子供よりも親が大事 和歌山からお取り寄せ2024年12月30日 16:46

子供よりも親が大事 和歌山からお取り寄せ
 以前、紀南病院(田辺市)に仕事で行ったとき、名物は何か聞いたら「なんば焼き」(板のない四角いかまぼこ)とのこと。それから毎年取り寄せている。
 紀州・田辺と言えば熊楠で有名だが、地元の人が何も知らないので驚いた。観光客の方が詳しいそうだ。
 実は、母方のルーツが田辺で、曽祖父も祖父も田辺生まれ。曽祖父は、熊楠の主治医だった喜多幅武三郎と親友で、祖父が生まれたとき、当時、子供のいなかった喜多幅家に養子に出す。曽祖母は「自分に何の話もなく、男の約束だと言って勝手に決めてしまった」と母に嘆いていたそうだ。祖父も母も最初は喜多幅姓を名乗っていた。
 このなんば焼きを叔父(母の弟)にも送ったら、「俺たちが子供の頃、親父(私の祖父)が食べていてうまそうだなといつも見ていたが、絶対に俺たちにはくれなかった。食べるのは初めてだ」と喜んでいた。昭和の家長なんてそれが当然だろう。太宰治の「子供よりも親が大事」(桜桃)を思い出す。

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