コロナ飲み薬は死亡率を下げない 入院や死亡のリスク89%減と言うが ― 2022年02月14日 12:35
ファイザーやメルクの新型コロナウイルス飲み薬で「入院や死亡のリスクを89%低下させる効果がみられた」と報じられている。素直にみると、入院リスクや死亡リスクがそれぞれ下がったと誤解する。しかし、私の知る限り、新型コロナウイルスの治療薬で、臨床試験により死亡率が下がると統計的に証明されたものはない。死亡率が低すぎて有意な差が出ないのだ。そこで、メルクなどの臨床試験では、入院件数と死亡件数を足した総数で偽薬との差を見ている。つまり、「入院や死亡のリスクを89%低下させる」の意味は、「入院∪死亡」(入院+死亡)のリスクが下がったということ。死亡率(単体)を下げるかどうかは分からない。でも、ほとんどの人が誤解してるんだろうね。
入院∪死亡=①入院して助かった人+②入院して死亡した人+③入院せずに死亡した人 ですが、①が圧倒的に多いのだ。
◆ファイザー 開発中のコロナ飲み薬“入院や死亡リスク89%減”
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211215/k10013389441000.html
入院∪死亡=①入院して助かった人+②入院して死亡した人+③入院せずに死亡した人 ですが、①が圧倒的に多いのだ。
◆ファイザー 開発中のコロナ飲み薬“入院や死亡リスク89%減”
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211215/k10013389441000.html
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