そりゃ効くかも 新コロナにエイズ薬 ― 2020年02月03日 12:17
タイ政府「新型肺炎、エイズ・インフル薬で症状改善」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55159240S0A200C2FF8000/
そりゃあ、効くかもしれない。
エイズ治療薬の方(ロピナビル・リトナビル合剤)は、プロテアーゼ阻害剤といって、ウイルスなら必ず持ってるはずの酵素に作用する。インフル薬のタミフルは、ウイルスの膜表面のノイラミニダーゼという酵素に作用する。コロナウイルスが、インフルと似たような細胞表面の膜たんぱくを利用して細胞に侵入していれば似たような酵素を利用しているはず。
ただし、機能が同じ酵素でも、ウイルスの種類が違えば、酵素の形がそれぞれ違う。その酵素に作用して働きを抑える阻害剤もウイルスごとに特化して作るのが本来だ。
異なるウイルスでもたまたま酵素の形が似ていて効くことがある。実際、エイズウイルス(HIV)用に作られた薬がB型肝炎ウイルス(HBV)にもよく効くのでB型肝炎治療に使われている。
ワクチンや新型コロナウイルス専用の抗ウイルス薬を作っている時間的余裕はないから、とりあえず既存の抗ウイルス薬を試してみるというのは賢いかもしれない。でも、患者に使う前に、まず、試験管の中で細胞にウイルスを感染させて実験するべきだ。試験管の中で効果があった薬剤を患者に試すという風にしないと、どの薬が本当に効いたのかよく分からなくなってしまう。まだ、そういうバイオアッセイ系がないのかもしれないが。満屋博明教授が世界で初めてエイズ治療薬を発見できたのも、HIVのアッセイを誰よりも早く作ったからだ。
さらには、新コロナウイルスから酵素を取りだせれば、候補の薬剤が酵素活性を抑えるかどうか直接確かめられる。そこまでやっているうちに騒ぎが収束してしまう気がするが。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55159240S0A200C2FF8000/
そりゃあ、効くかもしれない。
エイズ治療薬の方(ロピナビル・リトナビル合剤)は、プロテアーゼ阻害剤といって、ウイルスなら必ず持ってるはずの酵素に作用する。インフル薬のタミフルは、ウイルスの膜表面のノイラミニダーゼという酵素に作用する。コロナウイルスが、インフルと似たような細胞表面の膜たんぱくを利用して細胞に侵入していれば似たような酵素を利用しているはず。
ただし、機能が同じ酵素でも、ウイルスの種類が違えば、酵素の形がそれぞれ違う。その酵素に作用して働きを抑える阻害剤もウイルスごとに特化して作るのが本来だ。
異なるウイルスでもたまたま酵素の形が似ていて効くことがある。実際、エイズウイルス(HIV)用に作られた薬がB型肝炎ウイルス(HBV)にもよく効くのでB型肝炎治療に使われている。
ワクチンや新型コロナウイルス専用の抗ウイルス薬を作っている時間的余裕はないから、とりあえず既存の抗ウイルス薬を試してみるというのは賢いかもしれない。でも、患者に使う前に、まず、試験管の中で細胞にウイルスを感染させて実験するべきだ。試験管の中で効果があった薬剤を患者に試すという風にしないと、どの薬が本当に効いたのかよく分からなくなってしまう。まだ、そういうバイオアッセイ系がないのかもしれないが。満屋博明教授が世界で初めてエイズ治療薬を発見できたのも、HIVのアッセイを誰よりも早く作ったからだ。
さらには、新コロナウイルスから酵素を取りだせれば、候補の薬剤が酵素活性を抑えるかどうか直接確かめられる。そこまでやっているうちに騒ぎが収束してしまう気がするが。
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