世界が回っている: かじヤンの科学する心

　突然、寝返りを打っただけで地球がトリプルアクセルしてるみたいになった。インフルとかでなるめまいの数十倍は気分が悪い。とりあえず診療を受けられそうな耳鼻科は結構遠く、タクシーの加速減速振動が地獄のよぅ。検査を受けて目を動かすだけではきそうに。最初の見立ては前庭神経炎。次に最寄りの耳鼻科に行ったら、良性発作性頭位めまい症のようだった。耳石のかけらが三半規管の中に入ってゴロゴロ動くのが原因。平衡感覚が狂っているために黒目が勝手に動くのだが、内耳の神経に炎症がある場合はこの動きの向きが固定されるのに対し、頭位めまい症の場合、耳石があちこちに行くことで目の動きも変わる。安静にしていても、急に地面が回り出してブラックアウトするので、インフルや溶連菌感染による腫れや熱よりもはるかにきつく、耳の病気はバカにならないなと。訓練と馴れで克服しているスケーターは本当にすごい。
　炎症であればステロイドなどで治すが、耳石のかけらの場合、頭を左右に動かす運動を繰り返して、耳石を溶かしてしまうそうだ。動かさないとよくないのだが、とは言ってもなかなかやりたくないというか。