クエタマ、ハイブリッド魚を初めて食した2023年07月06日 18:01

クエタマ、ハイブリッド魚を初めて食した
クエタマや近大マグロを初めて食べた。同じハタ科のクエとタマカイのハイブリッドがクエタマ。クエのように美味しく、タマカイのように大きいがキャッチフレーズ。イシダイとイシガキダイのハイブリッドのキンダイというのもある。クエタマやキンダイの作成法は、予想通り種苗企業モンサントが農家を縛っているトウモロコシのハイブリッドF1と同じだった。優れた性質を持ち、遺伝的な違いが大きい親同士を混血すると、病害に強く、強健な混血が生まれる。これは人間の異人種間のハーフでもよく知られた現象。モンサントのトウモロコシではすぐれた形質の純系同士をかけ合わせて1代限りのF1ハイブリッドを作る。F1から種をとってもF2はメンデルの法則でF1のような品質にならない。純系の系統を独占しているので、農家は毎年モンサントからハイブリッドの種を買わなければならない。クエタマもクエとタマカイの純系をそれぞれ養殖しておいて、その都度かけ合わせる。出荷されるのはF1なので、F1同士から卵を取っても品質はばらばらになる。そもそも種が違うのでF1自体卵から育ちにくい。種が違うから、F1同士からさらに卵が取れるかどうかも怪しいが。で、マグロでもモンサントのトウモロコシのようなことをやりたいが、マグロは大きくなったのを解体しないと雌雄が分からないので非常に難しいそうだ。
 ところで、イタリアではボッタルガと言ってマグロの巨大な魚卵をよく食べるが、日本ではマグロの卵を食べる習慣はない。理由は、おそらく、魚一般、産卵期で卵を抱え込むと身の味が落ちるので、日本ではマグロの刺し身優先で、産卵期になる前に採るからではないかとのことだった。
マグロと言えば、高速で泳ぎ続け、よく壁に激突して死ぬので養殖が難しいというイメージがある。しかし、配合飼料にしてから身質が良くなるとともに気性も穏やかになり激突死が減ったそうだ。小魚で育てていると、追いかけ回して激突するが、配合飼料で育ったマグロは小魚が泳いでいても興味を示さないというのだ。

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