コロナ感染者がワクチン接種する根拠 感染では不十分な抗体2022年02月22日 14:05

コロナ感染者がワクチン接種する根拠 感染では不十分な抗体
 コロナに感染した同僚や感染した家族を持つ人から「感染したからワクチンを打たなくてもいいのではないか」という質問をよく受ける。「既感染回復者の血液よりワクチンでできる抗体の濃度の方が高い」「感染でできた抗体よりワクチンの抗体の方が濃度が維持される期間が長い」といった内外のデータを話し、感染から回復直後であれば抗体価は高いがやがて落ちてくるので折を見て打った方がいいと助言している。
 さて、この論文。オミクロン株の感染者を、「以前に新型コロナに感染しいていたかどうか」「ワクチン未接種か接種済みか」の組み合わせで4通りに分けて分析。以前のコロナとオミクロン株の2回感染している人(グループC)やオミクロン株のみの感染だがワクチン接種済みの人(グループA)は、いろいろな株に対して十分な抗体があるが、オミクロンのみ1回の感染でワクチンを未接種(グループB)だと抗体が十分でないという結果。つまり、ワクチンを接種しない場合、1回のコロナ感染では抗体が不十分で、複数回コロナに感染しないと抗体が十分にならない結果。ワクチン+1回の感染で複数回感染並みの抗体が得られるという事だ。
 新型コロナ以前、その病気に実際にかかるのが最強のワクチンであり、ワクチンでできる獲得免疫は自然感染より弱いのが常識だとずっと信じてきた。mRNAワクチンはワクチンの常識を覆すワクチンだ。免疫学のプロにとっても驚きのようだ。

◆ワクチン接種とウイルス感染による抗体の産生の違い
https://www.facebook.com/groups/561855477920977/permalink/1135342267238959/

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://kajiyan.asablo.jp/blog/2022/02/22/9466478/tb