科学者が反抗的なのは官僚が死に体だから2021年06月04日 12:47

科学者が反抗的なのは官僚が死に体だから
専門家、識者による諮問会議なんてものは、あらかじめ官僚が方向性や結論を設定し、その台本に従って御用学者や御用文化人が発言して、お墨付きを与える。そういうもだった。ところが、菅官房長官、杉田官房副長官が人事で脅して官僚を自分の頭では何も考えないロボット化する政策を長く続けたため、台本を書く調整役として全く機能しなくなった。その結果、表面的には、学者たちが好き放題、思ったことを言うようになってしまったかのように見える。以前、西村大臣が唐突に専門家会議の改組をしたが、あれなんか結果を見ると、一番官邸に都合の悪い事を言って目障りな西浦さんを排除したかっただけなんじゃないかと。その西浦さんが実は官邸に逆らうことにビビっていて恐る恐るやっていたというのは意外だったが。>>「医療崩壊が起きて多くの死者が出ることを防ぐために、医療者として発言したことは後悔していません。でも、そこで傷を負う覚悟が必要なのは、やはりおかしいと思うのです」
 尾身さんの言動は後で非難されないための戦略的保険だという批判もある。仮にそうだとしても、後々、この政権の陰湿な嫌がらせ(名誉職の推薦から外す、勲章を出させない、研究機関の役職就任を邪魔するなど元JCIAトップの手帳にはリストがいくらでもあるだろう)を受けるリスクを背負ってやってる事は忘れるべきでない。
政府が集めた学者なのに、公然と首相の意向に合わないことを言うのは、正義感とかじゃなくて、「科学的じゃないことを言って、ほかの学者から馬鹿にされたくない」という至極単純な矜持なのではないかと思う。

◆尾身氏「普通はない」発言、自民幹部反発「言葉過ぎる」
https://digital.asahi.com/articles/ASP6364P8P63UTFK01G.html

◆尾身氏見解は「自主研究の発表」田村大臣、非公式の認識
https://digital.asahi.com/articles/ASP643G6HP64ULBJ002.html

◆政府案はねた「追認機関」 変わった専門家、前夜の決意
https://digital.asahi.com/articles/ASP5G51TTP5GULBJ00K.html

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