海自飛行艇をタクシー代わりにした男2022年02月03日 12:06

海自飛行艇をタクシー扱いした男
 政治信条の問題以前に「自分は政界のドブのようなしがらみとは無縁な人間だ」風にカッコ付けてるクセに何か問題が起きると見苦しい言い逃れをするところが、人としてダメだと思う。豊洲の盛り土の時も知事主導の最重要案件だったにもかかわらず、「副知事に任せていたから自分は知らない」などと責任者としてあり得ない言い訳をしていたが。
 40年前、まだ40代だった石原慎太郎衆議院議員が小笠原の島で遊んでいるとき、都内(島も都ですが)で裕次郎が倒れた。島から裕次郎の元に駆けつける手段がないため、慎太郎議員は海上自衛隊の飛行艇を呼びつけ、帰った。12人で運用する巨大な飛行艇で、タクシー代わりどころか大型バス。訓練名目にしたのだろうが、往復の燃料代は100万円以上もかかる。これが逆に、島で急病人が出て、本土の病院に搬送するためであれば迷うことなく出動するだろう。だが、慎太郎が帰らなくたって裕次郎の容体には関係ない。
 当然、非難を受けたが、その会見で、「秘書が防衛庁に電話したが話がよく通じないので自分が電話を替わって状況を説明したら、向こうが勝手に飛ばしてくれただけで、自分から迎えに来てほしいと頼んだわけではない」といった潔くない言い訳をした。いつも格好つけてエラそうなことを言うのに逃げ口上が見苦しい。素直に「気が動転してました」と謝れば、国民も「裕次郎が倒れたんじゃしょうがないか」と大目に見てくれるだろうに。若手の時からそんな人物だった。

ファイザーワクチン2回目50日空けて接種 抗体の推移は2022年02月04日 18:25

ファイザーワクチン1,2回目50日空けて接種 抗体の推移は
 ファイザーの新型コロナワクチン。1回目と2回目の間が3週間後というのは獲得免疫の応答を考えると短すぎるのではないか。そこで、意図的に50日間空けて接種し、近くのクリニックで抗体価を測ってみた。今、抗体価が非常に高い時期で、第6波に備えて意図的に接種を遅らせたのがうまくはまった。まず、接種の直前に感染歴がない事を抗体検査で確認。1回目接種後3週間でも抗体価が上がっているというサイトがあったので、4週間後にまず測ってみた。その後、50日後(2回目接種の直前)、2回目接種から2週間後、4週間後に測定。なお、新型コロナウイルスの抗体検査には世界的基準がなく、抗体価の絶対値にはあまり意味がない。この検査では、一応、10(AU/ml)以上であれば中和抗体があると判断している。分かったことは、

1)1回目接種だけでも1カ月後には十分な抗体量になる。
2)1回目接種から50日後でも基準値は超えたが急に下がっていてやや心許ない。
3)50日空けた2回目接種でも抗体価は急上昇し、1カ月後も高水準を保つ。
(ただし、1例なので、一般化はできない)

 クリニックの医師が当初、「そんなに短期間で変わらないから、しょっちゅう来る必要はないですよ」と呆れていたので、「グラフにしていろいろ考えるのが趣味みたいなもんです」と。「趣味にしてはお金がかかるのでは?」。「いや、競馬やパチンコに何十万も使う人に比べたら、よほどましな趣味だと思いますけど」

なお、通常通り3週間空けでやった場合の抗体のデータは下記のようなサイトがある。

◆院長のS抗体検査の推移
https://nakamura-heart.com/blog_category/%E5%8C%BB%E7%99%82%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%A0/

◆ワクチン接種後の抗体、どのくらい残ってるの? 記者が自費で毎月測ってみた<新型コロナ>
https://www.tokyo-np.co.jp/article/146989

風疹抗体もあった >ファイザーワクチン2回目50日空けて接種 抗体の推移は2022年02月07日 18:27

風疹抗体もあった  >ファイザーワクチン2回目50日空けて接種 抗体の推移は
コロナワクチンの定量検査に行ったついでに、厚労省が無料キャンペーンをしている風疹抗体検査も受けてきた。風疹になった記憶は全くないが、しっかりと抗体があった。風疹ははしかのような典型症状がないのでかかっても気がつかないのはよくあること。

◆ ファイザーワクチン2回目50日空けて接種 抗体の推移は
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2022/02/04/9461307

コロナ飲み薬は死亡率を下げない 入院や死亡のリスク89%減と言うが2022年02月14日 12:35

コロナ飲み薬は死亡率を下げない 入院や死亡のリスク89%減と言うが
 ファイザーやメルクの新型コロナウイルス飲み薬で「入院や死亡のリスクを89%低下させる効果がみられた」と報じられている。素直にみると、入院リスクや死亡リスクがそれぞれ下がったと誤解する。しかし、私の知る限り、新型コロナウイルスの治療薬で、臨床試験により死亡率が下がると統計的に証明されたものはない。死亡率が低すぎて有意な差が出ないのだ。そこで、メルクなどの臨床試験では、入院件数と死亡件数を足した総数で偽薬との差を見ている。つまり、「入院や死亡のリスクを89%低下させる」の意味は、「入院∪死亡」(入院+死亡)のリスクが下がったということ。死亡率(単体)を下げるかどうかは分からない。でも、ほとんどの人が誤解してるんだろうね。

入院∪死亡=①入院して助かった人+②入院して死亡した人+③入院せずに死亡した人 ですが、①が圧倒的に多いのだ。

◆ファイザー 開発中のコロナ飲み薬“入院や死亡リスク89%減”
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211215/k10013389441000.html

政府がコロナ経験から学ぶ悪い例 羮に懲りて休校せず2022年02月17日 13:08

政府がコロナ経験から学ぶ悪い例 羮に懲りて休校せず
 まともな専門家の間でもリスクベネフィット評価が割れている12歳未満へのコロナワクチン接種を岸田政権は拙速に進めている。2年前の従来株の時と状況が違い、学校・学童が流行源となり始めているので焦っているのだろう。お茶大生への講義で「新型コロナの経験からは何も学ぶな」、「新型コロナでは疫学的に全く無意味だった一斉休校が次の新興感染症では非常に有効かもしれない」という話をした。次の感染症を待つまでもなく、今、まさに休校は有効なのではないか。現場からも「休校にしてくれ」という教員の悲鳴ツイートがずいぶんあるそうだ。しかし、2年前、全く無駄な全国一斉一律休校を強行して非難囂々だったトラウマで政府はもうできないだろう。そもそも2年前の無意味な休校も季節性インフルや新型インフルで休校が有効だったからコロナでもそうしようという安易な過去の模倣が原因だと推測している。やるなら今なのに。

◆お茶大で1コマ,コロナの話をしてきた
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/11/21/9441961

◆知事会長「学校対策、何らか必要」 感染急増で国に方針見直しを提言
https://digital.asahi.com/articles/ASQ1X6T2MQ1XUTIL05H.html

◆5~11歳のワクチン接種、官房長官「3月以降に開始の見込み」
https://digital.asahi.com/articles/ASQ1D42GRQ1DUTFK00G.html

なぜHOTに入れ替えない?2022年02月18日 12:17

なぜHOTに入れ替えない?
 自分のフロアにも下の階にも温かい缶コーヒーがない。このくそ寒いのにアイスの缶コーヒーを飲む人間がそんなにいると思ってるのだろうか。半分ぐらいはホットに変えろよと。温かい飲料を求めてさまようのがめんどう。半分ずつ保温と冷蔵にすると電気代を食うんのだろうか。だったら全部ホットでいいと小一時間説教したい。

ワクチン済み10代基礎疾患なし死亡が騒ぎだが2022年02月19日 12:21

ワクチン済み10代基礎疾患なし死亡が騒ぎだが
 死因は小さな血栓が多発的にできて細い血管が詰まる病気。これはウイルス自体の悪さというよりサイトカインストームなど免疫の行き過ぎた異常反応(おとなしい怪獣よりウルトラマンやウルトラ警備隊の破壊行為の方が迷惑な円谷特撮状態)によるもので、獲得免疫(ワクチンや感染でできる特定の病原体に対する防御機能)がないと起きやすいのが普通。2回接種してからどれぐらい立っていたのか、ワクチンで抗体がちゃんと出来ていたのか(きちっと獲得免疫ができないワクチンフェイラーということがある)などのデータがないと騒ぐべきか判断のしようがあない。

◆基礎疾患ない10代死亡 さいたま 新型コロナ
https://digital.asahi.com/articles/ASQ2J6S9TQ2JUTNB014.html

信用おける研究者の区別 母のワクチン乳児に効く 思い込みと根拠のある事実を混同していないか2022年02月20日 13:43

信用おける研究者の区別 母のワクチン乳児に効く 思い込みと根拠のある事実を混同していないか
 ワクチン接種をした妊婦から移行した抗体が新生児の新型コロナ感染症に効くというデータ。これはコロナに限らず、価値の大きい研究だ。胎盤から移行する母親の抗体(移行抗体)が、抗体を「持たない」/「すぐにつくれない」新生児を数カ月守っていることは知られている。10年ほど前、はしかが流行しなくなり、はしかの抗体を持ってない妊婦が増え、生後6カ月未満の乳児ではしかの移行抗体を持たない率が40%に上るという記事を書いた。その際、感染研の感染症情報センター長だった岡部信彦さんに「母親がはしかのワクチンを打って抗体ができていた場合、それで新生児ははしかに対する抵抗力を持てるのか?」と質問したら、「その可能性はあるが、その根拠となる研究データがない」と言っていた。科学的に正しい態度だなと関心。ところが、それから数年たって、抗体に関する連載で、同センターのT室長に同じ質問をしたら、「母親がワクチンを打っていれば乳児にも効くに決まっている」と頭から決めつけていた。医学生物学の世界では、科学的論理的に絶対間違いなさそうなことでも実験してみるとその通りにならないことがよくある。「そうに決まっている」という推測や思い込みと、裏付けとなるデータがある客観的事実を峻別しなければならないのはジャーナリストも科学者も同じ。こういう経験の積み重ねで、信頼できる研究者の見分けがついていく。

◆妊婦のワクチン接種、乳児に効果 新型コロナ
https://digital.asahi.com/articles/ASQ2J3415Q2JUHBI006.html

コロナ感染者がワクチン接種する根拠 感染では不十分な抗体2022年02月22日 14:05

コロナ感染者がワクチン接種する根拠 感染では不十分な抗体
 コロナに感染した同僚や感染した家族を持つ人から「感染したからワクチンを打たなくてもいいのではないか」という質問をよく受ける。「既感染回復者の血液よりワクチンでできる抗体の濃度の方が高い」「感染でできた抗体よりワクチンの抗体の方が濃度が維持される期間が長い」といった内外のデータを話し、感染から回復直後であれば抗体価は高いがやがて落ちてくるので折を見て打った方がいいと助言している。
 さて、この論文。オミクロン株の感染者を、「以前に新型コロナに感染しいていたかどうか」「ワクチン未接種か接種済みか」の組み合わせで4通りに分けて分析。以前のコロナとオミクロン株の2回感染している人(グループC)やオミクロン株のみの感染だがワクチン接種済みの人(グループA)は、いろいろな株に対して十分な抗体があるが、オミクロンのみ1回の感染でワクチンを未接種(グループB)だと抗体が十分でないという結果。つまり、ワクチンを接種しない場合、1回のコロナ感染では抗体が不十分で、複数回コロナに感染しないと抗体が十分にならない結果。ワクチン+1回の感染で複数回感染並みの抗体が得られるという事だ。
 新型コロナ以前、その病気に実際にかかるのが最強のワクチンであり、ワクチンでできる獲得免疫は自然感染より弱いのが常識だとずっと信じてきた。mRNAワクチンはワクチンの常識を覆すワクチンだ。免疫学のプロにとっても驚きのようだ。

◆ワクチン接種とウイルス感染による抗体の産生の違い
https://www.facebook.com/groups/561855477920977/permalink/1135342267238959/

全世界的に理科教科書が何十年も間違えてた2022年02月25日 11:20

全世界的に理科教科書が何十年も間違えてた
月による潮の満ち引き「潮汐力」を遠心力で説明。最初にエラい人が間違いを書き、それを孫引きした教科書が増殖したようだ。

https://www.facebook.com/groups/561855477920977/permalink/1137266640379855/