無駄な対策も無駄ではない?ただし国民が騙されれば 入国禁止、休校・・・2020年03月05日 21:49

>2週間、検疫所の所長が指定した場所での待機
2週間経ったらどうするのか? 2週間の間にPCR検査はするのか?
 待機した人の中に、症状の全く出ない不顕性感染者(無症候キャリア)がいたとして、検査もなしに、2週間後には無事入国、感染者を増やしてから、元気に帰って行くのでしょうだろうか。
 大体、他国から入国制限の対象にされてる日本が今さら入国制限てw。
私は「新型コロナウイルスの報道がどうあるべきか」という意見交換会で、「ウイルスの侵入阻止なんて出来るわけない。プーチンやトランプの中国入国拒否なんてヤッテル感出したいだけの政治的パフォーマンスで何の役にも立たない」と発言した。
<コロナ報道はどうあるべきか 意見交換>
http://kajiyan.asablo.jp/blog/2020/03/01/9219698
 これは、科学的見地、医学的見地からの「役に立たない」、「無駄」だ。しかし、社会学的見地、心理学的見地からはどうかと考え直した。たとえ、中国からの入国制限に実質的に感染阻止の効果はなくても、かなり多くの国民が効果があると誤解しているなら、それをやれば、政府はよくやっていると思い、少しは不安が解消するという効果がある。逆に無駄だからといってやらないことで、内閣支持率の低下、政府への不信感を増大させてしまう。インバウンドを減らしたくないという目先の利益と、科学的には役に立たないであろうという妥当な予測が一致したため、首相はこの失敗を犯した。そして、パフォーマンスの失敗を全国一律休校要請というやはり科学的効果の乏しいパフォーマンスで取り返そうとして逆にバッシング。失敗を重ねた。で、とうとう今さらの入国制限という新たなパフォーマンス。科学的には無意味なパフォーマンスも社会学的には無意味ではない。でも、それは国民がそれに”ダマされて”くれればの話だ。

日本政府 中韓からの入国者に指定場所での2週間待機を要請
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200305/k10012315841000.html

頼むから窓開けて 意味ないマスク付けるぐらいなら2020年03月06日 10:59

役立たずのマスクより窓開けて
今日、営団地下鉄に乗っていたら、コロナ対策のために窓開けにご協力くださいというアナウンスが流れて驚いた。もうニュースにもなっていたとは知らなかった。ところが、華麗にスルー。誰1人動かず、まったく開かない。開けに行きたくても都内のあの混雑では窓に近づけない。ここは、やはり首相宣言で、乗車率30%を超える電車はすべて窓を開けるよう命令を出して欲しい。外は氷点下、1車両に3人しか乗ってない列車でも全国一律にとは言わない。

鉄道各社 車両の窓を開けて運行も 新型ウイルス感染防止対策
http://www.news24.jp/articles/2020/03/04/07604260.html

若年大人が感染拡大なのになぜ子供を野に放つのか2020年03月07日 11:32

 国会で、なぜ休校するのかについて、10代が感染を広げているからと答えたそうだが。だが、厚労省の専門家会議が言ったのは、

○一定条件を満たす場所からの感染拡大。具体的には、ライブハウス、スポーツジム、屋形船、ビュッフェスタイルの会食、雀荘・・・。
○10代、20代、30代の皆さん。若者世代は、新型コロナウイルス感染による重症化リスクは低いです。でも、このウイルスの特徴のせいで、こうした症状の軽い人が、重症化するリスクの高い人に感染を広めてしまう可能性があります。皆さんが、人が集まる風通しが悪い場所を避けるだけで、多くの人々の重症化を食い止め、命を救えます。

・なぜ、10-30代を10代限定にすり替え?
・「小中高生の感染者数は?」「手元にあるデータをみると4件・・・」
・高校生はともかく、ライブハウス、スポーツジム、雀荘に集まる小中学生って?
・確かに私の卒業した中高では平日の昼間っから六本木や渋谷で呑み歩いたり、雀荘に入り浸っているような同級生がいたことは認める。しかし、休校にしたら、欠席日数という抑止力がなくなるんだから、そんなヤツはますますライブハウスや雀荘を遊び歩く事は間違いない。
休校の中高生、居場所は 部活休み・娯楽施設も制限… 新型コロナ
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14393478.html?iref=pc_ss_date

アビガン濃度20倍!にすれば効くかも コロナ 大丈夫か?2020年03月07日 16:53

感染症学会のサイトに新型コロナウイルスへの抗ウイルス薬使用指針があったので読んだが、気になるデータが。ファビピラビル(アビガン)
>>in vitro・動物モデル:in vitro でCOVID-19 のEC50 は61.88 μM であり、抑制効果が認められた。 EC50 はエボラウイルスに類似している。

 EC50(50%効果濃度)とは、ざっくり言うと、この薬をかけたらウイルスの活動(増殖など)が半分に抑えられる濃度である。
 アビガンの分子量は157.1なので、61.88μM=(61.88×157.1=9721)μg/L=9.721μg/mL。
 アビガンの添付文書によると、「インフルエンザウイルス実験室株に対するEC50値は、0.014-0.55μg/mL」とある。
 インフルとコロナでは感染する細胞が違うから単純比較は出来ないかもしれないが、コロナに効く濃度はインフルに効く濃度の18倍から700倍という事になる。
 また、添付文書には
>>ファビピラビルRTPのヒト由来RNAポリメラーゼIIに対する阻害作用(IC50値)は、905μmol/Lであった。
とある。人間の遺伝子(RNA)をつくる酵素の働きを抑制してしまう濃度(50%阻害濃度)は、142μg/mL。これはインフルへの効果濃度とは250(~1万)倍以上もの開きがあるが、コロナとだと15倍しか差がない。
 インフルへのアビガンの容量でも血中濃度の最大値はけっこう高くなるのだが、あくまでも最大値。決められた容量の何倍もの量を使うわけにいかない。果たして効くのだろうか。

そりゃ効くよ コロナの治療法になるかは別問題 評価法の確立が必要
http://kajiyan.asablo.jp/blog/2020/02/26/9218028

タミフルよりアビガンな理由 コロナに効きそうな薬はRNA合成酵素阻害剤
http://kajiyan.asablo.jp/blog/2020/02/22/9216635

タミフル48時間経過後無効はウソ コロナが重症化したら効かない根拠なし
http://kajiyan.asablo.jp/blog/2020/02/26/9218173

 http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_antiviral_drug_200227.pdf

今度こそFINAL 政府は人気ドラマの続編みたいな事言う2020年03月08日 11:21

1、2週間に何の科学的根拠もないんだから、2週間が終われば、「ついに迎えるクライマックス」「次こそラスト」「いよいよホントのファイナル」とか人気ドラマのシーズンXみたいになる事は、科学リテラシーの高い人はみんな分かってるけど、大多数の人はそうじゃないんだから、ますます誰も政府の言う事を信じなくなる。
 ◆政府の新型コロナ「正念場」はいつまで? 9日までのはずが「今」になった思惑
https://mainichi.jp/articles/20200307/k00/00m/010/143000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article

機関銃がない 社面TOPの特ダネ 最後の社会部記者鍛治壮一2020年03月08日 16:06

機関順がないんです 社面TOPの特ダネ
 1971年7月。当時、史上最悪の犠牲となった雫石航空機衝突事故。現場には新聞各社の社会部から大量の記者が投入された。どうも他社に特ダネを抜かれてばかりだった毎日新聞社会部は、ベテランの鍛治壮一を現地に送り込んだ。
専用ブログはこちら → https://kajisoichi.hatenablog.com/

書けなかったこと書きたいこと(鍛治壮一)
雫石事故のショック(昭和46年7月30日発生)

◆社有機で現場へ

 1971(昭和46)年7月30日、岩手県雫石上空で航空自衛隊のF-86Fと全日空のB.727が空中衝突し、乗客乗員162人が死亡した。F-86Fを操縦していたI訓練生はベイルアウト(*1)して助かった。防衛庁記者クラブ常駐だったから、六本木で増原長官や上田空幕長(*2)の記者会見、関連取材と原稿書きに追われた。翌日、事故前後のバッジ(*3)の記録を見せてくれるというので、三沢の北部航空方面隊司令部へ飛び、カラーデータ・スクリーンをチェックした。そんなことで、雫石の現場へ行ったのは事故の10日後だった。
 事故の一報とともに、東京の社会部から10人以上の記者・カメラマンが盛岡支局に応援にかけつけていた。ところが、1週間目に全員が引き揚げてきた。遺体の収容など、現場の取材が終わったためだという。しかし、破片のキズ跡を見ても、B.727とF-86Fのどの部分が接触したかなど、支局の記者では、わからない。他社は応援記者が残っているから、だれかきてほしいという要請だ。8月上旬で東北線は超満員、もちろん新幹線はまだできていない。やむを得ず、毎日新聞社機のMU-2が私と、警察庁キャップをやっているM記者の2人を花巻空港まで送ってくれた。

◆雫石から松島へ

 現場では運輸省の事故調査委員と、それを手伝う航空自衛隊員が機体の残がいを調べていた。もう100人以上の記者たちが取材したあとだから、新しいものは何もない。次の朝、列車で松島まで戻った。事故を起こしたF-86Fは浜松の第1航空団所属で、訓練のため松島の第4航空団に派遣されていたからだ。松島のH航空団司令は顔見知りだった。第1航空団副司令のときに取材したことがある。
 ここで新しい事実もつかめた。その内容は次号に書くとして、自衛隊を取りまく雰囲気は厳しかった。上田空幕長が遺族に土下座する写真が新聞に載るし、“人殺し”呼ばわりにも耐えなければならなかった。

◆機関銃がなくなった

長い取材を終えて帰ろうとするとH空将補がこう言う。「鍛治さん、困ったことがあるんです」--これ以上、困ることなんかあるんだろうか。「なんですか?」「いや、言っていいかどうか……。じつは落ちたF-86Fから機関銃がなくなっているんです」「えっ!!」
 F-86Fは機首に12.7mm機関銃が6挺、埋め込むように装備されている。「空中衝突したとき、はずれて落ちたんですか」「いや、そうじゃないんです」「えっ!!」「ネジ回しか何かで、取りはずした跡があるんです。事故後、かなりたってからF86-Fの残がいの近くに警備員を立てたんですが、その前に、はずされた跡があるんです」「六本木の空幕には知らせたんですか」「ええ、空幕までは……」「警察や事故調には?」「知らせてないんです。これだけ世間を騒がせ、国民の皆様に申し訳ない事故を起こして、その上、機関銃を盗まれたなどと警察に言えません。まだ黙っているんです」

◆「やっぱり盗まれている」

 盛岡支局にとって返し、F-86Fの機首と機関銃の位置の絵を描いて(*4)、警察庁キャップのM君に渡した。「警察庁から現場指揮で君の知ってる警視がきているだろう。彼にこれを渡して、機関銃が付いているかどうか調べさせろ。盗難が事実だったら、こっちは夕刊の特ダネ記事にするから、他社には言うなとクギをさしておいてくれ」
 翌朝、M記者から「機関銃が付いていません」と電話がきた。
『F-86Fから機関銃が盗まれた』が、夕刊社会面のトップ記事になった(*5)。当時も過激派の動きに神経をとがらせていたから、だれが、なんの目的で盗んだのか、世間は注目した。他のマスコミから「なぜ盗難の事実を隠していたのか」と非難攻撃されたが、こっちが警察に教えたネタだから、ニュースソースは伏せてくれた(*6)。
 半月ばかりたって、近くの農家の押入れから機関銃が発見された。背後関係はなく、F-86Fの残がいを見て、「記念に持っていこう」と道具を使って若い者が機関銃をはずし、自宅に隠していたという。
 機関銃盗難が問題ではない。その事実を警察に通知できない航空自衛隊に、雫石事故のショックの大きさをみる。

脚注(鍛治信太郎)

*1 ベイルアウト 飛行不能になった時、パイロットが緊急脱出すること。
*2 空幕長 航空幕僚長。航空自衛隊を指揮する航空幕僚監部(空幕)のトップ。
*3 バッジ・システム 自動警戒管制組織(BADGE)。Base Air Defense Ground Environmentの略。全国のレーダーサイトなどをリアルタイムで結んだネットワークで、領空侵犯への自動警戒などを担う。

*4  鍛治壮一はポンチ絵のような物を書くのが得意だった。
*5 写真の通り、確かに第1社会面のトップ記事だが、機関銃が行方不明になったにしては扱いが小さくないだろうか。今ならもっと大騒ぎになる気がする。万事おおらかな時代だった。
*6 新聞社から重要なネタを提供された場合、その社が記事にするまでは他社には漏らさないのが信義だった。

2号格納庫の天井作る サンダーバード秘密基地を組み立て2020年03月10日 01:06

2号格納庫の天井を作る サンダーバード秘密基地
専用ブログはこちら ↓
ヤシの木も倒れる‼ Tracy Islandサンダーバード秘密基地を組み立てるだけの部屋
https://tracy-island.hatenablog.com/

検疫開始時感染者76人 降ろせばよかった?2020年03月10日 07:51

 以前、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号でどのように感染が広がったか、非常に単純化した2つのシナリオを示した。
<天声人語も勘違い? 船内感染はいつ増えたか分からない>
http://kajiyan.asablo.jp/blog/2020/02/22/9216437
 1/20に最初の感染者が乗船し、2/1に感染が判明。2/3に横浜港に入り、検疫開始。2/19これまでの約1カ月で感染者は約600人に増えた。
 検疫に効果がなく、最初の1人からずっと同じペースで増え続ける場合、検疫が始まった時の感染者数は30人ほど。検疫が始まって感染者増加速度が10分の1に落ちたとしたら、検疫が始まった時点での感染者の250人ほど。
 で、感染症流行予測のプロがモデルを作って予測するとその中間ぐらいになったようだ。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32109273
 2/3の検疫開始時点で推計感染者数は76人。何もしなければ、2/19時点の感染者数は2920人になっていたはずが、検疫の効果で感染増加速度が約8分の1になり、約2300人が感染せずにすんだ計算になる。だが、検疫開始時点で全員船を降ろして隔離していれば76人ですんだと書いている。だが、現実には無理ではないか。76人は症状がないのだ。だから、どこにいるか分からない。乗員乗客3700人全員の検査はすぐにはできない。3700人を個別に隔離できる施設をどうやって確保できたというのか。

原発は根源悪と言ったのは、誰か2020年03月11日 10:50

原発は根源悪と言ったのは誰か?
 3・11から数カ月後だったか、高校の部活の同級生からのメールに「原発って根源悪なの?」とあり、「何じゃこりゃ」と。意味が分からないのでスルー。その後、電話がかかってきたときも「原発って根源悪なの?」と再び問われ、「はあ、何のこと?」「だっておまえがそう書いているじゃないか」
 ようやく思い出した。高3の冬に書いた科学と社会に関するエッセーのことを言ってるのだと。実家で見返したら、確かにこう書いている。
<原子力のような根元悪(技術的問題などでなく、その存在自体、生産活動そのものが人間に有害である)をどうして科学が魔法のように解決できるものだろうか>
 我々が卒業するころから、母校では各教科の課題でつくった論文や卒論などの作品を集めて本にした「論集」というものを年度末に発行するようになった。その論集の自由投稿コーナーに何本か出して採用されたものだ。
 同級生はよくもまあ、大昔に書いたこの文章を覚えていたものだ。おそらく当時の私は、日本で大事故が起きるなんて思っていない。単に原発の長期的な稼働は環境や住民に緩慢だが確実な悪影響を及ぼすと考えていたのではないかとおぼろげな記憶が。
 さて、それから数年、社会人になって初任地は福島。福島を去るころ、精神的に相当なダークサイドに落ちて、厭世的になっていた私は、短い離任の挨拶文に「これで原発から100キロ以上離れられるのは一安心」みたいなことを書いた。もちろん、没だったが。本心ではないとはいえ、冗談でもあんなことを書くんじゃなかったといまでは深く後悔している。日の目を見てないけど。
 何が言いたいのかといえば、10代のころから少なくとも入社2、3年目ぐらいまで、私は間違いなくかなり強硬な原発廃止論者だったということ。しかし、そんな記憶はいつの間にか消え失せ、気づけば「無関心による現状受容」という日本人最大派閥の一員になっていた。
 無関心とは何かのきっかけがあるのではなく、日々日常の中、認識できない速度で浸食する。
思い出せないが、忘れてしまった重要なことがほかにもたくさんあるのではないかという気がする。
 その一方で、当の本人すらすっかり忘れていることをどこかで誰かが記憶にとどめているかもしれない。活字にはそういう力があると。

食べて応援 福島の油揚げは昭和のおやつ2020年03月12日 23:22

福島の油揚げは昭和のおやつ 食べて応援
 福島の手作り油揚げを実家に持って帰った。厚揚げかと思ったぐらい分厚いが、昔はみんなこんなだったらしい。母が子どもの頃はおやつに食べていたそうだ。取り説にはレンジとフライパンと書いてあったが、昔の作法で網で焼いた。私はカツ節。母は源助大根のおろしで食べていた。