唯一の教訓は新型コロナから何も学ぶな 次期パンデミックに向け2021年03月16日 14:17

 まだ気が早いが、次の新たなるパンデミックに備えて、唯一教訓にするべき事は「今回の新型コロナウイルスの教訓からは何も学ぶな」だと思う。特に成功体験。初期の新型コロナウイルス対策の大失敗は、SARSウイルスとの性質の違いを理解しないまま、SARSの成功体験から同じようにすれば封じ込められると考えたことだ。また、全国一斉一律休校という疫学的にみればまったく無意味とやる前から分かっている政策を強行したのも、インフルでは学級閉鎖や休校に一定の効果があるから、専門家に相談もせず、素人考えでやってしまったのだろう。次のパンデミックがどんな特徴を持つ病原体か分からない。今回は失敗したこと、例えば、一斉休校が逆に非常に効果が期待できるのに、新型コロナウイルスで愚策だと叩かれたのがトラウマになってやらないかもしれない。今のところ大成功しているmRNAワクチンは、効果が極めて高いのに危険性はほとんどないというこれまでのワクチンの概念を覆す夢の技術なのかもしれないが、今回はたまたまうまくいっただけで、次の感染症でも同じと安易にやったら、まったく効かなかったり、重い副反応が出まくるかもしれない。過去の感染症と違うどのような性質を持つのか早く見極めることが先決。成功からも失敗からも学ぶな。それが私の意見だ。
 と、書いたら、中学の時の理科の先生から、「最後の結論が違う」とダメ出しが。しかし、政治家やそのほかの人たちには、先人の行いを真似したり、パクル事が学ぶ事だと思っているかのごときが多いので。なぜ失敗したのか、どうして成功したのか、分析し、新たな病原体はどう違うのか理解し、過去の事例をどう応用すればいいか自分の頭で考えて適用できるならばいいが。