出会った中で1,2を争うトンデモ教授 京大は凄い2021年10月16日 12:04

出会った中で1、2を争うトンデモ教授 京大は凄い
 「ケータイを持ったサル」というベストセラー自体が中公新書初のトンデモ本と評価されている。科学的でない論考の例題集みたいな突っ込み所満載。
 さて、一般書でない専門論文も科学の教育を受けたとは思えない解釈に無理がある実験内容だった。例えば、
「霊長類が色の区別がつくようになったのは、ヘビが怖いから」という発表。乳児に、モノクロとカラーの2種類の写真を見せヘビの絵を探させた。モノクロの場合、カラーに比べて、ヘビの絵を選ぶのが遅くなる → 色がわからないとヘビに気づきにくい → 霊長類が色が区別できるようになったのは天敵のヘビを早く見つけるため
という驚くべき推論。なんでヘビ限定なのかというのもある。が、そもそも犬や猫などサル以外の哺乳類も色の区別はつく。ヒトの赤-緑色覚異常に近く、モノクロに見えているのではない。
 また、「生理前は嫌いなものに敏感になっている」という論文。
ヘビの絵の発見が早くなる → 嫌いなものに敏感になっている → 妊娠初期の不安定な時期に危険を早く察知するため嫌悪感に敏感になるのだろう。だから、なんでヘビ限定なの?
 あういう人だって分かっているのに、こういうトンデモ発表を日経や毎日が記事にしていた。こういう人が定年までいられるのはある意味京大の懐の深さととも言えるが。

◆京大、霊長類研究所元教授の論文4本を捏造と判断 記載の実験がなし
https://digital.asahi.com/articles/ASPBH65TTPBHPLBJ002.html