日本の鉄道運転士の驚異的位置決め 停止位置をミスる率は10万回に1程度2020年01月18日 12:35

鴻上尚史司会の「COOL JAPAN~発掘!かっこいいニッポン~」で1回だけ笑ってしまったことがある。日本の鉄道はクールという回。時間に正確無比なんて今さらだが、南米出身の出演者が「駅のホームに乗車位置が書いてあるのがクール」と言う。乗車位置がなかったらどこに並ぶのだ? 南米では鉄道に乗るのに並ばないのだろうか。と、思って見ていたら「自分の国では電車はどこに止まるかわからないので、乗車位置を書く事ができない」。思わず、吹き出した。まさか、停車するホームが決まってない事はないだろうから、停止位置が決まっていないという意味だろう。つまり、電車がホームに進入するとき、運転士は自分がいいと思ったおおよその位置に「エイヤッ」とアバウトに止めているのか。コンビニの駐車場かっ。その適当な運転操作の光景が浮かんで笑けたのだ。しかし、諸外国ではそっちの方が当たり前なのかもしれない。
 日本の運転士は乗車位置と10センチとずれずにピタリと止める。特別にうまい人だけではなく、おおよそすべての運転士ができている事は確かに超COOL。私はこれまで、新幹線、地下鉄などおそらく50万回ぐらい電車の駅停止を経験していると思うが、停止位置をミスった場面に出くわしたのは1ケタ。日本の鉄道の運転士が停止位置をミスる頻度は10万回に1回ぐらいなのだ。本当に何年かに1回、50センチぐらいずれてしまって、ドアを開ける前に「少し位置を変えます」というアナウンスを聞く。1m以上ずれるような事は見た事がない。
 なぜこんな事を思い出したか。最近、いつも乗車位置とドアがずれている路線(駅)を見つけたのだ。