キャプテン・スカーレットを募ってみては 不死身の体でコロナ対策2020年04月16日 07:57

 いま、毎週サンダーバード秘密基地を組み立てているが、本当は後番組のCaptain Scarlet and The Mysteronsの方が好き。Capt.スカーレットは地球防衛組織の不死身のエージェント。なぜ、不死身かというと、地球外生命体Mysteronsの報復攻撃で、Capt.ブラックとともに死んだが、Mysteronsの生物無生物関係なく破壊された物を不滅状態にして再生する能力で蘇った。2人は人類絶滅の尖兵として破壊工作に従事していたが、Capt.スカーレットは塔から落ちたショックで、人間の記憶を取り戻す。何があっても死なない体で人類側に返り咲く。
 新型コロナウイルスに感染すると、たとえ症状がなくても感染を広げるウイルスへの協力者(スプレッダー)になってしまう。しかし、PCRが複数回陰性になり、完全にウイルスが消えた事が確認できれば、少なくとも数カ月は感染しない体になる。実際にその病気にかかることは最も強力なワクチンなのだ。再感染があるとか、L型とS型に両方感染するとかいう説は論文を独自解釈したワイドショーのデマに近い物。万が一、感染したとしても最初よりずっと症状は軽いはず。
 こういう新型コロナウイルスを恐れなくていい、人類の味方に戻ったCapt. Scarletたちを前線に投入できれば、コロナとの戦いは楽になる。本人も、常に、新しいウイルスと接触することで免疫にブーストがかかり、感染阻止効果が長続きするという利益が期待できる。
 患者でもすでに退院した人がいるが、高齢者が多い。若年、壮年で不顕性感染し、抗体が生じてすでにウイルスが消えている人もそれなりにいるのでは。
 彼らを見つけるには抗体検査が実戦的だが、現在、市販されている抗体検査はかなり信頼性が低いようだ。
 さて、キャプテン・スカーレット。大人になって第1話を見て驚いた。Mysteronsはファーストコンタクトで地球人と友好関係を結ぼうとしたのに、隊長だったCapt.ブラックが敵対行為と誤認して先制攻撃。地球人は危険な存在と思わせてしまったのだ。
 さすがシニカルなイギリス人だけあって、Capt.スカーレットは「どうせ死なないんだからいいだろう」的なムチャクチャな作戦に投入され続ける。車両ごと突っこんでペシャンコになるとか。エージェントの生還を前提としないような計画が次々立案されるシュールな作品だった。ちなみに、Captainは、英陸軍・空軍の大尉。

新型コロナは3系統 チワワとケルピーみたいか2020年04月16日 18:34

米科学誌PNASに、新型コロナウイルスは大まかな遺伝的系統で3種類あるという論文が載った。全体に広がっているA、東アジアに多いB、欧米に多いC。
ただし、まだ、分からない事だらけ。感染している間に変異したのか、最初から3種類いたのか。広がり方の感じでは感染を繰り返しているうちに変異したようだが。この変異は性質に影響を及ぼす変異なのか。特に重要なのは、スパイクと呼ばれるコロナウイルスの王冠のギザギザ部分で、ここの形が変わるような変異だと、どんな種類の細胞に感染しやすいかという特徴が微妙に変化する。また、ウイルス表面のたんぱく質は抗体が外敵だと認識する目印になるので、ワクチンの効きなどにも影響する。
 この違いがどの程度の違いなのかというのもはっきりしてない。インフルで言うと、A香港型とAソ連型のような亜型の違い(イヌと狼のような亜種の関係)というより、同じA香港型の中の変異株のようなもの(イヌでいうとシェパードとチワワのような犬種・品種の違い)のようだが。型の意味については、以前に書いた。インフルやコロナの型をイヌに例えると 新フルは狼(亜種)、新コロはジャッカル(別種)。
<インフルやコロナの型をイヌに例えると 新フルは狼(亜種)、新コロはジャッカル(別種>
http://kajiyan.asablo.jp/blog/2020/04/03/9231092

https://www.pnas.org/content/early/2020/04/07/2004999117