KRAFTWERKクラフトヴェルクをクラフトワークと呼ぶのもう止めない2024年06月09日 10:45

KRAFTWERKクラフトヴェルクをクラフトワークと呼ぶのもう止めない
NHKラジオ第一放送の木曜11時台を聞いていたら、六角精児が「来週はドイツ特集。来日記念クラフトワーク特集」と言ってた。
NHKに電話してしまった。
KRAFTWERK(クラフトヴェルク)とはドイツ語で発電所という意味のバンド名。
英語に訳すならパワープラントかパワーステーションになる。
ところが、なぜか日本語や英語ではクラフトワーク(CRAFTWORK)と言う。クラフトワーク(CRAFTWORK)は英語でも日本語でも(手)工芸品という意味。
KRAFTWERK(クラフトヴェルク)とは全く違う。
kraft → craft werk → work
似たような発音だからいいだろうみたいな音楽業界やアメリカ人のいい加減さを感じる。
これを漢字で例えると、日本の「手紙」というグループを中国語に訳す場合。日本語の手は中国語で手、日本語の紙は中国語で纸と書く。意味も同じだろう。だからといって、日本の「手紙」をそのまま「手纸」と訳したら、中国語でトイレットペーパーという意味のグループ名になってしまう。
「休憩室」というバンド名を休憩はrest、室はroomだから、restroomと訳したら、英語でトイレという意味のバンド名になってしまう。
Michael Jacksonを日本人が聞くとマイコーだから、舞妓ジャクソンでいいやとか、punk upはパン粉でぐらい雑。もはや、大谷の元の名前はdecoyなのでデコピンにするっていう個人の飼い犬レベルだから許される適当さだ。
まあ、これが民放の音楽特集なら聞き流すけど、「NHK」が「ドイツ特集」をやるなら、ドイツの正式名で呼ぶべき。せめて六角精児が「本当はクラフトヴェルクなんですけどね」と一言説明するべき。
外国名をカタカナで呼ぶときはなるべくその外国の母国語に近くするのが日本流。欧米人は外国人でも自国流に呼ぶ。
だからか、イギリス人のピーター・バラカンはKRAFTWERKをクラフトウェルクと英語風に呼んでいた。これは欧米の流儀としては正しい。
昔のローマ教皇をアメリカ人はジョン・ポール・theセカンドと呼んでも、日本人はイタリア式にヨハネ・パウロ2世と呼ぶ。ミハエル・シューマッハ-もアメリカ式にマイケルとは呼ばない。ポルシェもポーシャとは呼ばない。
ファッション業界で、エルメスをアメリカ式にハーミーズとは呼ばないし、サンローランをセイントローンとは呼ばない。
なぜ、ドイツのバンド名だけアメリカ人のマネをするのか。
そのくせ、元ジェネシスのピーター・ゲイブリエルはイギリス人なのに、大天使みたいにガブリエルとヘブライ語読みをする。アメリカ式ならゲイブリオだ。
音楽業界は意味不明すぎる。
さて、6/13のドイツ特集では何と言うか。1視聴者の批判なんて無視するだろうね。

*ちなみに、手工芸品を意味する英語のCRAFTWORK(クラフトワーク)はgoogleさんに聞くとドイツ語訳ではKunsthandwerk(コンスタントヴェルク)。