解けたら偉い この羽根なし風力発電機の風車はなぜ回るのか?2021年12月11日 12:25

解けたら偉い この羽根なし風力発電機の風車はなぜ回るのか?
 問題。この図は、マグナス効果(野球のカーブやシュートが曲がる原理)を利用した風力発電機の仕組みである。この風車はどうして回るのか、説明できる? 超難問。解けたらエライ。

https://digital.asahi.com/articles/photo/AS20211210000326.html
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15138773.html

元素を飲む Cu,C,O Grants Elementaryシリーズ2021年12月13日 18:49

元素を飲む Cu,C,O Grants Elementaryシリーズ
40種類ぐらいのウイスキーを少しずつ飲む会合。今回は少し変わっていて、GrantsのElementary(元素)シリーズ。6年物がC(カーボン)、8年物がO(オキシジェン)、29年物がCu(カッパー)と年代を原子番号に合わせた。C(炭素)はモルトウイスキーの香りの元になるピート(スコットランドの泥炭)や焦がした樽に含まれる。内側を強く焦がした樽を使ったスモーキーな出来。O(酸素)を減らしたブレンデッドスコッチはかなり透明な味。Cu(銅)は蒸溜器(ポットスチル)の材質。オーク樽で最低29年以上熟成。結構印象的な味だったはずなのに、飲み過ぎて忘れてしまった。

◆20種のウイスキーを堪能
http://kajiyan.asablo.jp/blog/2020/08/04/9275273
◆禁酒法時代また延長
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/05/31/9383188
◆2月はオールドパーとストーンジャグコレクション
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/05/22/9380150
◆新年最初はジョニーウォーカーコレクションだった
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/05/13/9377278
◆30種類飲んだら二日酔い
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2020/09/05/9292444
◆ウイスキー40種一気飲み 半年ぶりの秘密のバー
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/10/26/9435233
◆今月はバランタインを一気に
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/11/26/9443269

教訓[迂闊に手を出すな] 生理がある人と何故書くか JKローリング炎上問題2021年12月14日 18:21

教訓[迂闊に手を出すな] 生理がある人と何故書くか JKローリング炎上問題  <ハリポタ作家が「なぜ生理がある人と書くのか」とツイートして炎上したこと>を引用したら炎上したようだ。男女関係なく「生理がある人」にとって健康上の問題がある医学情報を記事にする際、「女性」と書くと、「生理がある男性」がその記事を忌避して読まない傾向があり、必要な医学情報が必要な人に届かない不利益が起きるため、対象を女性と限定せず、「生理がある人」と書くんだそうだ。つまり、そもそもこの事案をTERF(トランス女性を女性と認めないラジカルフェミニスト)が「生理の有無にこだわりがち」な例として取り上げること自体不適切なようだ。教訓とすべきは「非常に繊細で難しい問題なんだから、生半可な知識で気軽にコラムなどに引用してはいけない」ということだろう。まあ、無名の人間が誰も読んでいないブログに書くならともかく。  ◆こちらの記事で「J・K・ローリングが数年前、・・・・ https://twitter.com/asahi/status/1469684755239440389
 <ハリポタ作家が「なぜ生理がある人と書くのか」とツイートして炎上したこと>を引用したら炎上したようだ。男女関係なく「生理がある人」にとって健康上の問題がある医学情報を記事にする際、「女性」と書くと、「生理がある男性」がその記事を忌避して読まない傾向があり、必要な医学情報が必要な人に届かない不利益が起きるため、対象を女性と限定せず、「生理がある人」と書くんだそうだ。つまり、そもそもこの事案をTERF(トランス女性を女性と認めないラジカルフェミニスト)が「生理の有無にこだわりがち」な例として取り上げること自体不適切なようだ。教訓とすべきは「非常に繊細で難しい問題なんだから、生半可な知識で気軽にコラムなどに引用してはいけない」ということだろう。まあ、無名の人間が誰も読んでいないブログに書くならともかく。

◆こちらの記事で「J・K・ローリングが数年前、・・・・
https://twitter.com/asahi/status/1469684755239440389

PCRで変異株は確認できない これを機にニュースも正確にしてほしい2021年12月17日 12:34

PCRで変異株は確認できない これを機にニュースも正確にしてほしい
 アルファ株の事をまだ英国型変異とか呼んでた頃ぐらい前々から気になっていた。よく、テレビのニュースなどで「東京都のPCR検査で○○株が△割を占めた」というが、これは間違い。PCR検査では、どの変異株か断定できない。PCRはその変異株に特徴的な変異があるかどうかを確かめているだけ。実際にその株かどうかは国立感染研などで遺伝子解析して初めて決まる。例えば、PCRでアルファ株に特徴的なN501Y変異があっても、同じ変異がベータにもガンマにも(そしてオミクロンにも)あるからどれだか分からない。日本にはベータ、ガンマがほとんど入ってきてないので、ほぼアルファに間違いないと推定はできた。デルタ株に特徴的なL452R変異だって、イータ株(アメリカ由来)やカッパ株(インドの二重変異株)にもあるので見分けがつかない。同様に、都のオミクロン株判別用のPCRが現場に投入されても、本当にオミクロン株かどうか確定するには遺伝子解析が必要。PCRで疑いが出ても、それを感染研などで解析するのにその日のうちには結果が出ない。速報するなら「○○株【とみられる】【の疑いがある】感染者が△割を占めた」と言うべきだ。

◆オミクロン株に独自の判別方法 市中感染の監視へ検査拡充 東京都
https://digital.asahi.com/articles/ASPD3645FPD3UTIL03M.html

1650億で政府調達した薬が無駄に? 抗体医薬とワクチンの違い2021年12月18日 12:13

1650億で政府調達した薬が無駄に? 抗体医薬とワクチンの違い
 菅前首相が1人分31万円、50万人分調達した抗体医薬ロナプリーブは「(感染を防ぐための)中和活性がオミクロン株に対しては保てていない」。1650億円の税金が無駄になりそうだ。まあ、もともと掛け捨て保険みたいな物かもしれないが。しかし、ワクチンの方は「ファイザー社を始め、複数の研究グループは、追加接種した人の体内で作られた抗体はオミクロン株にも有効という実験結果を示しており、感染や発症を防ぐ効果は期待できるとみられている」。この違い。体内に侵入したウイルスのたんぱく質に対して、そのたんぱく質の様々な部位に結合するいろいろな抗体ができる。抗体医薬は1種類の抗体のみを厳選して増やしたモノクローナル抗体。ロナプリーブは2種類のモノクローナル抗体を混ぜた物だが、オミクロン株でこの2つの抗体が結合する部位が変異して大きく形を変えてしまっていると手も足も出ない。ワクチンで体内にできる抗体は無数の物が混ざっているので、その中にオミクロン株でもあまり変化していない部位に結合して従来株と共通に効く物があるのだろう。

◆抗体カクテル療法「ロナプリーブ」、オミクロン株に「効力が低下」
https://digital.asahi.com/articles/ASPDK4WJNPDKULBJ007.html

◆ワクチン追加接種、オミクロン株に有効?不確実でも各国急ぐ3回目
https://digital.asahi.com/articles/ASPDK5R1KPDKULBJ015.html

VS.オミクロン 治療薬期待度ランキング2021年12月25日 12:04

VS.オミクロン 治療薬期待度ランキング
1 パクスロビド(ファイザー 飲み薬) 一番効きそう
2 モルヌピラビル(メルク 飲み薬) オミクロンでも効くはずだがもともと効果が弱そう
3 mRNAワクチン(ビオンテック/ファイザー、モデルナ) 感染阻止効果はかなり落ちるが、重症化防止はある程度効く
4 ロナプリーブ(抗体カクテル ロシュ) ほとんど効かない

 なので、オミクロン株軽症の際はパクスロピドをお勧めする。

 1)パクスロビド。プロテアーゼ阻害剤。細胞内でウイルスRNAの設計図を元につくられるウイルスたんぱく質はプラモデルの部品のようにつながって出て来る。これを切り離すカッターがプロテアーゼ(たんぱく質分解酵素)。パクスロビドはこのカッターにくっついてウイルスの組み立てを邪魔する。ウイルスごとに切るたんぱく質が違うため、カッターの形も違い、阻害剤は異なるウイルス間で転用できない。そのため、ウイルスごとに特化した薬がつくられ、活性が非常に高い。また、ウイルスの膜表面のたんぱく質が変異しやすいのに比べ、プロテアーゼは変異してしまうと本来の機能が果たせなくなり、ウイルスの増殖に支障が出るため、この薬が効かなくなるような変異は起きにくい。そのため、オミクロン株にもよく効く(はず)。
 2)モルヌピラビル。RNA合成酵素阻害剤。細胞内で、ウイルスのRNA合成酵素がRNAをつくるのを邪魔する。RNAの部品によく似た化合物で、RNA合成酵素が部品と間違えて使ってしまい、正常なRNAがつくれなくなる。レムデシビル、アビガンなども同じ。やはり、変異の影響を受けにくいはずだが、そもそもの効果に疑問符が付く。これら3つはいずれもインフルやエボラなど他のウイルス用に開発されていた薬の転用で、何にでも効くが切れ味はいまいち。モルヌピラビルも「入院・死亡リスクを約30%下げる」程度だと死亡率で有意差の出なかったレムデシビルと大差ない。
 3)mRNAワクチン。従来株のスパイクたんぱく質に対する抗体がスパイクたんぱく質の変異によってオミクロン株に結合しにくくなっていると考えられるが、変異していない場所に結合する抗体ががんばっているのだろう。
 4)ロナプリーブ。2種類の抗体を混ぜたものだが、効果が著しく落ちているということは、両方ともオミクロン株で大きく変異してしまった部位に結合する抗体なのだろう。なお、単体の抗体医薬ソトロビマブ(GSK)はそこそこ効くようdふぁ。

>>フランスは、22日、メルクの臨床試験の結果が当初期待していたほどではなかったとして発注をキャンセルし、代わりにファイザーの飲み薬を調達する方針を明らかにするなど、ヨーロッパでは対応が分かれています。
◆メルクのコロナ飲み薬 欧州で対応分かれる 厚労省あす承認審査
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211223/k10013401361000.html
>>ウイルスの増殖を抑える能力を示す「中和活性」がこれまでの変異ウイルスなどに比べて少なくとも1000分の1に低下したということです。
◆抗体カクテル療法 オミクロン株に効果期待できず 投与推奨せず
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211225/k10013403691000.html