豊洲おさかな図鑑-今日も寿司大に行ってきました(4) アイナメ(鮎魚女)飯泥棒みたいな二つ名 カサゴ目アイナメ科アイナメ属2025年03月11日 20:33

豊洲おさかな図鑑-今日も寿司大に行ってきました(4) アイナメ(鮎魚女)飯泥棒みたいな二つ名 カサゴ目アイナメ科アイナメ属
 鮎並、愛魚女、愛な女、相嘗。漢字の書き方がいろいろある。「鮎に似ているから」、「鮎のように縄張りの主張が強いから」など語源も諸説ある。
 それだけではない。初めて大阪に転勤したとき、標準和名のアイナメは東京の呼び方で、関西ではアブラメと言うと知った。油を塗ったように光っている油魚から来ているらしい。
 検索すると、油子(アブラコ、アブラッコ)、アブシン、根魚(ネウオ、ネウ)、ポン、シジュウ、シジョウ、シンジョ(寝所)、ツムギ、エイナ、アイナ、モズ、ヤスリなど無数の呼び名が出てくる。
 広島ではモミダネウシナイ(籾種失い)と、もはや何の名前なのかわからないものもある。来年の苗を作るために残さなければならない種もみを売ってでも求めたからという説。種もみまで食べてしまうほどうまいからという説もある。岐阜県飛驒地方の「めしどろぼ漬」みたいな由来だ。福島県檜枝岐村のそば粉を使った甘味「はっとう」(庶民は御法度の意)など美味を大げさに言った命名は多い。
 ちなみに、食用の魚はほとんどすべてスズキ目という分類法もあり、その場合はカサゴ目ではなく、スズキ目カサゴ亜目になる。

◆今日の会話
店員「カジさん、頻度多くありません」
自分「でも、築地のころは、月に3、4回来たこともあったじゃないですか」
店長「カジさん、毎度」
自分「いま、来過ぎって言われましたよ」
店員「ちょっと待って。来過ぎとは言ってないですよ」
店長「カジさん! 来過ぎっ!」
自分「いや、なかなか本音は言えないだろうから、建前の裏にある気持ちを翻訳しただけですよ」

◆今日の20貫
宮城のアイナメ、石川のイワシ、ヒラメ、銚子のサワラ、佐島のタコ、鹿児島のカンパチ、宮崎のカスゴダイ昆布〆、富津のクロムツ、千葉の石鯛、コハダ、真鯛、茨城スミクイウオ、伊豆の金目鯛、北海道ホッキ貝、シラウオ、茨城いくら、サワラ醬油、北海道のバフンウニ、三宅島の中トロ、車海老

その他

お通し チヌ(黒鯛)
卵焼き
赤貝の肝、帆立ワタ(貝柱付き)

中落ち巻き

◆今日の酒

福島笹正宗純米吟醸、埼玉五十嵐

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