名で呼ぶのはおかしい。インドにだって複数の株があるんだから国名で呼んだら範囲が広すぎて特定できない。だから、武漢株と同じように、エジンバラ株とかデリー株とかハノイ株とかサンパウロ株とか呼べばいいのだ。これもいけないとなると、今でもインフルで普通に使われているカンザス株とか広東茂南株とかはどうするのだろう。もうすでにKappaまである。24文字なんてすぐ埋まってしまう。

◆WHO、変異株にギリシャ文字を使用へ 国名による偏見を回避
https://www.bbc.com/japanese/57312112

◆武漢病NG,武漢株OK WHO規則の分かりにくさが混乱の元
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/05/11/9376447

インド株がデルタになるは不正確 WHO新名称2021年06月02日 13:44

インド株がデルタになるは不正確 WHO新名称
「今後は、インド株はデルタ、ブラジル株はガンマとなる」というと不正確だ。WHOが命名した変異株には懸念される変異株(VOC)のアルファ~デルタと、注目される変異株(VOI)のイプシロン~カッパがある。インド株には、主に3系統あり、そのうち二重変異株という恥ずかしい俗称がついてる系統はカッパ。デルタは二重変異(w)でなかった方だ。そっちの方が警戒度が高いと判断しているわけだ。変異を重ねるほどスーパーウイルスになるというのは子ども向けヒーローアニメ的幼稚な発想でむしろ弱体化することは珍しくない。同様にブラジルもガンマとゼータに分かれている。

ガンマ ブラジル由来 P.1 501Y.V3 主な変異 N501Y、E484K
デルタ インド由来 B.1.617.2 主な変異 L452R
ゼータ ブラジル由来 P.2 主な変異 E484K
カッパ インド由来 B.1.617.1  主な変異 L452R、E484Q

◆コロナ変異株に新名称、アルファなどギリシャ文字に WHO決定
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-who-variants-idJPKCN2DC1TV
https://digital.asahi.com/articles/ASP613VGDP61UHBI00H.html?iref=pc_ss_date_arti
◆武漢株はどうする? WHO国名禁止
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/06/01/9383492

◆武漢病NG,武漢株OK WHO規則の分かりにくさが混乱の元
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/05/11/9376447

ガンダム続編タイトルはなぜゼータ?2021年06月03日 12:28

ガンダム続編タイトルはなぜゼータ?
機動戦士ガンダムの続編のタイトルはどうしてゼータガンダムなのか。昔からの疑問だ。富野監督は何かのインタビューで、商業的な理由で続編を作らせられるのが嫌で嫌でしょうがなかったからあういう陰鬱な内容にしたのが、それを真に受けてはまってしまったファンがいると語っていた。二度と作りたくないという怨念を込めるなら、タイトルはΖではないだろう。まさか、ギリシャ文字の最後はΖではなく、Ωだと知らなかったわけじゃ。ちなみにゼータの次はダブルゼータではなくイータだ。
富野初監督作品勇者ライディーンを始め、すべての乗り込み型人型兵器物のルーツは永井豪原作のマジンガーZだ。兜博士が発明した超合金Zが装甲に使われている超兵器。これ以上はない究極の合金ということで名付けられた。続編のグレートマジンガーでは超合金ニューZが出た。この分野のアニメを作っているあの世代の人間でこのエピソードを知らない者はないだろう。ボトムズのイプシロンとかも懐かしい。
 WHOが新型コロナウイルスの変異株にアルファだのゼータだのカッパだのと名付けたと聞き、思い出した。

◆インド株がデルタになるは不正確 WHO新名称
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/06/02/9383809

◆武漢株はどうする? WHO国名禁止
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/06/01/9383492

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インドの二重変異株(w)は降格されていた デルタからカッパに2021年06月03日 21:14

インドの二重変異株(w)は降格されていた デルタからカッパに
インドのいわゆる二重変異株(w)は「懸念される変異株(VOC)」より格下の「注目される変異株(VOI)」のカッパのはずなのに、なぜかデルタだと書くメディアが多く不思議だった。最初は一緒にVOCのデルタに入れていたが、感染率が低いので降格されてたとは。ベトナムのハイブリッド変異株(w)もそうだが、「猛威を振るっている変異株同士が合体すると、最強最悪のスーパーウイルスが誕生する」。そういう幼稚園児みたいな発想はもういい加減やめにしたらどうなんだろうか。

https://www.afpbb.com/articles/-/3349642
>>世界保健機関(WHO)は1日、インドで最初に確認された新型コロナウイルス変異株「B.1.617」について、1亜系統だけを「懸念される変異株(VOC)」として残し、他の2亜系統を格下げしたと発表した。

◆ガンダム続編タイトルはなぜゼータ?
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/06/03/9384131

◆インド株がデルタになるは不正確 WHO新名称
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/06/02/9383809

◆武漢株はどうする? WHO国名禁止
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/06/01/9383492

◆武漢病NG,武漢株OK WHO規則の分かりにくさが混乱の元
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/05/11/9376447

科学者が反抗的なのは官僚が死に体だから2021年06月04日 12:47

科学者が反抗的なのは官僚が死に体だから
専門家、識者による諮問会議なんてものは、あらかじめ官僚が方向性や結論を設定し、その台本に従って御用学者や御用文化人が発言して、お墨付きを与える。そういうもだった。ところが、菅官房長官、杉田官房副長官が人事で脅して官僚を自分の頭では何も考えないロボット化する政策を長く続けたため、台本を書く調整役として全く機能しなくなった。その結果、表面的には、学者たちが好き放題、思ったことを言うようになってしまったかのように見える。以前、西村大臣が唐突に専門家会議の改組をしたが、あれなんか結果を見ると、一番官邸に都合の悪い事を言って目障りな西浦さんを排除したかっただけなんじゃないかと。その西浦さんが実は官邸に逆らうことにビビっていて恐る恐るやっていたというのは意外だったが。>>「医療崩壊が起きて多くの死者が出ることを防ぐために、医療者として発言したことは後悔していません。でも、そこで傷を負う覚悟が必要なのは、やはりおかしいと思うのです」
 尾身さんの言動は後で非難されないための戦略的保険だという批判もある。仮にそうだとしても、後々、この政権の陰湿な嫌がらせ(名誉職の推薦から外す、勲章を出させない、研究機関の役職就任を邪魔するなど元JCIAトップの手帳にはリストがいくらでもあるだろう)を受けるリスクを背負ってやってる事は忘れるべきでない。
政府が集めた学者なのに、公然と首相の意向に合わないことを言うのは、正義感とかじゃなくて、「科学的じゃないことを言って、ほかの学者から馬鹿にされたくない」という至極単純な矜持なのではないかと思う。

◆尾身氏「普通はない」発言、自民幹部反発「言葉過ぎる」
https://digital.asahi.com/articles/ASP6364P8P63UTFK01G.html

◆尾身氏見解は「自主研究の発表」田村大臣、非公式の認識
https://digital.asahi.com/articles/ASP643G6HP64ULBJ002.html

◆政府案はねた「追認機関」 変わった専門家、前夜の決意
https://digital.asahi.com/articles/ASP5G51TTP5GULBJ00K.html

歯科医が悪い印象 ヒューマンエラーに対するミスリード2021年06月05日 10:55

歯科医が悪い印象 ヒューマンエラーに対するミスリード
 同じニュースに対する次の2つの見出しを見比べると、

◆ワクチン接種、歯科医が誤って空気注射 福岡・那珂川市
https://digital.asahi.com/articles/ASP644GY7P64TIPE010.html

◆ワクチン接種時に空気注射するミス、充填していない注射器1本混入
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210604-OYT1T50263/

 記事を読むと、薬剤師が注射器にワクチンを入れて、トレーに並べ、それを医師や歯科医師が打っていくという作業。そのトレーに空の注射器が混ざっていたという事故だ。誰が一番悪いのか。明らかに、トレーに誤って空の注射器を置いた人だ。次に悪いのは、トレーの点検をミスした人、もし、点検をする手順がなかったのなら、その手順を決めた人だ。歯科医にも注射器を確認しなかった注意義務違反があるだろうが、過失責任の比率からいったら重みはかなり低いのではないか。しかも途中で気づいてやり直している。ところが、「歯科医がミスをした」、「歯科医だからミスをした」かのような印象を与える記事の作りになってしまっている。システムの欠陥によってヒューマンエラーが起きた時、最終実行行為者にのみ責任をかぶせがちになる事を気をつけなければならない。

歯科医が悪いを修正 見出しが変わった2021年06月05日 14:47

歯科医が悪いを修正 見出しが変わった
「ワクチン接種で空の注射、誤りに気づいて打ち直す 福岡」

 こういう流れ作業で、注射器の中身を確認する義務が医師や歯科医にどれぐらいあるのか知らないが、普通、病院で、薬剤師や看護師が薬剤を入れて用意した注射器を医師が渡されたら中身を疑わないと思う。

◆歯科医が悪い印象 ヒューマンエラーに対するミスリード
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/06/05/9384798

ワクチン血栓にRNAスプライシング説2021年06月07日 12:41

ワクチン血栓にRNAスプライシング説
 以前に防腐剤(EDTA)説というのがあったが、今度はRNAスプライシング説。こちらは一応査読前の論文が公表されている。日本でも使われているビオンテック/ファイザーやモデルナのmRNAワクチンも、血栓が問題になっているアストラゼネカやJ&Jのアデノウイルスベクターワクチンも、体内の細胞に新型コロナウイルスのスパイクたんぱく質を作らせることは同じ。mRNAはいきなりたんぱく質に翻訳されるが、ベクターの方はまずアデノウイルスが細胞核内に侵入し、DNAからメッセンジャーRNA前駆体が作られ、この前駆体から余計な部分を削って間を詰める作業(スプライシング)がある。この作業にミスが起き、正しくないmRNAができてしまうことがある。すると、本来は細胞膜にくっついて細胞の表面に角のように突き出すはずのスパイクが、錨のない船のように全身に流れ出してしまうことを細胞実験で確かめたそうだ。この浮遊するスパイクが炎症の原因になることは新型コロナウイルス感染でも知られているとのこと。DNAウイルスをベクターに使っているが故の現象。
 しかし、mRNAワクチンでも、スパイクたんぱくはある程度流れているはずなんだが。量的な問題だろうか。まだ、一仮説に過ぎないが。
 細胞の表面にスパイクが突き出すと、免疫機構はその細胞がコロナウイルスに乗っ取られたと認識し、ぶちこわしにかかる。火がついたら家ごと壊すという江戸の火消しの破壊消火だ。これが細胞性免疫で、抗体ができる液性免疫とは別なこの免疫を強く誘導することがmRNAワクチンやウイルスベクターワクチンの特徴。

◆“Vaccine-Induced Covid-19 Mimicry” Syndrome:Splice reactions within the SARS-CoV-2 Spike open reading frame result in Spike protein variants that may cause thromboembolic events in patients immunized with vector-based vaccines
https://www.researchsquare.com/article/rs-558954/v1
https://assets.researchsquare.com/files/rs-558954/v1/8c30a186-e9e2-47c1-a76c-dc3bdf10c22a.pdf?fbclid=IwAR3YH4aRe9XMVyueL_ExZ7h0ABWqPfc1TyJIG_EcV_BxZkM7LiYUY1D6kS0

◆防腐剤で血栓? 副反応の原因分かるかも
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/05/19/9379151

ワクチンでできる抗体量は感染者の60倍 変異株にも効く理由か2021年06月07日 18:51

ワクチンでできる抗体量は感染者の60倍 変異株にも効く理由か
 北日本新聞にしか載ってないって事はあまり信用されてないのかもしれないが。測定条件で活性は変わりやすいし。60倍はちょっとオーバーではないかとは思う。それにしたって、このmRNAワクチンは、実際の新型コロナウイルスに感染するよりずっと抗体価が高くなるのは本当らしい。なぜ従来株用のワクチンが変異株にも効くのか。変異によって中和抗体の威力が下がっても物量でカバーしているという説と、変異で影響を受けにくい場所に結合する抗体ががんばっているという説がありますが、やはり量で押し切っているようです。抗体が織田の尾張勢のような弱兵でも100倍いれば、鬼神の如き武田、上杉にも勝てるという。非常に有効性が高いとされるはしかの生ワクチンだってこんなに強くない。ワクチンの歴史を覆す画期的発明なのかしれないが。こんなに強く免疫を刺激して本当に大丈夫なのかとそっちの方が心配になる。

◆新型コロナウイルス感染後・ワクチン接種後の免疫の「質」と「量」が明らかに~新型コロナ対策の取り組みを支える成果~
https://www.u-toyama.ac.jp/wp/wp-content/uploads/20210602.pdf

◆Correlation of the commercial anti-SARS-CoV-2 receptor binding domain antibody test with the chemiluminescent reduction neutralizing test and possible detection of antibodies to emerging variants
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2021.05.25.21257828v1
◆Functional and quantitative evaluation of BNT162b2 SARS-CoV-2 vaccine-induced immunity
https://medrxiv.org/cgi/content/short/2021.05.26.21257884v1

二重変異も混合型も雑魚キャラ ラスボスなんて生まれないですから2021年06月08日 21:18

二重変異も混合型も雑魚キャラ ラスボスなんて生まれないですから
インドの二重変異に続いてラスボス扱いされたベトナムのハイブリッド変異も空騒ぎ。変異株同士が合体すれば魔改造で最強キャラが生まれるとかそういう幼稚園児の妄想みたいな話に騙されるのはもういい加減止めにして欲しい。日本で一番猛威を振るっているのはN501Y変異が特徴のアルファ(英国生まれ)。N501Yに加え、E484Kもあるベータ(南ア生まれ)、ガンマ(ブラジル生まれ)はぱっとしない。インドの二重変異は一番格下のカッパに降格。4強の懸念される変異(VOC)に入れたデルタは二重変異でないインド生まれだ。ベトナムはハイブリッドを否定された。何度も言うようにコロナではインフルのような混合なんて簡単に起きない。
 次は、どこの自称専門家がどんな珍妙な変異を名付けるか、タノシ、じゃなくて頭が痛い。マレーシアかチリかケニア辺りだと思う。さすがに3度目は日本のメディアも騙されないと信じたい。

◆ベトナム変異、「混合型」の見方否定 WHO専門家
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/210604/mcb2106041103021-n1.htm

◆インドの二重変異株(w)は降格されていた デルタからカッパに
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/06/03/9384301

◆ガンダム続編タイトルはなぜゼータ?
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/06/03/9384131

◆インド株がデルタになるは不正確 WHO新名称
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/06/02/9383809

◆武漢株はどうする? WHO国名禁止
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/06/01/9383492

◆武漢病NG,武漢株OK WHO規則の分かりにくさが混乱の元
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/05/11/9376447