実家被害 「停電」15分(自力復旧)と車庫シャッタ停止(継続中)2019年10月13日 16:37

 連休中、東京の実家に甥っ子などと宿泊。12日夜に多摩川の氾濫警報が出ていたが、さすがにここら辺まで水浸しになったら東京壊滅だ。夜7時ごろ、突然、実家の中のすべての明かりが消えた。「ついに来たか」と。向かいの家の電気は点いていたが、「電線が切れると、すぐ近くの家は大丈夫でもそこだけ停電になる事がある」という意見も。だが、隣も明かりが点いている。これは実家だけの個別の理由によるものの気がする。
 実家に電気を供給している大元の線が切れていたら、素人にはどうにもできない。とりあえず、ブレイカーの場所を聞き、電話の子機の明かりで照らすと、どうも主電源のブレイカーが落ちているようだ。入れると、一瞬、火花が散るような感じがした。これは、たぶん、家まで電気は来ているのだ。
 アイロンのような電力を大量に使う物をたくさん動かしたわけではない。ならば、考えられる可能性は、家の中で配線のどこかにショート(短絡)が起きた。ブレイカーに小さいスイッチがたくさんあるのは、配線系統をいくつかに分けてリスク分散をしているのだろうから、後は、14個の子スイッチを1個1個上げたり下げたりして試していけばいい。そうやって、各部屋の電灯や冷蔵庫、エアコンなどが復活した。ダメになっている配線系統が家のどこに電気を供給しているのかは謎のままだったが。
 「甥っ子か私かどっちかがいなければとても復活できなかったろうな」と言ったら、「君たちのように知識がある人間じゃないとできないって事か」と少し腹を立てられたが、違う。文系の人がよくカン違いしているが、「科学する心」とは知識ではない。想像力と論理的に考える力だ。例えば、ブレイカーがどういう風な仕組みか習った事はない。だが、「科学する心」がある者は、知識がなくても、いじっているうちに、たぶんこうなっているだろうと分かってしまうのだ。初めて見た機械でマニュアルがなくても触っているうちに何となく使えてしまうのは、もし自分がこういう物を作るとしたらこういう使い勝手にするだろうなと想像できるから。なぜなら、わざと使いにくく設計する技術者なんていないから、「こうなっててくれるといいな」と思うようにできてるはずなのだ。
 夜が明け、台風が去り、車で出かけようとしたら、車庫の電動シャッターが上がらなかった。
「ここかあ!」。
 台風は関係ないかもしれない。老朽化でシャッターの電源部分で配線にショートが起きただけかも。シャッター会社の緊急修理受付に電話したら、お掛け直しください5回の後、お待ちくださいになって10人待ち以上。つながるまで40分かかった。もちろん、修理は今日中には来ない。