ノーベル化学賞の硤合反応を最初にたまたま記事にした ― 2026年10月07日 22:01
たまたまだが、今年のノーベル賞受賞対象の硤合反応を実際にやった理科大硤合研の院生だか助手だかだった柴田さんが、うちの会社で科学部長や社会部長をやったOBの親戚(確か甥)。
当時の理科大は発信力が弱く、今回のノーベル賞の対象となった論文がネイチャーに載ってもどこも取材に来てくれないので、柴田さんがおじ(たぶん)にあたるうちのOBに相談。たまたま当時、物理・化学基礎担当だった私が「別に原稿にしなくていいから、硤合教授に会いに行ってほしい」と頼まれ行った。そんな強引なOBじゃないし、メディアは身内ネタを忌避しがちだが、硤合教授の話を聞いたらおもしろかったのでネイチャーから3週間遅れ(1996年1月17日)ですが、科学の記事にした。
メディアが硤合反応を取り上げたのはこれが初めてだが、別に先見の明があったわけではなく、単なるOBつながり。
アイスキューブを最初に記事にしたのもあり、結構今年のノーベル賞は縁があった。
去年の化学賞より納得だ。
アミノ酸や糖質などの分子には、右手と左手のように、鏡に写すと対称な右手系分子と左手系分子があり、性質は全く同じなのに生体に与える影響が全く違う。
その右手系と左手系を作り分ける不斉合成で2001年に野依さんらに化学賞が出た。そもそもなぜ右手系と左手系で味や薬効など生物に与える影響が全く違うのかというと、生き物の体を形作るアミノ酸(たんぱく質の材料)が左手系しかないため、右手系の物質と左手系の物質で結合しやすさなどが全く違うからだ。同様にDNAは右手系に偏っている。
自然界で普通に反応すれば、右手系と左手系の物質が半々にできるのに、生物だけはなぜ極端に偏っているのか。それは生命の誕生と進化の謎だ。
硤合反応はその謎に迫る業績だ。
当時の理科大は発信力が弱く、今回のノーベル賞の対象となった論文がネイチャーに載ってもどこも取材に来てくれないので、柴田さんがおじ(たぶん)にあたるうちのOBに相談。たまたま当時、物理・化学基礎担当だった私が「別に原稿にしなくていいから、硤合教授に会いに行ってほしい」と頼まれ行った。そんな強引なOBじゃないし、メディアは身内ネタを忌避しがちだが、硤合教授の話を聞いたらおもしろかったのでネイチャーから3週間遅れ(1996年1月17日)ですが、科学の記事にした。
メディアが硤合反応を取り上げたのはこれが初めてだが、別に先見の明があったわけではなく、単なるOBつながり。
アイスキューブを最初に記事にしたのもあり、結構今年のノーベル賞は縁があった。
去年の化学賞より納得だ。
アミノ酸や糖質などの分子には、右手と左手のように、鏡に写すと対称な右手系分子と左手系分子があり、性質は全く同じなのに生体に与える影響が全く違う。
その右手系と左手系を作り分ける不斉合成で2001年に野依さんらに化学賞が出た。そもそもなぜ右手系と左手系で味や薬効など生物に与える影響が全く違うのかというと、生き物の体を形作るアミノ酸(たんぱく質の材料)が左手系しかないため、右手系の物質と左手系の物質で結合しやすさなどが全く違うからだ。同様にDNAは右手系に偏っている。
自然界で普通に反応すれば、右手系と左手系の物質が半々にできるのに、生物だけはなぜ極端に偏っているのか。それは生命の誕生と進化の謎だ。
硤合反応はその謎に迫る業績だ。

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