騒ぎすぎ,新インフル騒動を忘れたのか,が医師らの本音2020年02月07日 12:37

concorde
新型肺炎 「症状、少し重いインフル」「抗HIV薬使った」 国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師
https://mainichi.jp/articles/20200206/ddm/041/040/073000c
 この記事は医者の正直な本音を初めてメジャーなメディアで見た気がする。
先週、元記者のフリー科学ジャーナリストに会った。医師たちと話すと「新型コロナウイルスなんてそれほどでもないのに騒ぎすぎ。新型インフルの時の大騒動をもう忘れたのか」と口々に言ってるそうだ。
 私もその意見に賛成で、自己責任のみで自由に書けるブログには本心を書く。では、大きな力と責任を伴うマスメディアでその通り書けるかと言われれば、無理。まだ証拠がないからだ。この記事の医師だって非常に遠回しに本音を言っている。
 それに、マスメディアでは新人記者時代、「小さな事を騒ぎすぎて責められる事はないが、大きな事を騒がなかったらメチャメチャ怒られる」という習性をたたき込まれる。騒がないのは不可能。
 現場の医師には長年の経験からの相場観がある。長年医師の話を聞いてきた科学ジャーナリストにもある。栄養状態のいい健康な大人にとってはほとんど脅威ではないだろう。無症状の不顕性感染も多く、症状が軽くて気づかないケースも結構あると思う。熱が出ても脱水状態にならないように水分をよく取って、暖かくして寝てれば治るだろう。
 「喉の痛みと鼻水の症状が出た。2日後に悪寒、37.1度の微熱。6日間ほど微熱が続き、今は軽快」というのは、インフルで39度、40度の熱に苦しんだ経験からすると「少し重いインフル」はちょっと大げさではと思うが、そもそもインフルもごく軽いカゼのような症状が意外に多いのだろう。この医師は肺炎を起こす確率が若干インフルより高いと見ているのではないか。
 もっとはっきり本音を報道するためには証拠集めが重要。例えば、例のクルーズ船でウイルス検査を徹底的にやって感染者の症状の内訳を出す。仮に、3700人中、1000人が感染していたとして、全く症状なし40%、ちょっとのどがはれる、微熱など軽微が35%、高熱や肺炎の兆候などはっきりした症状は25%、重症化例なし。とまあ、こんな具合に出れば、チョッとこわいカゼぐらいということになる。カゼは万病の元。肺炎で死ぬお年寄りもいるんだから、侮ってはいけないが。
 フィリピンで死亡した男性は40代だし、セブ島に来るぐらいだから、食うや食わずって事はないだろう。抵抗力が弱くなるような持病がなかったかなどの情報がほしい。香港で亡くなった30代男性は糖尿病だったという情報がある。