歌って踊れないと作家になれないが如き 声優業の理不尽2021年03月20日 14:34

歌って踊れないと作家になれないが如き 声優業の理不尽
何と女性だけで掲載数955人。男性を含めると1500人を超えるそうだ。いくら需要が増えてるといっても仕事は特定の人気者に偏っている気がする。
声優のアイドル化は宇宙戦艦ヤマトの森雪(麻上洋子)ぐらいの頃から始まってるが、生身で表に出てきて、ライブ活動までする風潮は嫌いだ。
持って生まれた声質に、発声の技術。声優業とは高度な技に支えられた職人芸。ところが、最近は、歌って踊れないと、事務所の面接にすら通らないと聞く。まあ、歌はそういう役もあるから、うまい方がいいけど、表に出る役者だって音痴はいる。ましてや踊りって。歌と踊りがうまくないと出版社に作家デビューさせてもらえないとしたら。陶芸家になれないとしたら。そう考えたらその奇妙さが分かるだろう。作家なら、才能さえあれば、今は小説サイトに書いて、いずれは出版されるという道も開ける。声優は、自分の力だけで作品を作るというわけにはいかず、オーディションに受からない限り仕事はない。アイドルみたいな服を着て、歌って踊れないと、声の仕事につけないっておかしくないか。それに、何より、作品世界のイメージが壊れるので、生身で出てきてほしくない。
 タレントや役者より出演料は格安な割に一定の固いファンがいるから、制作費を削っているテレビ側に取っては便利。アニメは作品本体だけでは元が取れないから、グッズ、CD、ライブで稼ぎたい。双方の利害が一致しているんでしょうけど。