開成初の首相だそうです2021年09月29日 16:38

御三家では、麻布の橋本龍太郎、福田康夫についで3人目。なお、ノーベル賞は灘出身の野依博士がいますが、御三家はまだ。
「次こそは」と開成が盛り上がっているという噂は何年前から知ってたが。麴町中だとは知らなかった。叔父、妹といとこ2人の母校です。

カリコのノーベル当確に? 5月指摘と同じ事をネイチャーが書いている2021年09月29日 18:01

カリコのノーベル当確に? 4カ月前の指摘と同じ事をネイチャーが書いている
 5月に、mRNAワクチン開発で立役者としてメディアが持てはやすカタリン・カリコ博士のノーベル賞当確は盤石ではないと書いた。今月のネイチャーがほぼ同じような研究者の意見に言及している。

>英科学誌ネイチャーは先日、mRNAワクチンの特集を組んだ。2人について「ワクチンの成功に不可欠であるかどうかについては、意見が分かれている」としつつ、
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15057840.html

 mRNAは生物の体内に無数にあり、たんぱく質の設計図として利用されている。人為的に合成したmRNAを体外から入れて、体内で目的のたんぱく質を作らせるのがmRNA医薬品。コロナワクチンの場合は、新型コロナウイルスのたんぱく質をmRNAに作らせて、免疫システムに倒すべき敵として記憶させる使い方だ。通常のmRNAをそのまま入れると、炎症が起き、mRNAが働く前に破壊されて機能しない。しかし、mRNAに人為的な細工を加えると炎症が抑えられ、たんぱく質も効率よく作られる。というのがカリコ博士の発見。この特許はカリコ博士が所属する独ビオンテックだけでなく、ライバルのモデルナも莫大な特許料を払って使っている。ただし、特許はアメリカの大学に召し上げられてしまっているので、カリコ博士は特許料を受け取っているかどうか分からないが。ところが、数カ月前。以前からmRNA医薬品をやっている日本の研究者が「天然のmRNAのままでは医薬品やワクチンを作れないかというとそんなことは全然ない」と言ってるのを聞いたのだ。だったら、カリコ博士の特許使用権がなくても、どこの国のどのメーカーでもmRNAワクチン、作れるんじゃないかと考えた。カリコ博士の発見がなければmRNAワクチンを実用化できなかったというのは、世界中のメディアがファイザーやモデルナのプロパガンダにまんまと乗せられているのでは。
 となれば、ノーベル賞は微妙。少なくとも、カリコ博士の技術が必須なのかどうか、科学的に決着が付くまで出すのをためらうのではないかと。
 結果論として必須でなくても、とりあえず、手っ取り早く実用化するのに貢献したという名目で出せるかもしれない。そうだとすると、また、医学ではなく、化学賞になってしまうかもしれないが。
 具体的にどういう技術かというと、
mRNAは、A(アデノシン)、G(グアノシン)、U(ウリジン)、C(シチジン)という4つの部品の並び方(配列)で、たんぱく質の設計図を暗号化している。このうちのウリジンをシュードウリジンという類似化合物に置き換える。すると、mRNAが体内で分解されにくくなり、たんぱく質が効率的にできる。このように手を加えたmRNAを修飾mRNA(modified mRNA)と言う。ちなみに、モデルナの社名はこのmodified RNAからきている。
 自然界に存在するmRNAのままでは、配列だけ目新しくしても特許がとれない。そこで、特許を取るため、あえて人為的な手を加えた修飾mRNAを製品にするという製薬メーカーの都合があるんだそうだ。
 実用化されたmRNAワクチンは脂質の膜で包まれているのだが、この膜の技術が発達し、「包んでしまえば、素のmRNAでも修飾mRNAでもどっちでもよくなったのか」、そもそも包みは関係なく、「mRNAを純度高くきれいにすれば大丈夫だったのか」。その辺も知りたいところだ。

◆The tangled history of mRNA vaccines
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02483-w

◆コロナワクチンの母 ノーベル賞に死角あり
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/05/27/9381967