誰か先に使うのを待つチキンレース コロナワクチン2020年12月15日 17:29

誰かが先に使うのを待つチキンレース コロナワクチン
 いまや、日本は、医師・学者を含め国民がワクチン歓迎派とワクチン慎重派に分かれている。この記事が歓迎派から叩かれているようだ。で、私はこれまでの言動通り慎重派だが、しかし、結構楽観している材料もある。

1)非常に重い後遺症が残るような副作用(死亡含む)の発生はおそらく10万人に1人か100万人に1人ぐらいだろう。年末ジャンボ宝くじの1等賞が当たるよりはちょっと高いぐらい(10~100倍程度)。よほど運が悪いとしか。
2)mRNAワクチンやDNAワクチンは、一種の遺伝子治療と言えるが、人間のDNAの中に遺伝子を組み込んでしまう場合と違い、細胞の中に入って一過性に特定のウイルスたんぱくを作らせるだけで、消えてしまう。長期にわたって悪影響を及ぼす可能性は低そう。
 ただ、これまでの研究結果を見ていると、mRNAワクチンなどの新技術はワクチンが免疫を刺激して誘導する作用が非常に強いようだ。下手すると、実際に新型コロナウイルスに感染した時よりも強いかもしれないぐらい。従って、アナフィラキシーショックに加え、自己免疫疾患(ギランバレー症候群やSLEのような)の引き金になる恐れがあるのではないかと。
 有効性試験がこんなに早くできた理由は、一つは、米国では毎日人口の0.1%が新規感染報告がある勢いだという事。実際の感染者は報告数の数倍だろうから、1万人ぐらい被験者を集めれば、1カ月ぐらいで1000人ぐらいの感染者が出るわけだ。それでも、それらの感染者のうち、実際に発病した人数は160人ぐらいだったが、mRNAワクチンの効果が予想外に強く、患者数は偽薬群162人に対しワクチン群8人ぐらいと圧倒的な差が出たので、少人数でも統計的に差があると言えた。これが160:90とかだと微妙で、緊急承認できなかったのではないかと。
 で、どうするかといえば、私は数千万人が使って、1年ぐらいが過ぎるまで、使う気はない。お互いに見合って誰かが使ってみるのを待つチキンレースのような。

◆新型コロナワクチン「私は当面、打たない」 その理由は
https://digital.asahi.com/articles/ASNDC4TZLNDBPLBJ002.html

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