私的自粛警察は政府機関のような物2020年05月14日 05:57

私的自粛警察は政府機関のような物
 営業禁止などで私権を強制的に蹂躙する代わりに、十分な補償をする。これがコロナ放置のスウェーデンを除く、多くの欧米民主主義国家の政策だ。日本は「お願い」「要請」に対して自己責任で休業するんだから個別の補償はしないという異例のやり方。異例だが、日本人なら大部分が強制、命令でなくても、同調圧力と風評被害を恐れて従うはずという正しい認識に基づいている。しかし、当然、お願いをきかない者も一部は出てくる。違法ではないから罰する事はできない。そこで、店名を公表するというさらしの刑を使う。すると、異分子排除の心理や嫉妬心から嫌がらせをする者が出てきて、事実上の罰則効果を発揮する。最初から自粛警察の出現、活躍を期待、織り込み済みの政策なのだ。自粛警察は個人か小さい集団の私的行動。だが、事実上、政府が作ったも同然だ。政府のお願い・要請に従わない事は違法行為ではない。軽犯罪とはいえ、明らかに法を犯している自粛警察の方が正義面をする。心理学を巧みに生かした効果的な政策だが、陰湿なやり口だ。