短期間のワクチン反復は無意味 3回目強行ブームだが2021年09月02日 12:40

短期間のワクチン反復は無意味
 高齢者枠と医療従事者枠を二重利用したこの先駆的なおじいちゃんを始め、独自の手法で3回目を接種してしまう例が広がっているようだ。が、短期間に3回も4回も打つのはおそらく無意味。ワクチン接種から1、2週間たつと抗体の量が上がってくるが、増えている時に追い打ちをかけても華々しい効果は見込めない。試験勉強でも長時間ぶっ続けにやっても非効率なのと同じで、一度忘れかかったころにやり直すのが効果的。1回目と2回目の3週間、4週間という間隔はベストなタイミングではなく、本当はもっと空けた方が効果的だが、接種業務の効率などを勘案して「最低これぐらいはたってないと」という保証期間と考えた方がいい。実際に、もっと間を空けた方が効果が高いという報告も出ている。ましてや2回目を完了してからすぐに3回目、4回目を打ったって上乗せ効果はほとんど期待できない。ただ、何らかの理由でワクチンが効かなかったワクチンフェイラーという場合があり、京都の診療所のように抗体量を量ってワクチンの効果が上がってなさそうな人だけに3回目接種するのは意味があるかもしれない。2回で効果がなかった人は3回目も失敗に終わる可能性もあるが。

◆コロナワクチン4回接種した80代男性「早く5回目を打ちたい」
https://www.news-postseven.com/archives/20210827_1686823.html/2

◆「抗体少ない」15人に3回目のワクチン接種 京都の診療所
https://mainichi.jp/articles/20210826/k00/00m/040/238000c