変異種 変異型 変異株 同じ事に違う言葉を使うな2020年12月29日 14:08

新型コロナウイルスの変異で同じ事を言ってるんだから、統一するべきだと思う。
改めてまとめると、

1)種が違う 新型コロナウイルスと風邪のコロナウイルスの違い、インフルエンザのA型とB型の違い、などに相当する

2)同種だが、亜種、変異種、亜型の違い 新型コロナウイルスとSARSウイルスの違い、インフルエンザA型のA香港型、A新型、Aソ連型の違い(亜型の違い)などに相当する

3)株の違い インフルエンザA香港型のシドニー株、パナマ株、ニューヨーク株などの違い。

 現在見つかっている新型コロナウイルスの変異は3)のインフルの株の違いと同程度か、もっと細かい差異

 同種でも、2)の違いは、遠い先祖が共通というだけで、感染を続けているうちに一方が他方に変わるという事はない。長年共存してきた宿主の動物や人間に媒介した動物などの出自が違うからだ。
 例えば、インフルエンザA型の高病原性鳥インフルエンザ(AH7N9型)は、人間には直接感染する事はめったにない。しかし、ブタは両方に感染するので、ブタに人間のインフルエンザA香港型(AH3N2型)と高病原性鳥インフルエンザ(AH7N9型)が同時感染すると、混血が起こる。例えば、インフルエンザAH7N2型という人間に感染しやすい新しい亜型が生まれ、これが人間に感染すると、これまでの免疫やワクチンが効かないのでパンデミックを起こす。過去のスペイン風邪などのパンデミックもこういうインフルの混血による新亜型が原因と考えられている。香港型もソ連型も最初はそういう感染爆発を起こした。やがて、ウイルスが行き渡ると集団免疫が生じ、比較的おとなしい季節性インフルエンザとして定着した。
 インフルのこのような亜型の違いは、感染を繰り返しているうちに、少しずつ変異して生じる事はないので、「不連続変異」(大変異)と言う。現在、新型コロナウイルスに見つかっている変異は、A香港型の株の違いと同じ「連続変異」(小変異)だ。

https://digital.asahi.com/articles/ASNDX7D1RNDXULBJ010.html?fbclid=IwAR0MNx8bnYv9wmMYeiFe3sHbfXqcBemREiXAIK0EtwTZhA-wOE7RBIeKDJA

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