マスク義務化 世の風潮に燃料を注ぐのは感心できない2020年02月29日 13:31

2009年新型インフルが流行った時、大阪にいたが、隣の部に行くと全員マスクをしているので、うちの次長が「何やってるんですか」とからかうと、上を指さして、騒ぐなというジェスチャー。当時、その部にはチャウシェスクみたいな伝説の部長がいて、マスク義務化を厳命したそうだ。
 ところが、いつからか知らないが、最近、東京の社内でも中枢部のフロアはマスク着用義務化になったと聞いたので、見に行ったら、ホントに全員付けてた。あごの下に付けていたり、はずして電話したり、かなり適当。それに社食では付けてないし。しかたがないので、これからは向こうに行く時だけ、マスクを付けようかと。ほかもそうなのかね。マスクを求めて、高齢者が寒い中、早朝から行列したり、手術現場や花粉症の人など本当に必要な所への供給が逼迫したり、そういう風潮に燃料を注ぐようなことをするのはあまり感心しない。
 さて、これまで、感染してない人がマスクを付けても感染予防効果はないが、感染者がマスクを付ければ周りに感染を広げない効果はあると思っていた。しかし、今回の騒動で、改めて見てみると、そのような効果すら、まともな疫学データがないようだ。科学研究による裏付けという観点からは、マスクにはほぼ気休め効果しかないと言えるだろう。論理的にはマスクは飛沫感染の低減効果があるはずだが、医学生物学では、理屈ではうまくいくはずの事が実地ではことごとく失敗とというのは少しも珍しくない。
 それを意識してからというもの、朝のラッシュ時間帯、満員電車の中で、マスクをして咳き込んでいる人間を見ると、頭に来るようになった。「おまえ、会社休めや」。休まれたら、会社が危機に陥る人間なんて、納期直前のアニメーターぐらいしかいない。それだって、間に合わなければ総集編を流せばいいんだから。てか、東京MXなんて、ワンクールの途中の7話目ぐらいから、1話に戻って再放送してるのが1シーズンに2、3作品はある。
 大体、今時、マスクをして咳き込んでたら、会社でも白い目で見られるだろうと思うのだが。部長だろうが、社長だろうが、2、3日休まれたって誰も困りません。必ず代わりがいる。