やっとクルーズ船全員検査に方針転換したようだけど2020年02月17日 13:13

 ニューヨーク・タイムズの識者コメントで「乗客全員を対象とした検査を行わないこと」を非難しているのとは理由が違うが、大賛成。
 これまでは症状がある人を主に検査していて、その中では重症化率は1、2%程度だが、全員検査すれば、症状のない不顕性感染者(無症候キャリア)がどれぐらいいるか分かる。感染者全体における重症化率が分かり、たぶんそれはもっと低いはず。また、無症候キャリアから感染が起きている実態もある程度分かるのでは。
 熱のある人やその濃厚接触者だけ調べている態勢なんて無意味だと早く分かれば(現場の医師たちは最初から分かってただろうが)無駄な事に費やす時間も人材も節約できた。最初から重症感染者対策に重点を置くべきだった。

 全員検査をやりたがらなかった理由は

1)無症候キャリアなんて放っとけば体内のウイルスは消える。下手にいま検査してウイルスが検出されたら病院に入れなければならないからやぶ蛇。検査は下船させる時だけで十分。
2)とりあえず隔離ができている感染者なんか後回しにして、もっとほかの所に検査の余力を割きたい。
 といった所だろう。
広がる船内感染「日本の対応はカオス」
https://digital.asahi.com/articles/ASN2F7QP6N2FULBJ01Q.html