問題あるでしょう 地方創成の成功例がもう地元にいない2020年01月22日 13:29

「安倍首相の施政方針演説の起業支援で紹介の男性、既に島根県江津市から転居していた」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200120-00010006-chugoku-pol

 これ、中国新聞が月曜に出した特ダネらしいが、このyahoo記事の引用元の記事を中国新聞のサイトでいくら探しても見つからなかった。本当なら超おもしろいが、もしかして記事を取り消したのかと思ったら、やはり本当だった。
 首相施政方針演説で、地方創生政策がうまくいった例として、転出超過が20年続いていたが一昨年転入が上回った島根の町に東京から移住して農業をしている原田真宜さんを実名で紹介。だが、今はもう島根県にいないという話。
 忖度ばかりしていて質の低下がひどいと言われる霞が関の高級官僚だが、この原稿を作った役人がさすがにここまでズサンってことはありえないのでは。もしかして、面従腹背?
 政府のエスピオナージが県外に出てしまった原田さんを捕まえて、島根の奥地に連れ戻す最中だったりして。
 「東京から農業やりたくて移住したが定住できなかった。地方創生はやっぱり難しい」という実例を知らずに紹介してしまって、問題ないって・・・
首相演説で紹介の男性“すでに転出”指摘「問題ない」官房長官
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200121/k10012253761000.html

*施政方針演説の該当部分

 東京から鉄道で7時間。島根県江津市は「東京から一番遠い町」とも呼ばれています。20年以上、転出超過が続き、人口の1割にあたる2800人が減少した町です。
 しかし、若者の起業を積極的に促した結果、ついに、一昨年、転入が転出を上回り、人口の社会増が実現しました。
 原田真宜さんは、パクチー栽培を行うため、東京から移住してきました。農地を借りる交渉を行ったのは、市役所です。地方創生交付金を活用し、起業資金の支援を受けました。農業のやり方は地元の農家、販路開拓は地元の企業が手助けしてくれたそうです。
 「地域みんなで、手伝ってくれました」
 地域ぐるみで若者のチャレンジを後押しする環境が、原田さんの移住の決め手となりました。
 「地方にこそ、チャンスがある」。そう考え、地方に飛び込む若者を、力強く応援してまいります。東京から地方に移住して起業・就業する場合に最大300万円支給する制度を、さらに使いやすくします。「移住支援センター」を全国1千の市町村に設置し、移住へのニーズを実際の人の動きへとつなげてまいります。