「正義の味方ぶったロシア非難はよしたら」という日本人は意外に多い2022年04月12日 09:57

「正義の味方ぶったロシア非難はよしたら」という日本人は意外に多い
 テレビなどの報道はロシア非難一色。だが、「正義の味方ぶるのは気持ちがいいかもしれないが、NATOやアメリカの尻馬に乗ってロシア非難をするのは止めた方がいい」という日本人は意外にいる。要約すると、「ドイツやアメリカにとってウクライナがロシア化することは安全保障上の大問題だが、日本は違う。冷たいようだが、ウクライナがどうなっても日本の安全保障にあまり影響がない。下手にロシアを非難して頭のおかしいプーチンに逆恨みされたら国益に反する。インドのように非難も称賛もせず、国連でも賛成も反対もしないのが賢い」という意見。「別に戦争に負けたからといって古代ローマのように奴隷にされるわけではない。ウクライナはさっさと降伏して戦争を終わらせるべきだ」という意見もある。「ウクライナが降伏したらひどい事になると言っても実際にどうなるかは分からない」という意見も。

「いじめは自分には関係ない」と見て見ぬフリをするクラスメイトのような事を言う人たちはドイツのニーメラー牧師の言葉を見た事がないのだろうか。

ナチスが始めに共産主義者を攻撃した時、私は声を上げなかった
私は共産主義者ではなかったから
次に社会民主主義者が牢獄に入れられた時、やはり私は抗議しなかった
私は社会民主主義者ではなかったから
労働組合員が攻撃された時も、私は沈黙した
私は労働組合員ではなかったから
そして、彼らが私を攻撃した時、私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった

 ウクライナが降伏を受け入れ、それを世界が認めたら何が変わるか。はっきりしている事がある。第二次世界大戦が終わってから、武力によって国境線を変えてはいけないという価値観が共有されたはずだった。しかし、その価値観が危機に陥っている。それを否定し、ジャイアンのごとき存在が暴力による威嚇で「おまえの物はおれの物。おれの物もおれの物」というのがまかり通ってしまう世界を認めてしまうってことだ。
 どさくさ紛れに、SNSを制限しろとか言う人たちと正反対のようでよく似ていると思う。

◆ロシア非難ドサクサ紛れに投稿制限しろとか言う人たち
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2022/04/11/9480663