自己中迷惑なのは若者より高年2022年05月01日 21:28

自己中迷惑なのは若者より高年
 傷害殺人など凶悪犯罪に占める若年層の割合が減っているそうだ。個人的経験でも周りの迷惑が見えてない勝手な振る舞いは中高生より高齢者の方が目に付く。足の悪い母を車で飲食店に連れて行ったら、店の真ん前をふさぐように車が止められていて降ろせない。歩行者ガードの切れ目で歩道の段差がスロープになっている部分をがっちりふさいでいるのだ。店員がそんなことをするわけないからどう考えても客の車だ。仕方がないので、少し離れたところに停めて降ろした。店に入って30分ぐらい立っても一向に動く気配がなく、テイクアウトを取りに来た客とかではない。しょうがないので店長に言ってどけてもらった。動かしたのは若者などではなく、60代ぐらいの男性だ。免許を返上しなければならないほど認知機能に問題があるようには見えない。店長になだめられたので、直接は何も言わなかったが、本当は何が間違っているのか分からせてあげた方がいいのだ。交通巡視員ではないので路駐はするななどと言う気はない。それどころか自分は罰金を払いすぎて地元の副署長に呆れられたまである。だが、違法駐車には迷惑駐車と迷惑でない駐車がある。車庫や店舗の入り口、交差路などをふさいでしまわないようできるだけ邪魔にならないところに停めるのが作法だ。入り口の前に停めてまず同乗者を降ろしたら、少し前か後ろに動かしてから運転者が降りればいいだけの話。イキっている10代とは違い、単に自分が周りにどういう影響を及ぼすか理解するサル並みの知能がないだけなのだ。高度経済成長を経験し、自己肯定感の強い高年層にありがちな性向だろう。人類数千年の伝統的常套句「最近の若者は・・・」を最近めっきり聞かなくなったが、これからは「最近の高齢者は」が新たな常套句になるのだろうか。

コロナ変異の組み合わせは何通り2022年05月07日 14:06

コロナ変異の組合せは何通り
>>「新型コロナの塩基配列は約3万で、(塩基は4種類あるので)その組み合わせは4の3万乗となり、塩基の挿入や欠失などもあるため、変異の組み合わせはほぼ無限です」
 もちろん正しい。塩基は4種類だが、たんぱく質を構成するアミノ酸は20種類しかないので、3塩基=64通りのうち半分以上重複している。なので、3万塩基すべてがアミノ酸に使われているとしたら、バラエティーは4の3万乗ではなく、20の1万乗。mRNAにならない配列部分もあるので、実際はそれより少ない。どっちにしてもとんでもない数の組み合わせがあるが、そのうちの多くはまともなウイルス粒子をつくれないゴミRNAになるだろう。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15280568.html

ロシア外相発言のひどい誤訳2022年05月10日 09:49

ロシア外相発言のひどい誤訳
 ロイター日本語版のロシア・ラブロフ外相発言。
<「長い間、賢明なユダヤの人々が最大の反ユダヤ主義者はユダヤ人自身だという意見を聞いている」と指摘した>
 どれが主語で、どれが述語なのかよく分からない、ひどい訳だ。元のreuters英文を見ると、
"For a long time now we've been hearing the wise Jewish people say that the biggest anti-Semites are the Jews themselves," he added.
これを、機械翻訳にかけると、「長い間、賢明なユダヤ人たちが、最大の反ユダヤ主義者はユダヤ人自身であると言っているのを聞いてきた」。誰が訳したのか知らないが、翻訳ソフトの方が100倍マシなレベル。

◆「ヒトラーにユダヤ人の血」、ロシア外相発言に各国反発
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-israel-russia-idJPKCN2MO0UW

ツイチュウってどんな字? 沖縄・福島の共通点2022年05月17日 18:15

ツイチュウってどんな字? 沖縄・福島の共通点
オキナワをウチナー、コガネコトバをクガニクトウバと沖縄ではオ段→ウ段、キ→チと発音が変わる。駆け出しの頃、福島の山奥で、警察犬を育てているお爺さんたちが競技大会を開いているのを見に行った。遺留品の匂いをかがせ、土の中に同じ匂いの物が埋まっているのを見つけさせる競技中だった。「これは何という競技ですか?」「ツイチュウだ」「えっ?」。何回聞き直してもツイチュウと答える。土の中みたいな意味だろうか。「どういう字を書くんですか?」「追うに求めるだ」「ああ、追及ですか」「そうだ。ツイチュウだ」。その後、オヨネーズの「麦畑」がヒットし、「おめえだと、ずっとめえからチめていた」という歌詞を聴いたとき、絶対、福島の人だと思った。予想通り、福島出身千葉在住の主婦作詞。ちなみに郡山出身の人でも教習所の教官から「キーピリフトって知ってるか?」と問われたときは愕然としたそうだ。

レインボーカーネーションと甥っ子が焼いた花瓶2022年05月19日 13:30

レインボーカーネーションと甥っ子が焼いた花瓶
 造花かと思ったら、色水を吸わせて作るんだそうだ。しかし、どうやって花弁ごとに色を変えるのだろうか。つながっている導管が別とか。それにしたって別々に吸わせるのはかなり難しそうだ。

宇宙の広さは有限だが果てはない事を教えてくれた19世紀の名著2022年05月23日 12:31

宇宙の広さは有限だが果てはない事を教えてくれた19世紀の名著
 子供の頃に読んだ「二次元の世界」(ブルーバックス)の新訳改訂版が出ていたので、甥っ子に、これを読めば「宇宙に果てはあるのか」「宇宙の外はどうなってるのか」といった疑問の答えが自然に分かると勧めた。小学生でも理解できる寓話のようなSFであり、しかも優れた啓蒙書になっている。この19世紀の名著を読んでいたおかげで「宇宙の広さは有限だが果てはない」というモデルがすんなり類推できた。モデルに過ぎず、証明はほぼ不可能に近いくらい難しいが。最近も「宇宙の端の奥はどうなっているのか?」という質問を受けたので、とりあえず、これを読めば、「宇宙は4次元的な球の表面の3次元的な球面のような存在。宇宙の外は我々3次元生物には認識できない」ということが理解できるはずだと答えておいた。ただ、「自分はこれを小学生の時、原著(英語版)で読んだ」などとのっけから自慢話の序文が付いているのが余計。