機械翻訳の方がマシ?2021年09月23日 14:29

機械翻訳の方がマシ?
I've been called various bad names since I was a kid.

これを、ネットで無料のdeepl翻訳にかけると、

「私は子供の頃から様々な悪口を言われてきました」

 bad nameと言えば、私はBon Joviの「You give love a bad name」。
この場合のbad nameは、日本語でも悪名は名前ではないのと同じで、悪評の事。「悪い噂を流された」「悪口を言われた」が正しく、「悪い名前で呼ばれた」と書いたら大学入試では×です。
 AIの能力が高くなる事より、今の学生がAIでも処理できるような事すら自分の頭で考えられなくなっている事が問題だと、新井さんあたりが言ってた気がしますが。どうも英会話能力ばかり重視して、基本的な国語力やreadingの能力が衰退している気がします。
 写真は日系アメリカ人のインタビューで、「黄色いサルなどひどいあだ名で呼ばれた」などと言ったのをマイルドな表現に変えただけかもしれませんが。

国産でも不活化ワクチンでは期待薄2021年09月24日 14:10

国産でも不活化ワクチンでは期待薄
>>発病を阻止する有効性については「一定の有効性が期待できる結果が得られた」としているものの、具体的な数字は示していない。

 何十年も使われている季節性インフル用と同じ不活化ワクチンだから、かなり安全であることは期待できる。しかし、インフルでも分かる通り、不活化ワクチンはほとんど効かない。中国製の不活化ワクチンはmRNAワクチンやウイルスベクターワクチンに比べ、かなり効果が低いとされ、不人気。
 国産ワクチンは数万人規模で偽薬と発病率を比べるまっとうな臨床試験を端折るため、先行ワクチンとの比較で審査される方針だ。中国やインドの不活化ワクチンにまっとうな臨床試験データはないので、mRNAワクチンやベクターワクチンのファイザーやアストラゼネカなどのデータと比べることになるだろう。
 しかし、抗体のでき方を比較しただけで正しく評価できるかどうか疑問。mRNAワクチンやベクターワクチンはコロナウイルスのたんぱく質に対する抗体ができる「液性免疫」だけではない。ウイルスが感染した細胞に免疫細胞が襲いかかり、乗っ取られた細胞ごと殲滅する「細胞性免疫」も誘導されている。細胞性免疫も働く事がmRNAワクチンやベクターワクチンの強さの秘密ではないかという説もある。不活化ワクチンや塩野義の遺伝子組み換えたんぱくワクチンにはこの効果はない。

 ・液性免疫 体内に侵入したウイルスが壊れて、そのたんぱく質がばらまかれる。落ちているウイルスたんぱくを巡回している免疫細胞が拾い食い。「こんなよそ者が紛れ込んでいる」とウイルスたんぱくの回状を回すと、専用に攻撃する抗体が量産体制になる。
 ・細胞性免疫 ウイルスの感染を受けた細胞は、ウイルスのたんぱく質を作る工場として使役される。感染細胞は、細胞表面にウイルスのたんぱく質を目印の看板にして「こんなよそ者に乗っ取られた」と掲げる。すると、その目印に特化した免疫細胞が作られ、襲いかかり、感染細胞ごと殲滅する。

◆KMバイオが最終段階治験 コロナワクチン、来月にも
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15051308.html

◆KMバイオ、コロナワクチン10月最終治験 22年度実用化
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC182CE0Y1A910C2000000/

◆ワクチン接種をためらっている人に朗報「KMバイオロジクス」が国産新型コロナワクチンの実用化を1年前倒し
https://maonline.jp/articles/kmbiologics_vaccine20210923

◆国産ワクチン ズルはよくない
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/09/21/9425664

◆ズルでパスの国産ワクチン打ちたい人いる? 日本のワクチンの将来のため無償で実験台になる崇高な方々?
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/07/13/9397649

寿司屋で酒を2021年09月25日 20:15

寿司屋で酒を
 緊急事態宣言発令前夜に行ったなじみの寿司屋がコソッと酒を出しているので行ってきた。そう言えば、禁酒法時代のようにこそこそビールや日本酒を出していた焼き鳥屋は次に行ったら提供をやめていた。誰かに告げ口されたのだろうか。いやな時代だ。

◆禁酒法の前に
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/07/12/9397327

◆禁酒法時代かっ! 注文は無言で
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/08/10/9408096

◆酒を出し続ける店を応援する 大規模パーティを開く人達のお願いを聞く義理はない
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/07/16/9398631

◆今回は飲めた
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/07/24/9401274

クイズ 70歳以上の人口増加数 > 65歳以上の人口増加数 これって矛盾してるか?2021年09月26日 14:22

Quiz 70歳以上の人口増 > 65歳以上の人口増 矛盾してるか?
 総務省によると、65歳以上の人口は前年より22万人増えて3640万人。70歳以上の人口は前年より61万人増えて2852万人。「(70歳以上を含む)65歳以上が22万人しか増えてないのに、70歳以上が61万人増えるのは矛盾しているのではないか?」と質問された。このナゾを小学生にも分かるように説明できる?

◆高齢者の人口
https://www.stat.go.jp/data/topics/topi1291.html

コロナ"治療薬"なら日本企業でも可能だろうが2021年09月27日 12:51

コロナ"治療薬"なら日本企業でも可能だろうが
 メルクのモルヌピラビルは元はインフル用とのこと。アビガンもレムデシビルなどそうだが、流用はイマイチというか、時間がかかってもやはりそのウイルス専用の抗ウイルス薬を作らないとダメだではないかと。
 抗体医薬は割と楽に開発できるがバカ高いという欠点の他、抗体の性質上、飲み薬にはできないという問題がある。点滴できる設備が必要。それで、経口投与、腸から吸収できる人口化合物の抗ウイルス薬が期待されてるわけだが。健康な人を数万人集めて、病気になるのを防げるかどうかをみるワクチンに比べれば(ファイザーの治験では2万人に偽薬を接種して発病したのはたった162人)、治療薬は数百人規模の患者を集めれば検証できるので、国内製薬企業でも開発できるお手頃感がある。しかし、コロナやインフルのように、何もしなくても99%ぐらいは勝手に治ってしまう病気で治療薬の効果を確かめるのは非常に困難だ。治療しなければ100%死に至るエイズの場合、死ななくなるから効果は明らか。また、C型肝炎のようにウイルスが肝臓に居座って、自然には絶対いなくならない病気なら、99%の感染者でウイルスが消える薬は特効薬と言える。
 タミフルの場合、「発熱から72時間以内に飲んで、症状がなくなるまでの期間が5日から4日にたった1日間縮まるだけ」と反対派に酷評された。それでも承認されたのは高病原性鳥インフルエンザのパンデミックを恐れたからだ。高病原性鳥インフルエンザは人にめったに感染しないが、感染すると非常に致死率が高い。臨床試験ではないので厳密性に欠けるが、早くタミフルを飲んだ人ほど死亡率が下がるというゆるいデータがある。季節性インフルの場合、健康な人なら72時間もすれば抗体が増えてきて、放っておいてもウイルスが減る。新型コロナウイルスも同様。おそらく、統計的に意味のある差が見られるのは、入院期間が短くなるというデータぐらいで、死亡率が下がるというデータは数百人程度では無理だろう。

◆軽症者が自宅で使える「コロナ飲み薬」開発大詰め…米、年内にも実用化
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20210913-OYT1T50207/

◆飲み薬のスピード開発、コロナ収束のカギ 世界が注視
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC107TD0Q1A910C2000000/

◆コロナ飲み薬、年内にも実用化 軽症者治療の切り札に
メルクやファイザー、治験最終段階
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1744F0X10C21A9000000/

◆国産ワクチン ズルはよくない
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/09/21/9425664

◆ズルでパスの国産ワクチン打ちたい人いる? 日本のワクチンの将来のため無償で実験台になる崇高な方々?
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/07/13/9397649

◆国産でも不活化ワクチンでは期待薄
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/09/24/9426569

答 1年で69以下の人口は111万減り、70以上は61万増えた2021年09月27日 20:47

答 1年で69以下の人口は111万減り、70以上は61万増えた
 65歳以上は前年の3618万人から3640万人に増えている。70歳以上は前年の2791万人から2852万人に増えている。65歳以上の人口から70歳以上の人口を引くと、65~69歳の人口で、昨年の827万人から788万人になり、39万人減っている。65~69歳の人口が減っていれば矛盾しない。何故減るのか。増える要素は、64歳の人が65歳になること。減る要素は、69歳の人が70歳になる事と死亡。例えば、今年65歳になった人が100万人、70歳になった人は120万人とすれば差し引き20万人。さらに19万人が死亡していれば、合算で39万人減る。一方、70歳以上の死亡者が59万人とすれば、差し引き61万人増える。
 つまり、
70歳以上の人口増 = 69歳から70歳になる人(120万) - 70歳以上の死亡者(59万)
65歳以上の人口増 = 64歳から65歳になる人(100万) - 65歳以上の死亡者(78万)

という風な感じで説明しておいた。
 ちなみに、69歳から70歳になる人と64歳から65歳になる人の人数は同じで、65~69歳の死亡者が39万人、逆に、死亡者は0で69歳から70歳になる人は139万人、64歳から65歳になる人は100万人としても計算は合う)
 さて、総務省の表から計算すると、昨年からの1年間で、0-15歳は22万人、15-64歳は50万人、65-69歳は39万人ずつそれぞれ減っている。これに対し、70代は15万人、80代は31万人、90代は15万人増えている。100歳以上は増減なし。トータルすると、1年で69歳以下の人口は111万人減り、70歳以上は61万人増えている

◆クイズ 70歳以上の人口増加数 > 65歳以上の人口増加数 これって矛盾してるか?
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/09/26/9427161

マブマブ,舌かみそうなコロナ薬,命名の意味は2021年09月28日 12:55

マブマブ,舌かみそうなコロナ薬の意味は
カシリビマブ、イムデビマブ、ソトロビマブ。何で覚えにくい名前ばかりなのかと質問された。薬には一般名と商品名があって、一般名は主成分の化合物名なので、堅苦しい名前が付く。抗体医薬でも、がん免疫療法のキイトルーダやオプジーボ、乳がん・胃がんなどの治療薬ハーセプチンなど、古代神話の怪物やアニメのヒーローメカみたいな覚えやすい商品名。でも、一般名は、ペムブロリズマブ、ニボルマブ、トラスツズマブ。
 マブ(mab)というのはモノクローナル抗体(monoclonal antibody)の事で、抗体医薬には基本この語尾が付く。
 mabの直前のアルファベットは、その抗体がどの動物由来かを示す。
uは100%人間(human)、zuはほぼ人間に近い(humanized)、xi(キメラ 人とマウスなどが混ざっている)、i(サル)、o(マウス)などと決まっている。
 そして、そのさらに前のアルファベットは抗体医薬の攻撃対象のたんぱく質を表す。最近承認されたコロナ治療薬のようにウイルスのたんぱく質に対する抗体だったらviralのvi。抗腫瘍抗体だったらtumorのtu。
 ハーセプチンのTrastuzumabは、腫瘍(がん細胞)のたんぱく質を攻撃する大部分ヒト化された抗体だと分かる。キイトルーダのPembrolizumabやオプジーボのNivolumabのl、liは免疫に関連するたんぱく質を攻撃するという意味。
 阪大が開発したリウマチ薬で新型コロナウイルス感染の重症化防止にも使われるアクテムラ(Tocilizumab)も同様、免疫に関係するたんぱく質(サイトカインIL6受容体)に対するヒト化された抗体。

◆コロナ軽症用二つ目の治療薬「ソトロビマブ」を特例承認 厚労省
https://digital.asahi.com/articles/ASP9W4DW9P9WULBJ003.html

◆新なコロナ薬 なぜ抗体薬ばかりか
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/09/07/9420500

◆コロナ"治療薬"なら日本企業でも可能だろうが
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/09/27/9427442

開成初の首相だそうです2021年09月29日 16:38

御三家では、麻布の橋本龍太郎、福田康夫についで3人目。なお、ノーベル賞は灘出身の野依博士がいますが、御三家はまだ。
「次こそは」と開成が盛り上がっているという噂は何年前から知ってたが。麴町中だとは知らなかった。叔父、妹といとこ2人の母校です。

カリコのノーベル当確に? 5月指摘と同じ事をネイチャーが書いている2021年09月29日 18:01

カリコのノーベル当確に? 4カ月前の指摘と同じ事をネイチャーが書いている
 5月に、mRNAワクチン開発で立役者としてメディアが持てはやすカタリン・カリコ博士のノーベル賞当確は盤石ではないと書いた。今月のネイチャーがほぼ同じような研究者の意見に言及している。

>英科学誌ネイチャーは先日、mRNAワクチンの特集を組んだ。2人について「ワクチンの成功に不可欠であるかどうかについては、意見が分かれている」としつつ、
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15057840.html

 mRNAは生物の体内に無数にあり、たんぱく質の設計図として利用されている。人為的に合成したmRNAを体外から入れて、体内で目的のたんぱく質を作らせるのがmRNA医薬品。コロナワクチンの場合は、新型コロナウイルスのたんぱく質をmRNAに作らせて、免疫システムに倒すべき敵として記憶させる使い方だ。通常のmRNAをそのまま入れると、炎症が起き、mRNAが働く前に破壊されて機能しない。しかし、mRNAに人為的な細工を加えると炎症が抑えられ、たんぱく質も効率よく作られる。というのがカリコ博士の発見。この特許はカリコ博士が所属する独ビオンテックだけでなく、ライバルのモデルナも莫大な特許料を払って使っている。ただし、特許はアメリカの大学に召し上げられてしまっているので、カリコ博士は特許料を受け取っているかどうか分からないが。ところが、数カ月前。以前からmRNA医薬品をやっている日本の研究者が「天然のmRNAのままでは医薬品やワクチンを作れないかというとそんなことは全然ない」と言ってるのを聞いたのだ。だったら、カリコ博士の特許使用権がなくても、どこの国のどのメーカーでもmRNAワクチン、作れるんじゃないかと考えた。カリコ博士の発見がなければmRNAワクチンを実用化できなかったというのは、世界中のメディアがファイザーやモデルナのプロパガンダにまんまと乗せられているのでは。
 となれば、ノーベル賞は微妙。少なくとも、カリコ博士の技術が必須なのかどうか、科学的に決着が付くまで出すのをためらうのではないかと。
 結果論として必須でなくても、とりあえず、手っ取り早く実用化するのに貢献したという名目で出せるかもしれない。そうだとすると、また、医学ではなく、化学賞になってしまうかもしれないが。
 具体的にどういう技術かというと、
mRNAは、A(アデノシン)、G(グアノシン)、U(ウリジン)、C(シチジン)という4つの部品の並び方(配列)で、たんぱく質の設計図を暗号化している。このうちのウリジンをシュードウリジンという類似化合物に置き換える。すると、mRNAが体内で分解されにくくなり、たんぱく質が効率的にできる。このように手を加えたmRNAを修飾mRNA(modified mRNA)と言う。ちなみに、モデルナの社名はこのmodified RNAからきている。
 自然界に存在するmRNAのままでは、配列だけ目新しくしても特許がとれない。そこで、特許を取るため、あえて人為的な手を加えた修飾mRNAを製品にするという製薬メーカーの都合があるんだそうだ。
 実用化されたmRNAワクチンは脂質の膜で包まれているのだが、この膜の技術が発達し、「包んでしまえば、素のmRNAでも修飾mRNAでもどっちでもよくなったのか」、そもそも包みは関係なく、「mRNAを純度高くきれいにすれば大丈夫だったのか」。その辺も知りたいところだ。

◆The tangled history of mRNA vaccines
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02483-w

◆コロナワクチンの母 ノーベル賞に死角あり
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/05/27/9381967

最寄りの酒を出し続ける店2021年09月30日 18:30

最寄りの酒を出し続ける店
 禁酒法時代もひとまず終わり。以前に行った深夜まで酒を出す居酒屋のチェーンが近くにもあった。

◆酒を出し続ける店を応援する 大規模パーティを開く人達のお願いを聞く義理はない
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/07/16/9398631

◆禁酒法時代かっ! 注文は無言で
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/08/10/9408096

◆寿司屋で酒を
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/09/25/9426980

◆今回は飲めた
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/07/24/9401274

◆禁酒法の前に
https://kajiyan.asablo.jp/blog/2021/07/12/9397327