再感染0.65% 鵜呑みにできない デンマーク調査 ― 2021年03月27日 12:59
第1波(3-5月)でPCR陽性だった1万1068人中、第2波(9-12月)で陽性になった人は72人(0.65%)。第1波で陰性51万4271人中1万6189人(3.27%)が第2波で陽性になったのと比較すると、1回目の感染による感染防御効果は80%とのこと。意外に低い感じだが、0.65%が本当に再感染なのかどうかなど問題点がいくつかある
1)第1波のPCR検査陽性者では半分近い偽陽性(約5200人 45%)がいた可能性がある。第2波で陽性になった72人は既感染者ではなく偽陽性だったかもしれない。
2)人口の70%が1人当たり2.7回ほどPCRを受けているが、全員検査ではない。第1波で陽性だった人は疑わしい症状が出たなどよほどの事がなければ2回目の検査を受けないのではないか。2回目の検査で再感染率が高めになる可能性がある。
3)抗体のデータがない。仮に、72人が再感染だとして、(a)1回目の感染で抗体ができなかったのか、(b)抗体が一度はできたが消えてしまったのか、(c)抗体が残っていたにも関わらず再感染したのか、区別がつかない。
65歳以上ではこの防御効果が45%に落ちるから、高齢者は既感染でもワクチンを打つべきと推奨しているが、(a)、(b)、あるいは、1)なら、抗体検査をして抗体のない人だけ接種するべきだろう。(c)だったらそもそもその人にワクチンの効果があるのかどうか疑問だが。
◆ランセット
Assessment of protection against reinfection with SARS-CoV-2 among 4 million PCR-tested individuals in Denmark in 2020: a population-level observational study
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33743221/
◆デンマーク調査、コロナ再感染率は半年後0.65% 高齢者にリスク
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-reinfection-idJPKBN2BA0XX
1)第1波のPCR検査陽性者では半分近い偽陽性(約5200人 45%)がいた可能性がある。第2波で陽性になった72人は既感染者ではなく偽陽性だったかもしれない。
2)人口の70%が1人当たり2.7回ほどPCRを受けているが、全員検査ではない。第1波で陽性だった人は疑わしい症状が出たなどよほどの事がなければ2回目の検査を受けないのではないか。2回目の検査で再感染率が高めになる可能性がある。
3)抗体のデータがない。仮に、72人が再感染だとして、(a)1回目の感染で抗体ができなかったのか、(b)抗体が一度はできたが消えてしまったのか、(c)抗体が残っていたにも関わらず再感染したのか、区別がつかない。
65歳以上ではこの防御効果が45%に落ちるから、高齢者は既感染でもワクチンを打つべきと推奨しているが、(a)、(b)、あるいは、1)なら、抗体検査をして抗体のない人だけ接種するべきだろう。(c)だったらそもそもその人にワクチンの効果があるのかどうか疑問だが。
◆ランセット
Assessment of protection against reinfection with SARS-CoV-2 among 4 million PCR-tested individuals in Denmark in 2020: a population-level observational study
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33743221/
◆デンマーク調査、コロナ再感染率は半年後0.65% 高齢者にリスク
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-reinfection-idJPKBN2BA0XX
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